園芸分類 | 球根,山野草 | ||
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形態 | 多年草 | 原産地 | フランス、スペイン、ポルトガルなどのヨーロッパ南西部、モロッコなどの北アフリカ |
草丈/樹高 | 10~30cm | 開花期 | 1月~4月上旬 |
花色 | 黄,白 | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | 普通 | 耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 落葉性 | ||
生育期と休眠期がはっきりしている植物です。鉢植えの場合、生育期は日当たりのよい棚上で栽培します。冬に厳しい凍結や強い風にさらされると花芽が傷む心配があるので、そういう場合は、北風が吹くころから、夜間だけ風が弱く凍結しにくい場所か、家の中の明るい窓辺などへ移動させます。休眠期は、強い日ざしの下では球根の傷みが心配なので、棚下などの涼しい環境へ移動させて休眠させます。
庭植えの場合は、午前中に日が当たる花壇や落葉樹の根元が好ましいでしょう。ただし、ほかの草花に植物が絡むと負けてしまうことがあるので、なるべくなら単独で植え込みたいものです。
自生地では生育期は雨季、休眠期は乾季になるため、水やりもそれに合わせます。鉢植えでは、秋の芽出しごろからは、毎日水やりをして成長を促します。冬の間は、極端な凍結を防げるところなら、用土の乾き具合を見て1~2日に1回、家の中の場合は2~3日に1回水やりをして多湿を防ぎます。休眠中の水やりは週1回、軽くかける程度でよく、多湿を防いで乾かし気味に管理します。
庭植えの場合は自然の雨にまかせてよいでしょう。
肥料は、充実した球根づくりとよい花を咲かせるために重要です。
植え込みの際に、元肥として緩効性化成肥料を1株当たり数粒施します。
鉢植えの場合は、生育期に2週間に1回、リン酸とカリが多めの液体肥料を施します。そうすれば、分球は少ないながらもまるまるとした球根ができ、たくさんの花を咲かせます。また、芽が出てから、リン酸の多いものを置き肥するのも効果的です。
庭植えの場合は、真冬を除く成長期に、リン酸の多いものを置き肥するとかなり効果的です。
病気:ウイルス病、白絹病
スイセンの仲間でなんといっても怖いのはウイルス病です。葉に不規則な色むらが出ていたら要注意です。他株への感染を防ぐために、株ごと抜いて処分したほうがよいでしょう。庭植えの場合は白絹病が心配されます。症状が見られたら、拡大防止のため掘り起こして処分しましょう。
害虫:アブラムシ、ナメクジ、ネズミ
暖かい置き場では、開花期にアブラムシの発生が見られます。また、ナメクジはせっかく咲いた花を食害します。休眠中や冬に、ネズミが球根を食害することもあります。
通気性と排水のよい鉢を選びます。鉢口が広く深めのものがよいでしょう。
用土は重いものを好みます。用土が軽いと、発根の力で球根が浮いてしまうからです。赤玉土小粒6、鹿沼土小粒を4くらいの割合で配合します。水はけを好む品種には軽石を少量混ぜて、凍結による用土のくずれと根詰まりを防ぎます。
植えつけは、暑い夏の休眠中に行います。開花期に入手したものは、なるべく休眠を待って植え込みます。スイセンを栽培するコツは「重い用土で深めの植え込み」です。用土を球根の上部が鉢の高さの中ほどになるように植え込みます。植えつけ後も休眠中は乾かし気味に管理をして、秋の彼岸ごろから徐々に水やりを開始します。
植え替えは毎年が理想で、時期は植えつけと同じです。抜いたときに球根が湿っているようなら傷みやすいので、少し乾かしてから植え込みます。
分球:植え替えの際に分球します。球根は自然に分かれる部分で分け、芽が割れているものでも球根が結合しているなら、無理に割らないほうがよいでしょう。
タネまき:花後にできたタネがはじけたら、親株と同じ用土にとりまきします。発芽は翌年の秋から冬になります。3年目には花が咲き始めます。
交配:交配で自分だけの花をつくるのも楽しいものです。交配したい株を用意して、お互いの雄しべと雌しべを受粉させます。交配後の数日は花に水をかけないように気をつけます。
ナルキッスス・バルボコディウムは小型原種スイセンの代表的な種類で、変種や亜種を含めて、ヨーロッパ南西部や北アフリカに広く分布しています。自生地の気候は雨季と乾季がはっきりしており、日当たりのよい草原や岩場に生えることが多く、自生地によっては...
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