ヒメシャガ
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ヒメシャガの基本情報

学名:Iris gracilipes
和名:ヒメシャガ(姫射干)

科名 / 属名:アヤメ科 / アヤメ属

ヒメシャガ
ヒメシャガ
ヒメシャガ

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ヒメシャガとは

特徴

ヒメシャガは日本特産の多年草です。山地の森林にある岩場や急斜面に見られます。草丈は低く、葉が薄くて光沢はなく、冬には地上部が枯れる点でシャガとは簡単に区別できます。短く横に這う根茎があり、多数のひげ根が生えています。初夏に葉の間から斜めに花茎を伸ばし、先端近くに数輪の花を咲かせます。花の大きさは2cmほどで、普通はうすい青紫色です。
ヒメシャガと同じように栽培する、小型のアヤメの仲間には以下のような種類があります。
コカキツバタ(Iris ruthenica)は東ヨーロッパから朝鮮半島にかけての広い範囲に分布し、標高1800~3600mの松林や草原などに見られます。春に開花し、大きさは3~4cm、高さ10~20cmのごく小さな種類です。小型のタイプが「満州小アヤメ」の名前で流通しています。
イリス・クリスタータ(I.cristata)は北米大陸の南東部原産で、森林の中の岩の多い斜面などに見られます。春に直径5cmほどの花が咲き、草丈は20cm前後、葉は幅広で、しっかりした太い根茎が短く横に這います。日本では野生型と白花しか流通していませんが、アメリカではいくつもの園芸品種があります。
キンカキツバタ(I.minutoaurea)は来歴不明の栽培植物で、高さ10cmほどの小型種です。直径4cmほどで鮮やかな黄色の花を春に咲かせます。

基本データ

園芸分類 山野草,草花
形態 多年草 原産地 日本
草丈/樹高 15~30cm 開花期 5月~6月
花色 白,紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,日陰でも育つ,盆栽向き
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • ‘武甲山の白’

    Iris gracilipes ‘Bukozan no shiro’
    武甲山産と伝えられる白花で、全体に小型のもの。葉の幅は5mmほどしかなく、たいへん繊細な印象。
  • イリス・クリスタータ‘アルバ’

    Iris cristata ‘Alba’
    白花。花色以外は一般的な種類と変わらない。

育て方・栽培方法

ヒメシャガの栽培カレンダー
*関東地方以西基準

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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ヒメシャガのそだレポ(栽培レポート)

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