ニチニチソウ(ビンカ)
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ニチニチソウ(ビンカ)の育て方・栽培方法

ニチニチソウ(ビンカ)
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ニチニチソウ(ビンカ)

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栽培カレンダー

*関東地方以西基準

基本データ

園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 マダガスカルを中心とする熱帯~亜熱帯
草丈/樹高 10~80cm程度 開花期 5月~11月
花色 白,赤,ピンク,紫,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い 耐暑性 強い
特性・用途 開花期が長い,初心者でも育てやすい

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

鉢植えは、日当たりと風通しのよい場所に置きます。病気の原因となる泥はねを避けるために、一段高い場所や、すのこ、人工芝などを敷いた上に置くとよいでしょう。7月から8月は、西日を避けられる場所に置きます。庭植えでは、日当たりと風通し、水はけのよい場所に植えつけます。

水やり

鉢植えでは、用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。春から梅雨までと9月中旬以降は、用土が乾きにくくなるので、過湿にならないように気をつけます。庭植えでは、雨のかかる場所に植えつけた場合は、盛夏を除いてほとんど水を与える必要はありません。

肥料

濃度が高い肥料を施すと根が傷んでしまうので、1回に施す肥料は少なめ、薄めを心がけます。元肥も、少なめを心がけます。また、リン酸分が多すぎると生育が悪くなるので、チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)が等量入った肥料を与えましょう。例えば鉢植えでは、薄めの液体肥料(N-P-K=6-6-6)と緩効性化成肥料(N-P-K=12-12-12)を併用し、庭植えでは、緩効性化成肥料(N-P-K=12-12-12)を使用します。

病気と害虫

病気:立枯病など
連作した場合や過湿、密植にすると、立枯病が発生することがあります。立ち枯れた株は速やかに抜き取って廃棄し、苗を植える際は、新しい土を使い、間隔を広くとって植えつけ、乾燥気味に管理すると、立枯病が発生しにくくなります。

害虫:アブラムシなど
5月から11月、チッ素肥料が多すぎたり、風通しが悪かったりするとアブラムシが発生しやすくなります。

用土(鉢植え)

土質はあまり選びませんが、水はけのよい土(赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土など)を好みます。これに緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を規定量の半分施し、植えつけ時の元肥とします。

植えつけ、 植え替え

鉢植え、庭植えともに、株と株の間にもう1株入るぐらいの間隔をあけて、根鉢の表面が見えるぐらいの深さで植えつけましょう。深く植えすぎると、株元が過湿になりやすいので避けましょう。なお、根鉢はよほど根詰まりしていないかぎり、くずさなくてもかまいません。

ふやし方

タネまき:タネまきの適期は5月から6月です。箱まきにする場合は、1か所に3~4粒ずつ点まきし、そのまま間引かずに3株ほどまとめて移植して育てると、早くたくさんの花が楽しめます。セルトレイを使ってタネまきする場合も、同様に多粒まきにします。
なお、タネに光が当たると発芽が悪くなるので、タネが見えなくなる程度に、忘れずに覆土しましょう。

主な作業

花がら摘み:咲き終った花は自然に散りますが、株の上に散乱してしまいます。花びらを放置すると病気の発生源になるので、取り除いておきましょう。特に、梅雨や秋の長雨時には、こまめに取り除きましょう。

特徴

ニチニチソウには矮性、高性、這い性の3タイプがあるので、用途に合わせて品種を選んでみましょう。近年は花形の改良が進み、風車咲きやフリンジ咲きなども流通しています。いずれもあまり土質を選ばず、高温と日照を好む乾燥に強い丈夫な植物なので、夏の花...

種類(原種、園芸品種)

「パシフィカ」シリーズ

「パシフィカ」シリーズ


Catharanthus roseus Pacifica series
花が大きく、花色も豊富な矮性のシリーズ。摘心しなくても、よく分枝する。
‘メディタレニアン’

‘メディタレニアン’


Catharanthus roseus ‘Meditterenian’
這い性品種。枝垂れる性質を生かして、ハンギングバスケットに適する。草丈は10〜15cmと非常に低く育つので、花壇では前列に植えつけるとよい。
「チュチュ」シリーズ

「チュチュ」シリーズ


Catharanthus roseus Tutu series
花びらの縁にフリルが入るシリーズ。タネがつきにくく、切り花にしても長く楽しめる。
「トコナツ」シリーズ

「トコナツ」シリーズ


Catharanthus roseus Tokonatsu series
草丈は70cm以上となり、非常に大きく育つ丈夫なシリーズ。タネがつきやすいので、摘心を兼ねてこまめに花がらを取り除くと、長期間開花する。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:奥 隆善(おく・たかよし)
千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了後、植物の育種の道へ。チョコレートコスモスやカランコエなどの草花から、ハクサイなどの野菜まで幅広く手がける、気鋭の育種家。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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