1.つややかな実とつや消しの種
2013年2月28日。
去年、chigoさんからいただいて、冷蔵庫で保存していたヒオウギの実を取り出す。小さな実だけど、つやつやしていて、とてもきれいだ。艶のある黒髪にかかる枕詞なのも、納得だ。きっと、夜にだって、艶があるのだろう。
実から種を取り出す。ノイバラのように、一つの実に白い種が10コくらい入っているのを予想していたのだが、種は一つ。つや消しの黒というか、グレイというか。
2.種まき
2013年2月28日
調べた用土、鹿沼土5・赤玉土3・腐葉土2を、2つのポリポットに入れて、10粒の種を分けて植える。
植えてから、種まき用土にまくべきだったのかも、という不安が…。
…たぶん、大丈夫だろうと、なんの根拠もなく思い、このまま観察することにした。
果たして、どうなる?
3.ついに発芽!
2013年9月13日。
半分、あきらめて、処分することさえ考えていたのだが、半年以上の時を経て、やっと、発芽してくれた~。きれいな緑の、小さなトンガリ。
よかった、うれしかった~。
4.発芽続く
2013年9月20日。
最初の一つが発芽して、1週間が経った。
13日、最初の発芽。
14日、同じポットに2つ目発芽。
15日、二つの芽が2枚の葉になる。
16日、もう一つのポットに、3つ目の発芽。
17日、新たに2つ発芽。
18日、さらに1つ発芽。
19日、もう1つ発芽。計7つ。今のところ、発芽率70%。3枚目の葉も見える。
20日、一番大きいものは、6.4㎝。順調~。
5.鉢上げ
9月28日。
なんの根拠もなかったが、大きい芽は10㎝になったし、すずしくなった…ということで、鉢上げ、決行。
そっとポットから、土を崩して出してみると、想像より根は伸びていなくて、正直、しまったと思った。
が、まあ、なんとかなるだろうと、5号鉢に2芽ずつ、鉢上げした。土は、薔薇の古土と、今まで植えてあった土を使用。
どこまで、いいかげんなのか。
とにかくがんばれ~!?
6.春になって
2014年 3月29日。
ベランダで、葉を出したまま、なんなく冬越ししたヒオウギ。
春になって、まん中から、太い新しい葉が出てきた。
なるほど、こういう植物は、株の中から、新しい葉が出るのか~。
さて、これから、どうなるのかな、楽しみだ。
7.ぐんぐん成長
2014年5月26日。
前回の報告から、ぐんぐんと伸びて、大きくなった。ちょっと、大人の雰囲気が漂う。
…のは、いいのだが、根と茎の境目のあたりで、ぱたりと倒れてしまう。そこで、100円ショップで、葉だれ防止の支柱を買ってきて、倒れないようにしてみた。
さあ、来い、お花!……ところで、ヒオウギの花の季節って、いつ?…w
8.花芽に気づく!
2014年8月12日
雨の日が続いた後、庭で水やりをしていたら、なんと、一番成長の早い鉢の、一株に、花芽が出ていた!
やった~。うれしい。
あの平たい檜扇の葉から、花芽が出てくるなんて、ちょっと、不思議。
葉っぱは、数えたら、13枚だった。…ということは、あとの二鉢も、13枚になったら、咲くのかな?
この疑問、課題にしておこう~♪
9.初めての花が咲いた!
2014年8月18日。
初めての花が咲いた。やった~。
おとなしい感じで、それでいて、野の雰囲気のあるお花。おしべは3本で、めしべが1本。
後で、真上からの花の様子を撮ろうと思っていたのに、夕方には、花は閉じていた。
え?一日花なの~!?知らなかった…。
明日には、次の花が咲いてくれるのかな♪
10.ついに、ぬばたまができた
2014年10月24日。
花のあとにさやができて、そのさやは、徐々に乾いていく。
待ちくたびれて、さやを摘んで、ぬばたまを出そうかな…と思っていたら、自然に割れますよ、と、教えていただいた。
やっと、今日の夕方見たら、割れていた。でも、第一声は、「ぎょっ」だった(笑)
何かの目玉みたい~。でも、真っ黒でつやつやのぬばたまが見える。ぬばたまからぬばたまへ。ミッション完了♪
いただいたヒオウギの実。「ぬば玉」ともいい、真っ黒で艶があり、美しい。「ぬば玉の」は、古典の和歌の世界では、「黒髪」や「夜」にかかる枕詞となる。
ぜひ、種から育ててみて、うまくいけば、再び、ぬば玉へゴールしよう。