ゲラニウム(高性種)
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ゲラニウム(高性種)の基本情報

学名:Geranium
その他の名前:ゲラニューム

科名 / 属名:フウロソウ科 / フウロソウ属

ゲラニウム(高性種)
‘ジョンソンズ・ブルー’
ゲラニウム(高性種)
ゲラニウム・プラテンセ(ノハラフウロ)の園芸品種
ゲラニウム(高性種)
ゲラニウム・ファエウム‘アルバム’

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ゲラニウム(高性種)とは

特徴

ゲラニウム(フウロソウ属)にはいろいろな種類がありますが、ここでは草丈が40cm以上になり、関東地方でも宿根草として栽培できるグループについて説明します。
多くの種類は、ヒマラヤから中国南西部、あるいはヨーロッパや小アジア原産のものと、それらとの交配種です。ほとんどのものが株立ちになり、まっすぐ、または斜めに茎を伸ばして茂ります。地下に太い根が多数あるので、鉢植えの場合は大きめの鉢で栽培する必要があります。
多くはやや湿った重い土を好みますが、関東地方南部以西の低地でそのような用土に植えると、暑さのために根が酸素不足になりやすく、枯れるものもあります。粗くて空気を多く含む用土を使い、なおかつ明るい日陰のような気温が上昇しにくい場所で栽培するとよいでしょう。一方、寒冷地では一度適地に植えれば、あまり神経質にならなくても、基本的な宿根草の手入れだけで十分に楽しめ、手がかかりません。

●関連図鑑
ゲラニウム(高山性)

基本データ

園芸分類 山野草,草花
形態 多年草 原産地 多くはヨーロッパ、小アジア、ヒマラヤ~中国南西部
草丈/樹高 40~60cm前後 開花期 4月~6月
花色 ピンク,白,紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い~きわめて強い 耐暑性 やや弱い
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • ゲラニウム・プラテンセ(ノハラフウロ)

    Geranium pratense
    ヨーロッパからシベリアに分布し、草原などに自生する。草丈60〜70cm、茎は直立して枝を多く出す。花径は4cm前後で薄紫色、横向きかやや上向きに咲く。葉は深く5裂し、さらに細かく切れ込む。分布が広いため変異が多く、園芸品種も多い。
  • ゲラニウム・ヒマライエンセ

    Geranium himalayenseGeranium grandiflorum
    アフガニスタン北西部からネパール中部に分布し、標高2100〜4300mの森林内の開けたところや草原に生える。根元に多くの葉を茂らせ、草丈30〜40cm。花は大きさが直径4cm強、はっきりした青紫色で横向きかややうつむいて咲く。葉は5裂して幅が広い。
  • ‘ジョンソンズ・ブルー’

    Geranium‘Johnson's Blue’
    ゲラニウム・ヒマライエンセとゲラニウム・プラテンセとの交配種。姿はゲラニウム・プラテンセにそっくりで草丈50cm前後、直径5cmほどの大きな青紫色の花を咲かせる。ただし花の色は気温の変化を受けやすく、温暖地では薄い赤紫色になることもしばしばある。時折‘ジョンソンズ・ブルー’の名でゲラニウム・プラテンセが販売されていることがある。
  • ゲラニウム・ファエウム

    Geranium phaeum
    ピレネー山脈からロシア西部に分布し、亜高山帯の草原や森林などに見られる。草丈50〜70cmほど、上部で枝分かれする。花は直径2cmほどで特異な黒紫色から紫褐色、下向きに咲き、花弁はやや反り返る。葉は7〜9裂し、しばしば赤紫色の斑紋がある。花色や葉の模様に特色のある多くの園芸品種がある。
  • ゲラニウム・ピレナイクム

    Geranium pyrenaicum
    ヨーロッパから小アジア、中近東、北アフリカに広く分布し、草原などに見られる。草丈30〜60cm、成長しながら多数の枝を出す。花は直径2cm弱、紫色で上向きに咲き、花びらの先端がへこむのが特徴。初夏から長期間咲き続ける。葉は5〜7裂する。
  • ゲラニウム × オクソニアナム

    Geranium × oxonianum
    ピレネー山脈原産のゲラニウム・エンドレッシー (G. endressii)と南ヨーロッパ原産のゲラニウム・バーシカラー(G. versicolor)の交配種。草丈30〜60cm、枝を多数出して繁る。花はほとんどが直径3cm前後、上向きに咲く。花色は白からピンク、白地に桃色の網目模様など多彩で、花びらの先端はへこむ。初夏から長期間咲き続ける。葉は5裂する。

育て方・栽培方法

ゲラニウム(高性種)の栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ゲラニウム(高性種)のそだレポ(栽培レポート)

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