赤のイングリッシュローズで耐病性が良くなって来たのは「ウィリアム・シェイクスピア2000」以降と私は考えています。
初期の赤のイングリッシュローズは耐病性が乏しく悩ませられました。
原因の一つに弱い交配親があったためと考えています。
濃い真紅色を得るためHTの「シャトー・ドゥ・クロ・ヴージョ」を使っています。
真紅色を出すのに抜群の品種で、浅く波を打った黒紅色の花弁が魅力的な品種です。
画像左
ザ・ナイト The Knight 1969年発表
オールドローズの面影が感じられますが、樹勢が弱くオースチン自身によって早期に発売中止になった品種です。
販売中止になりましたが、オースチンはこの品種の良さを見抜いていて赤バラの交配親として重視し多用して、その後の真紅の品種に影響を与えて来ました。
市場に出たのが少なく樹勢が弱いので、一時は幻の品種と言われ、私も長い事探していました。
それが思いがけなくお持ちの方のご好意で手に入れることが出来ました。
それを咲かせたのが画像の花です。
ウドンコ病に気を使っていましたが、葉にはその兆候が表れています。
画像中
ザ・スクワイヤ- The Squire 1977年発表
この品種の片親はザ・ナイトです。
ステムはしっかりしていますが、花茎10cm位で花弁の多さに勝てず、花はうつむき気味です。
鉢植えにしていますが、多花性で咲いた時は華やかです。
画像左
オセロ Othello 1986年発表
これは軽井沢・レイクガーデンで撮ったものです。
シュートは2.5m位あり、先にこれだけの花が付いていました。 ここまで伸びる品種と思っていなかったので驚きました。
ま、この品種は剪定で1.3m前後で育てるのが良いと思っています。
この品種はLilian Austin×The Squireとイングリッシュローズ同士で作出された品種です。
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