スイカ
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スイカの育て方・栽培方法

スイカ
スイカ

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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 野菜
収穫期 7月中旬~8月中旬

育て方のポイント

栽培のポイント

スイカは、十分に成熟して甘みのある果実を収穫するのがポイント。果実をたたいた音ではなく、受粉日(開花日)から割り出すのが確実で、目安は開花後40~45日。品種ごとの日数を確認してください。収穫量は1株で2個が目標です。
小玉スイカの場合、人工授粉や摘果などの作業は大玉スイカと同じですが、支柱を立てる立体栽培なら、1m四方のスペースがあれば育てられます。支柱を立ててつるを丈夫に誘引します。果実の重みでつるが折れないように、ひもやネットでハンモックを作って支柱につるします。開花から30~40日後がとりごろです。

栄養素:果肉100g中に、水分が約90g、糖質が9.5gと、「水分たっぷりで甘い」のが特徴。果肉の色素は、抗酸化作用のあるカロテンとリコペンです。

スイカの栽培でよくある疑問、悩み


Q.つるが伸びてきたが、整枝をしたほうがよい?
スイカは、子づるや孫づるに雌花がつきやすい性質があるので、本葉6~7枚で親づるの先端を摘心します。わき芽(子づる)が伸びてきたら、元気のいいつるを3~4本残して、あとの子づるは、下葉を残してハサミで切り取ります。こうして整枝することで、日当たりもよくなり、実に栄養が行き届くようになります。

Q.摘果しないと味が落ちる?
同じウリ科の野菜でも、未熟な若い果実を収穫するキュウリやゴーヤーなどは、1株にたくさんの実をつけさせることができます。しかし、甘くなるまで完熟させるスイカやメロンの場合、摘果して個数を調節しなければ、おいしい実はできないでしょう。
大玉スイカの場合、1株当たり2個収穫できれば上出来です。それ以上実をつけさせると、たとえ実がついても味がよくなかったり、収穫直前に急激に全体が枯れたりすることがあるので、その意味でも、摘果したほうがよいでしょう。

Q.収穫直前に株全体が枯れてしまった
スイカの場合、甘くなるまで完熟させるので、果実に栄養が集中します。そのため、子づるや孫づるがせっせと光合成をしても、株を維持する分の養分が不足して、急激に枯れる場合があります。ご質問のケースは、この現象の一例でしょう。
このため、実がつき始めたら、できるだけ子づるや孫づるを生かし、旺盛なつるをたくさん伸ばすようにします。また、たくさん実がついた場合は、大玉種で1株当たり2果、小玉種で4果を目安に、摘果して個数を調整し、養分バランスを保つのがポイントです。

◆質問・回答は、『野菜づくり徹底Q&A』(NHK出版)から一部を抜粋しています。これ1冊でお悩み解決!野菜73種の「ギモン」が満載『もっと知りたい野菜づくりQ&A』もおすすめです。

特徴

スイカは、シャリシャリとした食感とさっぱりとした甘みが持ち味。南アフリカが原産地で、中東や中央アジアの各地では、のどの渇きをいやす貴重な野菜です。日本に入ってきたのは、奈良時代と言われています。
明治になって優良品種が相次いで導...

種類(原種、園芸品種)

小玉スイカ

小玉スイカ

大玉スイカよりも作りやすく、手ごろな大きさが人気。「あんどん仕立て」にすれば、狭いスペースでも栽培できる。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
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スイカのそだレポ(栽培レポート)

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