「RHSチェルシーフラワーショウ2015」ショートレポート
英国王立園芸協会(RHS)の「チェルシーフラワーショウ2015」が5月19日~23日、開催されました。
今年は、アーティサンガーデン(素材を芸術的に見せる工夫をした中・小規模ガーデン部門)で石原和幸さんによる「Edo no Niwa-Edo Garden」が昨年に続いてゴールドメダルを、フレッシュガーデン部門で戸高文晴さんによる「Home:Personal Universe Garden」がシルバーメダルを受賞しました。
今年の注目点を英国王立園芸協会日本支部(RHSJ)に聞いてみました。
「ナチュラルプランティング、ワイルドフラワーの活用等、全般に自然派志向の展示でした。今年もエコあるいはサスティナブル(持続性)というコンセプトが基調にあったように思います。特に流行色はなく、微妙な緑色の違いを楽しんでいるようでした」(RHSJツアーリーダー リグデン美佐子さん)
RHSJ理事の舘林正也さんは、「新たな若手デザイナーを発掘しようとしていたこと、イギリスやユーロ圏以外の国からの出展が増えたこと (イスラム圏からの『The Beauty of Islam』、シンガポールからの『The Hidden Beauty of Kranji』等)、そしてレソトの子どもたちを救済するチャリティ団体による出展『Sentebale-Hope in Vulnerability』に象徴されるメッセージ性あるガーデン等、チェルシーフラワーショウは過渡期にあるのではないか」と注目していました。
なお、園芸ファン注目の「2015 RHS チェルシー・プラント・オブ・ザ・イヤー」は、イギリスのナーセリーが出品したヤブデマリ 'キリマンジャロ・サンライズ'が選ばれました。
「チェルシーフラワーショウ2015」レポートは、RHSJ会員のための7、8月会報「RHSJ」にも掲載される予定です。
写真提供:舘林正也さん
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。