⑦切り離した古い部分(バックバルブ)は、潜芽が生きていれば、植え込んでおくと、新芽が伸び出し、増やすことができます。
中央の株元の鋏で切った跡の右下に、生きた芽があることが判ります。
⑧バックバルブについては、素焼き鉢に水苔植えにしました。
経験上、バックバルブを植え込む場合は、水苔植えの方が成績が良いように思います。
まずは根の間に水苔を詰めていき、さらに外側全体を水苔で覆って、素焼き鉢に押し込めていき、潜芽が、ちょうど水苔の表面と同じ高さになるよう、表面を押さえて整えます。
固め(ゴムまり程度)に植えるのが、後の管理がし易いと思います。
柔らかく植えると、間隙が多いために水分を多く含み過ぎ、根腐れを起こしやすくなるため、水やりに注意が必要になります。
また、複数鉢を育てている場合は、柔らかく植える方が、個々の差が大きくなる傾向があり、湿りや乾きにムラが生じ易くなります。
⑨植え終わった状態。
適当なサイズの鉢が無かったのですが、理想的には、もう一回り小さいサイズが良いと思います。
水苔植えの場合は、植え替え後しばらくは灌水を行わず、水苔が僅かに湿っている状態を保つよう、乾き具合をみながら、葉水を多めに与えます。
なお、水苔は、使用前には、ジョーロなどで水をかけ、軽くほぐして少し置いておくと、ふんわりしっとり湿った状態になります。
かつては、水にどっぷりと浸して、それを絞って使用することもありましたが、この方法では、水苔の傷みが早いように思います。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
初夏に向けて 2024/04/19 | クレマチス・ジ... 2024/04/19 | 今日のクレマチス 2024/04/19 |
水仙もそろそろ... 2024/04/19 | あの、バコパが... 2024/04/19 | ボタンちゃんの... 2024/04/19 |
こんにちは~
返信するカトレアの植え替え3シリーズ、ありがとうございます。よく分かりました。バックバルブは水ゴケ植えの方が成長がいいのですね。
でも、暑さが厳しくなるこの時期に株分けして大丈夫でしょうか?ラン用の空調設備がない我が家のような場合は春か9月頃がいいかもしれませんね。
こんにちは
返信するカトレアの植え替え、詳しくありがとうございます
植え替え後の肥料はいつごろからあげればいいでしょうか?
こんばんは。
返信する丁寧な解説。皆様とっても役立っていると思います。
うちは鉢数もそこまで多くないのでカトレヤは5号鉢になるくらいの大株以外は水苔にしてます。品種によってはベラボンウェーブ(やしがら繊維)とミックスして水はけ調整したりしてます。
そういう意味でバークは大株以外は胡蝶蘭、エピデン(これも大株)、デンドロの大株、パフィオ以外は使っておらずバークの大きさで水もちをある程度コントロールする程度しかしておりません。先の日記に書かれていたバークに日向土をミックスするというのも水はけを調整されていると思いますが、効果は高いでしょうか。
オランジュリーさん、こんばんは。
返信するずっと前にご要望を頂いていたのですが、なかなか機会が無くて、遅くなってしまいました
私の植え方、こんな感じです
植え込みは、バークなどのミックスコンポストが簡単ですが、根の弱いような品種では合わない気もしますので、やはり「無難」という言い方をすれば、素焼き鉢+水苔だと思います。
我が家でも、駄目かな?と思うものは、水苔に戻した品種があります。
我が家も、温室には空調はありませんので、より過酷かもしれませんが、カトレアは丈夫なので、時間が取れる時には、盛夏期でもやってしまうことがあります
タイミングが遅くなると、寒くなるまでに根が張らない可能性もあるので、秋に行う場合は、8/下~9/上旬の早い時期が望ましいかもしれませんね
花かごさん、こんばんは。
返信する植え替え後の肥料ですが、新たに根が伸びているのが確認できた時からになりますが、判らない場合は1ヶ月後くらいを目安にすればいいと思います。
ただ、他の植物ほど、根が早く動き始める植物ではありませんし(植え替えのタイミングや環境によります)、肥料を多くは必要としない植物なので、急いで早めに肥料をあげ始めるよりかは、与えない方が失敗は少ないかもしれません。
草花などは、肥料の不足で生育が悪い例を良く見かけますが、蘭の場合は、あげ過ぎで良くない事例が見られます。
株の体力の回復や、新たな新芽の生長には、当然のことながら肥料分は必要なのですが、根が十分に動いて無い時には逆効果なので、その場合は、薄い液肥を葉面散布として、さっと株にかけてやるとイイですね
うめさん、こんばんは。
返信するやはり無難なのは、素焼き鉢に水苔植えだと思いますが、各人の栽培方法や癖(特に水のやり方)、栽培環境に合った植え込み方が一番ということになるので、コレが一番というやり方は無いですね。
非常に上手く栽培されている方の植え方を真似ても、その方と同じ栽培環境や日々の管理方法まで、同じにすることは出来ないですから・・・
さらに、水苔の場合、ラン栽培の経験があり、扱い慣れている方では問題ないのですが、初心者にとっては、上手く植えるのが非常に難しい植え込み材料と言えますね。
硬さの調整もそうですが、植え込みの深さ(ほふく茎を深く埋めてしまうなど)、ウォータースペースのとり方など、慣れないと難しいと思います。
以前講師をしていた時にも、各人の環境ややり方などを加味しながら、アドバイスするのに結構気を使いました。
バークに日向土を混ぜるのは、以前バーク単用で植えていた時には、重力水が底に堪り、下部が過湿度傾向になっていました。
バークの粒径を変える方法もありますが、より安価な日向土を混合する方法にしました。
品種により、乾きを好むものや鉢サイズの大きいものは、やや日向土の割合を多くしたりするなど、適当に配合割合を変えることもあります。
水苔を止めてから、ずっと試行錯誤が続いていましたが、私の場合は、やっと今の方法に落ち着きそうな感じです
こんばんは。
返信する教科書にノウハウをプラスした参考書を見ているようで、勉強になります。
我が家の鉢物は、水を沢山必要とするバンダと一緒なので、バーク植えが多いです。
2~3号鉢までは、水苔を柔らか目に植えています。水苔植えは、棚の上の方に置いていますので、必要以上に水が掛からなくしています。
機会が有れば、日向土との混合も試してみたいです。
丁寧な説明ありがとうございました_(._.)_
返信する頭の中で理解している事と間違いありませんてした(*^^*)
わかっていても上手く出来ない水ゴケ植え。
今まで何度やっても納得のいく植え方が出来た事がありません。
硬さ、高さ、位置、共に永遠の課題でした。
私のような人にはバーク植えがいいのかもしれません(^^;
バンダ大好きGGさん、こんばんは。
返信するGGさんも、種類や、株サイズ等々で、色々な工夫をなさってますね
同じ温室内と言っても、置場を変えるのも、重要なノウハウですね。
この植え方だから立派に育つ・・・ということは無く、各人の栽培方法に合った植え方が一番であり、それが結果として、上手く栽培出来ることに繋がっていきますね。
私は、仕事の都合等で時間的に余裕が無く、灌水が多く必要な種類は無理なので、結果、カトレアが多くなってしまいました。
昔、毎日でも水やりが出来ていた頃には、バンダもあったんですよ
栽培年数が長い方にとっては、必ずしも基本に忠実なやり方で無くても、難なく育てるすべを知っていますが、初心者、あるいはそれに近い方に対しては、できるだけ失敗の少ないであろう方法を教えて差し上げたいと思っています
ふみえさん、こんばんは。
返信するあっ・・・やはり水苔植え、苦手でしたか?
確かに、理屈では判っていても、実際にやると、思い通りに植えられないことが多いかと思います。
植え替えた状態見ると、手慣れた方か?そうでない方か?、すぐに判ってしまいます
実際にお会いして、実演しながら説明すると、活字では表現できないようなコツのようなものも判って頂けるとは思うのですが・・・
水苔植えは、慣れないと、必要以上に根をいじって傷めてしまい、比較的簡単に植え替えることが可能なバーク植えよりも、植え替え時のダメージが大きいことがありますね。
自信が無い場合は、思い切って、バークに変えても良いかもしれませんね
こんにちは。
返信する3回シリーズで、カトレアの植え替え、解りやすく教えて頂いて、ありがとうございます。
画像付きで、解説されると、本当に解りやすいですね。
とか言いつつ、カトレア類は植え替えしないまま、シースがどんどん出てきました。
私は未だに、入手しやすい水苔で植えています。
バークって、ジンビジュウム用の用土といっしょですか?
植え替えせずに置いていた、ピンクジェムの花芽がグングン大きくなって、あと数日でシースを破って出て来そうですよ。
母宅のアマクリナムといっしょにアップしました。
タータンさん、こんばんは。
返信するカトレアは、株がはみ出して育っているくらいが、ご機嫌よく良い花を咲かせてくれるように思います
できるだけ手をかけたくないので、だいたい2、3バルブがはみ出してから、植え替えしている状態です
シンビ用のバークにもいろいろあるようなので、タータンさんの思っているものかどうか・・・ちょっと判りません
こげ茶色のツブツブした感じで、触ると結構硬いバークですよ。
植え替え材料は、入手し易いということも、選ぶ時の重要な条件になりますね
しばらく離れている間に
返信するこんなためになる記事が…
これはブックマークしておかなければなりません
素焼き+水苔は、個人的に管理が楽ですが
書かれているように割れたり不要になった鉢の後処理が大変ですね
デンドロとかマキシラリアなど
丈夫なのはプラ鉢+バークに移行していますが
カトレアは慎重に育てたいのでまだまだ素焼き+水苔です
かれじさん、こんばんは。
返信する自分の管理に合っている素材、管理し易い植え方が、結果として良い出来に繋がりますね
カトレアなど、乾湿の繰り返しを好む着生ランは、頻繁に水やり出来るのであれば、バーク+素焼き鉢でもうまく育ちますね。
学生の時には、この組み合わせで育てていた株もありました
仕事が忙しくなってからは、植え替えや管理に手がかからないことを最優先に、今の植え方に変えました
こんにちは
返信する蘭の鉢植えの講義ありがとうございます。
基本的に、ミズゴケで植えてますが柔らかかったり、硬すぎたり中々うまく出来ません。
植え替えたとき、鉢を新しくすることはしてませんでした。病気を防ぐ意味でも新しくするほうがいいのですね。
今日、あまりにも暑いので、少しでも風が通る様に戸を開けるとき、パフィオペディラムを置いていた棚がひっくり返り鉢が落ちてしまいました。2鉢とも、新芽も出ていたのに・・・。
貰った時、普通の土に植えてあったので今度はバークと日向土の混合の土で植えていました。水苔のほうがいいのでしょうか?いまやりかえてもいいですか?教えてください。
レオちゃんさん、こんにちは。
返信する水苔植えは、慣れるのに時間がかかると思います
半分くらい鉢に押し込めた時、柔らかそうな場合は少し水苔を足し、硬過ぎる時は少し外すなど、その段階で調整して、最終的に押し込めると、比較的差が少なくなるかもしれませんね。
パフィオ・・・
落としてしまったんですね
適期とは言えませんが、この機会に植え替えてもいいかもしれません。
私は、カトレアは主に、バーク+日向を使っていますが、湿りを好み、乾きを嫌うパフィオは、プラ鉢に水苔植えにしています。
カトレアほど硬く水苔を詰める必要は無いのですが、根は切らないよう、根の間に軽く水苔を詰め、長い根は、それに巻きつけるようにして植えてみて下さい
こんばんは。
返信するパフィオ、早速植え替えてみました。
1鉢は新根も伸びて順調そうでしたが、他のは根の動きがありませんでした。暑い夏をうまく乗り切ってくれるといいのですが・・・。
ありがとうございました。
レオちゃんさん、こんにちは。
返信する早速、植え替えされたんですね。
新根が伸びていたのは1鉢だけ・・・というのは、レオちゃんさんの管理の仕方では、パフィオのバーク植えは合ってなかったのかもしれませんね。
水がサッと抜けるので、水が不足していたのかもしれません
水苔植えの方が、合っているかもしれませんね
こんにちは。
返信するやっとこんな素晴らしい日記にたどり着き、読むことができました。
バークと日向土で植えていらっしゃるんですね。
ふむふむ。。
私は水やり好きなのでこの方があっているかもしれません。
試してみたいと思います。
詳しい解説ありがとうございます!!
mokaさん、こんにちは。
返信する絶対的に、これがいい!・・・という植え方は無いので、どの方法が自分の管理に合っているか?を見つけることが重要になりますね。
これらも一例だと思ってください
バーク+日向土の場合、水やり時には、株全体からジャ~~っと洗い流すくらいにたっぷりと水をやるのがポイントだと思います。
先輩の洋らん園を訪ねたのですが、そこで使われていた「洋ランソイル」も良く出来ていたので、気になってるんですよ
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。