タネと苗の入手法、あなたはホームセンター派? カタログ通販派?
菜園に新しい1年がやってきました。外は北風が吹いていても、菜園家の心はすでに春。さっそくタネを買おう! 苗はいつ手に入るんだ? 今年は変わり種にもチャレンジしたい! 土作りをしながら、そこが緑に輝く日々を妄想してしまいますね。そんなあなたに、ぴったりのタネと苗の入手法をお教えします
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手に取って選びたい、そんなあなたは、ホームセンターへ!
朝、開店前のホームセンターに、たくさんの苗が運び込まれました。元気な茎、みずみずしい葉っぱ。それもそのはず。ほんの少し前まで圃場(ほじょう)で育てられていた苗なのです。
「春の繁忙期には、契約農家からナスやキュウリなどの苗が毎日納品され、お客様に新鮮な苗を提供しています」。そう語るのは、ホームセンター、ジョイフル本田ガーデンセンター事業部の三原さんと河端さんです。ホームセンターでは、種苗会社や市場から野菜苗を仕入れますが、なかには近隣の農家と直接契約して苗を作ってもらっている店もあるのです。
新鮮な苗を見ると、ワクワクして作りたくなります。目で見て納得して買えることも大きな利点ですが、楽しみながら苗やタネを選べることが、ホームセンターの一番の魅力です。「そのために、新品種や話題性の高い野菜苗は必ず店頭に並べ、野菜の試食会をしながら苗を売ることもあるんですよ」。
苗選びに迷ったり、栽培法で困ったりしたら、売り場のスタッフに相談もできます。
しっかり計画タイプの人にはカタログ通信販売がぴったり
タネや苗は、種苗会社のカタログ販売でも買うことができます。カタログで買うメリットは、選べる品種の種類が多いこと。半年分の商品が並んでいるので、野菜作りのスケジュールに沿って、計画的に品種を選ぶことができます。「年間の作付け計画をきっちり立てたい方には、カタログ販売はぴったりなんですよ」。そう教えてくれたのは、サカタのタネ通信販売部の久戸瀬さんと矢部さんです。
同社では、総合カタログを、春号と夏秋号に分けて年2回発行しています。インターネットなどで申し込めば、無料で送ってもらえる冊子です。野菜はもちろん、花や果樹、園芸用品まで、掲載アイテムがズラリ! 注文はFAXやはがき、インターネットで手軽に行えます。重い苗などを自分で運ばずにすむのも、カタログ販売の利点。車を持たない人や、高齢で買い物に出るのが不自由な人などにも、便利な購入法です。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年1月号より