花と緑による被災地復興支援情報

2011年3月11日に日本を襲った東日本大震災。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。震災後、園芸・植物の世界でも、花と緑の力を活かして復興を支援していこうというたくさんの取り組みが始まりました。ここでは、そんなさまざまな試みを紹介していきます。復興には長い時間がかかります。私たちは継続的にこのような動きを追っていく予定です。何かできることがないかと考えている園芸、植物を愛する皆様は、ぜひ情報提供、応援、協力、参加をお願いいたします。

全国的プロジェクト・団体

「仮設住宅×緑のカーテン」プロジェクト

3年間かけて、仮設住宅3万戸に「緑のカーテン」を設置するという壮大なプロジェクト。電気使用量を軽減しながら「仮設住宅の温熱環境を改善」します。
主催 NPO緑のカーテン応援団

あなたの庭のスイセンを被災地に咲かせよう! スイセンプロジェクト

趣味の園芸の司会を長年担当された柳生真吾さんが河北新報とともにはじめた、2012年の春に向けて、みんなでスイセンをふやして、被災地にスイセンの球根を贈ろうというプロジェクトです。
主催 柳生真吾・河北新報

3.11ガーデンチャリティ

ビズ編集長八木波奈子さん、淡路夢舞台奇跡の星の植物館プロデューサー辻本智子さん、恵庭市のオープンガーデン「ブレインズ種まく私たち」の内倉真裕美さんが呼びかけ人。個人・団体による支援金を募り、被災地の植物による復興にあてるというチャリティです。
主催 3.11ガーデンチャリティ事務局

「元気になる花の種」募集

皆さまの庭で育った花の種で、東日本の「風景」と「元気」を取り戻すお手伝いをしませんか!東日本の皆さまの目線が、足元から少し先を見られるようになったときに元気になる花の種を贈ります。
主催 マルモ出版(マイガーデン)

花の力プロジェクト

花に携わる仕事をしているメンバーが。基本的に個人がボランティアとして活動するグループ。長い道のりになりますが、東北の復興のために「花の力」を手に携えて活動していきます。2011年7月16日に、世界各国のフラワーデザイナーと、マルシェを中心としたチャリティーイベント「花の力for Japan」開催予定。
主催 花の力プロジェクト

花の応援団

青山フラワーマーケットから派生したプロジェクト。花を通して被災地の方々の「心」の面での応援を行う事を目的としています。月例会には一般の方にもご参加いただき、輪がどんどん広がっています。携帯から簡単にできる募金システムもあります。
主催 一般社団法人「花の応援団」

グリーンアドバイザーによる「花いっぱいキャンペーン」

避難所や仮設住宅の自治会、被災地の団体、被災地支援活動を行っているNPO法人等の団体などからの要望を募り、花やプランターを贈って現地で一緒に植えこむキャンペーンです。「グリーンアドバイザー」による育て方のアドバイスや園芸相談も行います。参加者、ボランティアも募集しています。
主催 社団法人 日本家庭園芸普及協会

咲かせよう日本プロジェクト

愛知・岐阜の園芸関係者(園芸店、生産者、メーカー、問屋など)が中心となって、長く被災地支援をしていこうと立ち上がったプロジェクト。花苗やプランターを届け、さらに園芸レクチャーも行った。今後も様々な活動を計画中。
主催 咲かせよう日本プロジェクト

桜並木プロジェクト

津波到達最高地点にサクラを植樹するプロジェクト。そのサクラが将来の大津波の「住民避難」の目標になり、平成23年3月11日の犠牲者の鎮魂となり、その記憶を風化させずに語り継ぐシンボルにもなります。地元被災地の造園業者らに発注する東北地方の震災復興支援事業の一環でもあります。
主催 さくら並木ネットワーク

緑でつながるプロジェクト

被災地の、仮設住宅やみなし仮設で生活している方々に、お花や野菜を育てる「たのしみ」や、見る「よろこび」を感じていただき、緑を通じて仲間と共に活動し会話することで「人とのつながり」を楽しんでほしい、その「仕組み作り」を支援するプロジェクトです。
主催 ふんばろう東日本支援プロジェクト

被災地のプロジェクト・団体

宮城県 花と緑の力で3.11プロジェクトみやぎ委員会

宮城県の花関係の有志、有識者が組織。避難所、仮設住宅へ花を届け、一緒に植える活動を行っている。

岩手県 希望の花いわて3.11

岩手県の花関係の有志が組織。避難所、仮設住宅、小中学校へ花を届け、一緒に植える活動を行っている。

宮城県多賀城市 NPOゲートシティ多賀城

特別史跡・多賀城跡(日本三大史跡)を都市活力源として活用することを目指して活動しているNPO。緑のカーテン応援団と協力して、多賀城市の仮設住宅に緑のカーテンを設置するなど、支援活動にも取り組んでいる。

宮城県石巻市 スワン国際協力の会

石巻で2003年より国際協力で活動してきた会。震災後、ネットに「被災地に花を送ってください」とメッセージしたところ、全国から花が次々と送られてきた。その花を4月以降、避難所や病院、学校、自宅避難者、お店などに届けている。今後も仮設住宅などに全国からの花を届けていく。

桜ライン311

陸前高田市の津波到達点上に桜を植樹し、震災を後世に伝える為のプロジェクトです。陸前高田市青年団体協議会・認定NPO法人難民支援協会・一般社団法人SAVE TAKATAの三団体が主体。

宮城県南三陸町菊農家首藤さんによる、復興プリザーブドフラワー

菊生産農家首藤さんたちは、津波による塩害で菊の生産ができなくなりました。非被災地の花農家から送られた花をプリザーブドフラワーアレンジメントに仕立て販売しています。