フィロデンドロンの育て方・栽培方法

栽培環境・日当たり・置き場

春から秋は戸外に置きます。冬は室内に置き、ガラス越しの日光に当て、株が軟弱にならないように注意します。

水やり

春から秋は鉢土の表面が乾いてきたら与えます。冬は鉢土が乾いてきたら与えます。 葉にはこまめに葉水を与えます。

肥料

春から秋の生育期に緩効性化成肥料を2か月に1回施します。または、速効性の液体肥料を1週間～10日に1回施すのもよい方法です。

病気と害虫

病気：軟腐病、葉腐病
春から秋に軟腐病、葉腐病が発生します。軟腐病の場合には主に葉の一部が溶けたように黒く枯れ、葉腐病では葉のあちこちに水浸状の赤い斑点が発生します。

害虫：ナメクジ、ハダニ、カイガラムシ
葉に小さな穴があくのはナメクジの被害です。誘引剤を散布して防除します。ハダニやカイガラムシが年間を通して発生するので注意します。

用土（鉢植え）

腐植質で水はけのよい用土（例：赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土など）で植えつけます。

植えつけ、 植え替え

生育おう盛なので、1年に1回、5月から8月に植え替えます。茎がつる状にならない種類は株の大きさに合わせて一～二回り大きな鉢に植え替えます。茎がつる状になる種類は、一～二回り大きな鉢に植え替え、支柱も大きなものに替え、つるを誘引します。

ふやし方

さし木：適期は 5月から8月です。つる状に伸びる種類は2～4節つけてつるを切り、上部の葉を1～2枚残して下の葉を落とします。葉が大きい場合は葉の1/2～1/3を切り落とします。パーライトとバーミキュライトを等量に混ぜた用土を4～6号ポットに入れ、茎の1/2程度をさします。明るい日陰に置き、さし床を乾かさないようにこまめに管理すれば、2～3週間で発根します。1か月後には鉢上げできます。用土は植え替え用のものと同様です。

主な作業

誘引：つるが乱れてきたら誘引します。ヘゴ仕立ての株は下葉が枯れたら、株元に子株を補植します。

特徴

フィロデンドロンは世界の熱帯から亜熱帯に約650種が自生しています。
よく栽培されているのは、メキシコ原産で茎が細く、葉は卵心形で濃緑色になるヒメカズラ（Philodendron hederaceum ssp.oxycardiu...