毎年一月中旬から十日間開催される第一次産業メッセ Grünewoche に行きました。グリーンウィークといって、農業、農産物一般、畜産業、園芸から農機具、ペット、温室に至るまでの巨大な見本市です。巨大なメッセ会場の全館を使い、とてものことに一日では回りきれません。今回、畜産関連では、和牛がデビュー。穏やかな表情の黒い和牛が来ていました。ウサギから様々な種類の豚牛馬、羊ヤギの類などが一番大きなホールに集められ、実物が来ていなかったのはトナカイくらいでしょうか。
ホールごとにテーマがあり、アイスランドの干鱈からサウジアラビアのサフラン、スリランカの香辛料等々、各国の名産品が並びます。今回日本は力を入れておらず、日本茶だけでした もう少し力入れて欲しいですね。去年このメッセでおにぎりがデビューを果たし、若い人の間で大流行。おにぎりを食べる人種をオニギリアナーと呼ぶのだとかで、最近は大学病院のカフェテリアにも置いています。
さて、私のお目当ては園芸。球根や種、宿根草の店がずらりと並ぶ中、名物は『がまの球根売り』。面白可笑しい口上で他より安く球根を売りさばきます。
『さあ、寄っておいで。ミラビリス(オシロイバナ)だ、ニッポンのミラビリスだ、こんなのは他では売っちゃいない、何たってニッポンだ。フジの裾野は見渡す限りのオシロイバナだ、そりゃ見事なモンだ…え、行ったこと? ない ないけど、行ってみたら見事なモンだろうって それからリアトリス三つにオリエンタルリリー、こいつはインカビレアだ、三色入れたぞ、さあ10ユーロ、まだ買わないかい、じゃあチューベローズだ。ダイアナ王妃は風呂入るときに湯船一杯チューベローズ入れたそうな…え、うそかほんとかは知らんがいかにもそんなことしそうなお方ぢゃないか まだ買わないかい、手ごわい客だね、じゃあ今から袋一杯詰めてせんじよう、ヒヤシンスにチューリップ・トライアンフ、水仙だ、さあ袋破れたぞ、これで10ユーロ、これ以上詰めたらかあちゃんにしかられる、さっきから凄い顔して見てっから…』 一袋買いました チューベローズまで入っていてうれしいな
手を変え品を変え、こんな感じの口上が続きます。しばらく眺めていましたが、同じギャグが全然無くて、おっさん球根売っているよりも吉本興業へ行くべきかも、などと思ってしまいました
写真は名物 Blumenhalle ブルーメンハレ。花のホールです。毎年オランダ業者のディスプレイが楽しみですが、今年は特に見事でした
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小春さん~~~小春さんってドイツ語の細かいニュアンスまで分かっちゃうんだ。そっか~~ほとんどドイツ人になっちゃってる?朝のテレビ番組の「マッサン」ちのエリーさんみたいなんだね。
返信する日本のガマの口上、一度だけ聞いたことあるけどあの潰れたような声が特徴的なんだけど、ドイツではどうだったのかな?
おはようございます。
返信する何でもありという大規模なメッセですね。
日本は全然気合が入ってませんか。情けないですね。
球根売りの口上、小春さんもよく口上を覚えられたです。私が子供の頃、街頭では「がまの油売り」が見られました。懐かしい光景です。
一体何種類、何個くらいの球根が入れられたのですか。
ひかるりさん
返信するお早うございます。
ドイツ語不自由はしないけれど、じゃあその言葉を使って何をするか、っていうところですね。ドイツ人の思考回路、あれにはついて行けません。『とても言葉には出来ません…』なんて言っておいて、一瞬の沈黙の後、『ではなぜ言葉に出来ないか』を理路整然滔々としゃべりまくります
まさしくあのつぶれた声でした。喋りっぱなしだものね、家ではきっととても静かな人だろうと思います。
おはようございます。そのようなメッセ行ってみたいですね。オシロイバナが「日本の」というのには笑ってしまいますが。
返信するそういえば、露店の口上で1つ思い出しました。何十年か前にパリを一人で旅行していたときのこと。縁日でおじさんがしきりに口上を言っていました。(小春さんと違って、全然わかりませんでしたが)ひとしきり口上が終わると、客の一人がお金を出して買うと、それにつられたように周囲の人も飼い始めました。
私はわけがわからないまま、ず~っとその様子を眺めていました。そのうちに客は全部散り、私は遠巻きにおじさんを見ていました。すると、さっき最初に買った客が戻ってきて、おじさんと商品とお金を交換! なんのことはない、最初の客は「サクラ」だったのですね。(笑)
ねむりねこさん
返信するお早うございます。
本当に何でもあり、園芸関連はオランダから大挙してやって来ますが、なぜかついでにオランダ製家電も紛れ込んでいます。日本は売りに出せるものもっと一杯あると思います。張りぼてのちょんまげをした人がお茶を勧めているだけでは…せめて和菓子類を並べて欲しかったです。抹茶飴だけではなくて
今年突然ブームにされかけているオシロイバナ三つ、リアトリス三つ、インカビレア三つ、ユリが二つ、チューベローズが一つ、ヒアシンスが三つ、チューリップ一袋、原種水仙一袋、小花の水仙ミックス一袋でした。ヒアシンス、チューリップに水仙は、秋植え球根の残りですが、チューベローズはうれしいです。
がまの油売り、最近は何を売っているのでしょうね。
エキゾチックな草花の種を扱っている店があって、まるでねむりねこ邸のようでした。
しろりんさん
返信するお早うございます。
このメッセはお祭りのようで、面白いですよ。ドイツ国内はもとより、外国からのお客も多いです。自然農業だけを扱ったホールもあります。
サラミやチーズ類の試食も楽しみです。
サクラでしたか 確かに一人が買うと次々に買いますね。がまの雑巾売りもいて、目の前でピカピカに窓を磨いていました。掃除大好きのドイツ人、窓なんて一年中ピカピカなのに、買って行きますね
こんにちは。
返信する凄いですね。
こんな綺麗なところで、売っているのですか。
がまの油売りではなく、球根売りね。
バナナのたたき売りが有りますが、これとは少し違うんだね。
日本の牛(和牛)が売られているのですか。
生きたままですか。
こんばんは
返信するタイトルに惹きつけられますね~
小春さんこそ、ピアノに物を言わせているだけでは惜しい!!
このおっさんに勝るとも劣らないしゃべりで、売り上げを伸ばせるウデの持ち主!と常々思っているのは私だけ?
それにしても、洋の東西を問わない楽しい売り方。
こんなの好きですよねーみなさん
和牛って・・・どうやって見分けるのでしょう。
頭に髷でも結っていたとか・・・
日本、もっと力を注げばいいのに・・・残念!
やっぱりオランダの業者のディスプレイが目を引きますか。
画像ではもう春、素敵ですね~
こんにちは
返信するこの球根セット?は日本円にしていくらだったんでしょうか?
球根は好きなのでいいな~
かんちゃん
返信するこんにちは
毎回趣向を凝らした花のホールは楽しみです。
ここの球根は普通の園芸店よりも種類がずっと多く、やや高めですが、とても大きく充実しています。
ドイツ和牛協会というのが設立され、生産が始まったようです。肉が出回るようになるのはもう少し先でしょうか。今回来ていた牛は日本生まれです。
畜産業者で興味を持つ人が増えると良いですが。
雪媛さん
返信するこんにちは
富士の裾野には笑ってしまいました 花好き、園芸好きは『ニッポンの・・・』に弱いですね。ニッポンが付くだけでオオー・・・です。美しいものはニッポンなんとか、摩訶不思議なものはインドなんとかと呼ばれることが多いので、私の知らないニッポンなんとか、とても多いです。パリ万博から感覚的には変わっていない気がします。
和牛はちゃんと両親の名前入りで、熨斗あわびに末広に寿留女に友白髪が添えてありました
なおさん
返信するこんにちは
今日のレートで約1340円です。メッセの球根は大きく、充実しているので、園芸店よりも割高になっています。
球根お好きですか 今年はオシロイバナが球根デビューしました 毎年次々に新種が出て、選ぶのも楽しいですね。ダリア一つ決めるのでも迷ってしまいます。
こんばんは
返信する昔子供の頃にガマの口上聞いたことがあります。
小春さんの口上凄いですね、臨場感たっぷりですよ。
品物がタダ並べられても手を出さないけれど、こうした売り方は人につられて手を出しちゃいますよね。
球根はやっぱりオランダのが良質でたくさん入ってきているのですか。
1日で回りきらないほどの見本市楽しそうですね。
インカビレア 去年鉢植え買いました。私のは多年草の方です。日本のお赤飯とかあるのですか。
お花がたくさん植えられて凄いですね。これ全て室内なのですか。
華さん
返信するこんばんは
口上っていうか、適当に意訳しただけです ダイアナ妃がお風呂に入れたなんて、どこからそんな発想が出てくるのか感心しました。
ここの球根は全部オランダ業者のものです。割高ですが種類も多く、断然良質です。新しい色や植物もまずここで紹介されます。
そうそう、インカビレア、和名がわからなくて検索したら、華さんの日記が出てきました。後でお邪魔します。
日本のブースは一番小さくて、貧弱でした 商工会も解散寸前のようですが、頑張ってもらわないと。お赤飯は見たことないですね。でも、健康志向は高まっていますから、お餅や和菓子は人気が出ると思います。
食文化を語るなら、結果も語らないと片手落ち、私だったらウォシュレットを展示します
花も動物も全部室内です。今年も暖冬ですが、本来厳寒期ですから。
おはようございます
返信するインカビレアって球根とそうでない宿根草と2種類あるみたいです。偶然去年両方見たんですよ。
小春さんのは球根の方ですね。
日本のウォシュレットって進んでいるのですか。
そう言えばここ数年で家庭でもトイレのドアを開けると便座の蓋が自動開閉するのがありますね。
最近、出先でトイレの蓋がバタンと閉まると凄く嫌な感じもするのも確かです。蓋はちょっと触ってそろりと降りてくるのがもう普通になっちゃいましたからね。
そうでしたね。そちら寒いんですよね。
このお写真見ていたら春の様なので忘れてました。
華さん
返信するおはようございます。
華さんのインカビレア、全然違いますね。同じ科の植物なのでしょうか。
日本のトイレって、公共の建物でもまるで茶室のようなのがありますね。よくテレビの旅行記などで紹介されます。ウォシュレット、売り出されてはいますが、工事が大変なので、座るところだけ取り替えるタイプの方が売れていると思います。家を改修することがあったら、最初からをウォシュレットにしたいです。マドンナでしたっけ、自宅に取り付けたのは。
今年は何だかこのまま冬が来ないのではというくらい、暖かいです。アメリカ東部を襲った寒波の余波があるかもしれませんが。
日本のトイレは文化財です!
小春さん こんにちわ~
返信するガマの油売りの口上 小春さん子供のころ
沢山聞いたでしょう~(笑)
適当に訳したって言うけど~ お祭りで出店が好きだった子供のころの私としては 小春さんの
そのテンポが 面白い~
今日の写真3枚 綺麗ですね~
外でしょうか 寒いのにお花がいっぱいで
いいですね~
オシロイバナって夕方咲く花ですよね~種から育てますが 球根ですか~?
ボタンちゃん
返信するこんにちは
近所のお寺の御会式の市で聞きました。日本語でもドイツ語でも、テンポの良さが面白いんですよね。がまの雑巾売りも繁盛していました
花のホールも、動物のホールも、全部屋内です。この時期は外は無理です。
オシロイバナは突然ブームになっているようです。Japanische Wunderblume ニホンミラクルフラワー と呼ばれています。富士のふもとはオシロイバナで一杯だそうですね。行ってみたいなあ
オシロイバナの球根、初めて見ました。書いておかないと、ダリアそっくりです。秋には掘り起こしたほうが良いそうです。
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