オキザリス・アデノフィラを関西で栽培

uesugi
uesugiさん
失敗談
植物名 オキザリス
品種名 オキザリス・アデノフィラ(原種)
地域 京都府 場所 ベランダ 栽培形態 鉢植え
日当たり 日なた(半日) 満足度
ジャンル

栽培ストーリー(わたしの育て方レポート)

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培

作成日:2013/09/02
最終更新日:2015/02/05

球根ラベルの花写真が可愛くてつい衝動買いしてしまったオキザリス・アデノフィラ(Oxalis adenophylla)。育て方をネットで検索すると、じつは高山植物のオキザリスで夏越しがかなり難しいらしいということ以外、情報も少なく…(球根購入当時)。

[※]参考:自生地写真 http://j.mp/14oP5Ql

以来、自己流でどうにかこうにか栽培3年目に突入。

お気に入りに登録する 122
  • 9月13日 夏越し

    1

  • 11月16日 開花

    2

  • 9月2日 掘りあげ

    3

  • 9月2日 植え付け

    4

  • 10月8日 発芽

    5

  • 11月5日 遅い生長

    6

  • 12月9日 消毒

    7

  • 3月7日 成育中

    8

  • 5月6日 恋するカレン

    9

  • 8月11日 休眠

    10

1.9月13日 夏越し

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 9月13日 夏越し
球根を植え付けたのは2011年10月で、その一年は夏まで咲かずに葉が茂るだけで終わりました。

しかし花が咲かなかったために体力を温存できたのか、夏でも枯れずに(古い葉は大半が傷みましたが)夏越しでき、残暑が収まる9月中旬には新芽が出始めました。

写真は枯れ葉を取り除いたあとの状態です。
(撮影日:2012年9月13日)

2.11月16日 開花 注目!

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 11月16日 開花
球根を最初に植え付けてから約1年が過ぎ、11月も中旬になってから花が咲き始めました。
(撮影日:2012年11月16日)

2012年度はこのあと翌春3月まで、ぽつりぽつりと咲きましたが、球根ラベルの写真のように
たくさんの花が一斉に咲くことはありませんでした。

また、ラベルの説明文のような、4月~5月に咲くこともありませんでした。

高山植物を関西の温暖な平地で育てているためでしょうか?

3.9月2日 掘りあげ

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 9月2日 掘りあげ
2013年の猛暑の夏、さすがに8月中旬には全部の葉が枯れて休眠してしまいました。

球根が腐っていないか心配でしたが、2011年から植えっぱなしだったこともあり、9月に掘りあげました。

球根は小さめながらしっかりしていて、大丈夫そうです。

2011年の当時は5号鉢に5球を植え、芽が出る前に3球を腐らせてしまい、残り2球からのスタートでした。

しかしその後の約2年で、15球に増えています。

4.9月2日 植え付け 注目!

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 9月2日 植え付け
2013年の今シーズンは5号深鉢に3球植えとしてみます。1球はすでに新根が伸び始めています。

植え付けの深さは約5cm。土をかぶせたあと、鉢の表面に赤玉土(ふるいで微塵を抜いた中粒)を少しまいておくと、土の乾き具合がわかりやすくなります。

このあと地表に芽が出てくるまでは日陰に置いて、水もほとんどやりません。

5.10月8日 発芽

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 10月8日 発芽
夏越し休眠後、最初の発芽を確認しました。

今年は10月になっても最高気温が30℃を超える日が2度あって心配していましたが、まずはひと安心です。

でもここで慌てて直射日光にはあてません。まだ気温が高いことには変わりないので、大きな花鉢などの葉陰になる風通しのいい半日陰に置いておきます。

とくに鉢の側面には直射日光があたらないよう気をつけます。

6.11月5日 遅い生長

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 11月5日 遅い生長
最低気温が10℃となり、平年ならあと10日もすれば初霜の降りる頃です。発芽はやっと揃いましたが、その先へなかなか進みません。

咲かずに1年が終わった栽培初年度のことをつい思い出してしまいます…。

でも今年は諦めない、攻めの姿勢で行きます。ちょっと早い気もしますが薄い液肥を与え始めましょう。

7.12月9日 消毒

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 12月9日 消毒
少し前から地際の葉柄が白い粉をまぶしたようになって気になっていたところ、今朝そこから葉柄が折れていたので、表土を取り除いてみました。

ウドンコ病や立ち枯れ病を疑ったものの、芽には異常ないようです。

水やりの目安にするため敷いた赤玉土が崩れて微塵になり目詰まりを起こしたのかもしれません。

掘り出した表土は水でよく洗って微塵を除去し、オーソサイドとトップジンMで消毒して埋め戻しておきました。

8.3月7日 成育中

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 3月7日 成育中
ようやく葉がぼちぼち繁ってきました。

3月になってからは朝夕は室内に置いて植物育成灯をあて、長日環境にしています。(高山植物は気温が15~20℃くらいの頃に長日条件になると花芽分化するものが多いようなので試験的に)

9.5月6日 恋するカレン 注目!

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 5月6日 恋するカレン
5月になりましたが、咲きません…。株元を覗き込んでも蕾は見当らず。

もう一株、比較用として長日処理をせずベランダに置いたままの株にも、蕾はありません。

仕方ないので花は諦め、葉組みでハート型を作って遊んでいます(晩春は葉柄が長くなり形を作りやすい)。

お題は、咲かないけど枯れないハート=“恋する枯れん”ということで…。
http://youtu.be/RPfb8CYSPpI?t=1m25s

10.8月11日 休眠

オキザリス・アデノフィラを関西で栽培 8月11日 休眠
結局咲かないまま、葉が枯れて休眠してしまいました。

試しに鉢を傾けて表土を取り除いて球根の状態を確認しましたが、硬くしっかりしていて腐ってはいないようです。

(画像は見やすくするため球根の周囲に白い化粧砂をまいていますが、撮影後に取り除いて元通り埋め直しておきました)

ということで、翌シーズンへ続きます…。→ http://j.mp/1ykJfSt

開花期

わたしの育て方

※購入球根のラベルに記載されていた花期は4~5月

【栽培環境】
風通しのよい日なた(秋~春)。ベランダで屋根があるため一年を通して雨はほぼあたりません(暴風雨が吹き込まない限り)。

最大の問題となる夏は、初夏~梅雨明けまで半日陰、以後は9月に新芽が伸びてくるまで明るい日陰へ鉢を移動します。ベランダでもエアコン室外機の熱風が当たらず、コンクリート壁からの輻射熱もこもらないような置き場を選びます。

私は具体的には、栽培棚(床面からの高さ約60cm)の網の上で、真夏は大型の鉢花(ハイビスカスなど)の葉陰に置いています。西日には絶対あてません。

【水やり】
球根の植え付け後は、芽が出てくるまで鉢を日陰に置いて、水はほとんどやりません(腐るのを防止)。気になる場合は、指先などで鉢の縁を3cmほど掘ってみて、土が湿っていなければ“にわか雨が降りかかった”程度に少しだけ水をやります。(自己流)

葉のある間も、やや乾き気味の水やりが基本。鉢土の表面が乾いてからたっぷり。

夏になり葉がすべて枯れたら、9月の植え替えまでは2週間に1回程度、土が完全にカラカラに乾かないよう少しだけ水をやります(自己流)。

【肥料】
元肥として緩効性化成肥料(N:P:K:Mg=6-40-6-15など)をひとつまみ、球根の下側の用土に混ぜておきます。葉がよく茂ってきたら、規定の2倍に希釈した薄い液肥(NPK=6.5-6-19など)を水やり代わりに。多肥は禁物。

【病気と害虫】
気になったことはありませんが、アブラムシなどがついたら「花き類」で登録のある殺菌・殺虫スプレー剤などを散布(予定)。

【用土と鉢】
深さ15cm程度ある5号深型プラ鉢に、市販の「東洋蘭の土」(「山野草の土」より粒が大きめ)をそのまま使用。水はけ重視であればそれほど土は選ばないらしいです。

なお過乾燥防止の意味でプラ鉢を使用していますが、熱を伝えやすいので鉢の側面に日光が当たらないよう、夏の置き場には気をつけます。

【主な作業】
・植え付け&植え替え
1~2年に1回、9月に行います。5号鉢に3球植えが目安。深さ約5cm(球根の高さの2~3倍)。あらかじめ程よく湿らせた土に植え付け、そのあとの水やりは芽が出てくるまでほとんど行いません(水やりは上述)。

北海道などの寒冷地ではもっと浅植えにするようですが、夏に高温多湿となる関西では浅植えだと日光があたる地表の熱で蒸れて球根が腐ってしまうおそれがあるので、やや深めに植え、そのかわり用土の粒を粗くするほうが良いようです。(自己流)

なお植えっぱなしだと増えた子球が鉢の表面に出てくることがあるので、その場合は9月まで待ってから掘りあげて腐った親球や古い根を取り除き、すぐに植え直します。(下記「掘りあげ」参照)

・葉組み
春に葉が茂りすぎて株の内部が蒸れるのを避けるため、シクラメンの葉組み作業の要領で葉柄の長い大きな葉を下へ、葉柄の短い小さい葉を上へと組んで、株の中心部まで日が当たるようにします。(自己流)

・球根の掘りあげ
残暑のおさまる9月までは掘りあげず、風通しの良い雨のあたらない日陰に置いて、鉢ごと乾かします。(自己流)

これは球根をよくみると、ユリの球根を小さくしたような形で、多数の鱗片が重なって1個の球根になっているため、ユリの球根と同様に、過乾燥には弱いのではないかという推察からです。

夏越しさえうまくできれば球根はよく増えるようなので、2年に1度は植え替えをかねて掘りあげ、分球してすぐに植え直します。(植え方は上述)
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