美しきスロヴェニアのクリスマスローズ～まもなく「第14回クリスマスローズの世界展」

今年1月中旬、スロヴェニアで咲いていたクリスマスローズ。最近、雪の量が減ってきているという（写真提供：スロヴェニア政府観光局www.slovenia.info）

立春、わが家のクリスマスローズの蕾に微かな春を感じます。

年々、多彩になるクリスマスローズ。今年も楽しみな「第14回クリスマスローズの世界展」が始まります（会期2月19日～21日／東京・池袋 サンシャインシティ）。

クリスマスローズの季節になると、20年ほど前、日本クリスマスローズ協会理事の野口一也さんから聞いた自生地の話を思い出します。野口さんは当時、2年に1回、自生地を訪れていたそうです。印象深いキーワードは、飛行機を乗り継ぐことと、美しい森と湖でした。

クリスマスローズは中欧から西アジアにかけて広く自生しています。その一つ、スロヴェニアは飛行機を乗り継ぐこと13時間、野口さんが語っていた美しい森と湖があります。北側でアルプス山脈、南西側ではアドリア海に接する、日本の四国ほどの面積の国です。（隣国は、西がイタリア、北がオーストリア、東がハンガリー、南がクロアチア）。

1991年、ユーゴスラビアから独立し、今年25年になります。首都はリュブリャナ、人口200万人ほどのスロヴェニア。政府観光局によれば、とても豊かな自然に恵まれ、市民はアウトドアライフを楽しんでいるそうです。

雪の季節は11月～3月、最近は積雪が減っているようですが、スキーが盛んで、とりわけジャンプ競技に人気があるとのこと。そして雪解けとともに森のなかや公園でクリスマスローズが咲きだし、スロヴェニアの人々は春を感じるのだそうです。

あの日、野口さんが教えてくれたのがスロヴェニアなのかどうか、今は確認できませんが、以来、クリスマスローズが咲く中欧の森に思いを馳せながら、わが家のクリスマスローズを眺めたものでした。

さて、人気の「クリスマスローズの世界展」。今回も18ナーセリーによるオリジナル品種の展示、新花コンテスト、園芸家による特別無料セミナー、なるほど！クリスマスローズ等々、内容盛りだくさんです。今から期待が膨らみます。

取材協力：スロヴェニア政府観光局

（元『趣味の園芸』編集長　原田）

＜イベント情報＞

第14回 クリスマスローズの世界展

期間／2月19日（金）～21日（日）

会場／東京都・池袋 サンシャインシティ

ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA

公式サイト

●セミナー・教室情報

みんなの趣味の園芸でオフィシャル日記を書いてくれている金子明人さん、有島薫さんのセミナーも開催されます！

「Ｍｙクリスマスローズの見つけ方、楽しみ方」

講師：金子明人さん

2月19日（金）11:00～12:00

★金子明人さんの園芸日記

「バラも好きです。クリスマスローズも好きです。」

講師：有島 薫さん

2月19日（金）13:00～14:00

★有島 薫さんの園芸日記

その他のセミナー・教室情報、詳しい内容は、公式サイトのセミナー・教室情報ページよりご覧いただけます。

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【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。

雪解けとともにスロヴェニアの森のなかで咲きだしたクリスマスローズ（H.ニゲル）。2014年3月撮影（写真提供：日本クリスマスローズ協会 野地敏夫さん）

スロヴェニアの美しい森。国土の66%が森や公園で占められているという（写真提供：スロヴェニア政府観光局 www.slovenia.info）

雪降るリュブリャナの夜。幻想的な雰囲気に包まれている（写真提供：スロヴェニア政府観光局 www.slovenia.info ／Photographer：D.Wedam）

北西部の町クランスカ・ゴーラの雪景色。こうした雪の森のなかでクリスマスローズは咲いているのだろうか（写真提供：スロヴェニア政府観光局 www.slovenia.info）

スロヴェニアで人気のジャンプ競技。世界のトップ選手を多く輩出している（写真提供：スロヴェニア政府観光局 www.slovenia.info）

クリスマスローズが咲く頃、スロヴェニア東部の都市プトゥイで行われる伝統行事クレント祭。四旬節が始まる前日の火曜日、秋田のなまはげを思わせる、羊の毛皮とカウベルを身にまとったクレントがパレードする（写真提供：スロヴェニア政府観光局 www.slovenia.info ／Photographer：D.Wedam）

ブドウ栽培が盛んで14のワイン産地があるというスロヴェニア。おいしいワインは自慢の一つ（写真提供：スロヴェニア政府観光局 www.slovenia.info）