トマト
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トマトの育て方・栽培方法

トマト
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栽培カレンダー

中間地の主な作業

基本データ

園芸分類 野菜
収穫期 7月~8月

育て方のポイント

栽培のポイント

ナス科野菜の連作を避け、日当たり、水はけのよい畑で栽培し、わき芽かきと誘引を欠かさず、追肥を行います。

トマトの栽培でよくある疑問、悩み


Q.苗を植えつけるときのポイントは?
植えつけの際の主なポイントには、(1)植えつける時期、(2)苗の大きさ、(3)苗の向き、などがあります。
(1)トマトの生育適温は25~30℃で、高温を好みます。最近では、植えつけ適期になる前から苗が店頭に並ぶようになりましたが、焦って植えるのは禁物。4月の遅霜にあうと、苗がダメージを受けて枯れてしまうこともあります。十分に気温が高くなってから(関東地方では、5月の大型連休のころ)、植えつけるようにするのがポイントです。
(2)小さすぎる苗を植えると、茎葉だけが茂って着果が不安定になる「つるボケ」の状態になりがちです。1番目の花芽がついているか、花が咲いているものを植えるようにしましょう。小さな苗しか入手できなかった場合は、ひと回り大きなポットに植え替えて、花芽がつくまで育ててから植えつけるとよいでしょう。
(3)トマトの花芽は茎に対して一定方向につく性質があります。このため、花芽を通路側に向けて植えると、収穫作業がラクになります。

Q.苗がすぐに植えられない場合は?
一般に、店頭には植えつけに一番適した状態の苗が並んでいるので、買ったらすぐに植えつけることをおすすめします。が、難しい場合は、すぐにひと回り大きなポットに植え替えて、日当たりや風通しのよい場所で、水やりをきちんと行って管理します。
買ったあとそのまましばらく放置してしまうと、苗が老化して植えつけてもうまく根づかず、その後の生育も悪くなってしまうので注意しましょう。

Q.背が高い野菜の注意点は?
トマトやキュウリ、ナスなどの背丈が高くなる野菜は、きちんと支柱を立てて育てることが大切です。支柱を立てないと、株が倒れて生育が悪くなったり、実に日光が当たらず色づきが悪くなったりします。支柱を立て、定期的に誘引、わき芽かきなどを行って、日当たりと風通しをよくすることが大切です。

Q.わき芽は取ったほうがよい?
わき芽を取らずに主枝とわき芽1本を伸ばす「2本仕立て」という方法もありますが、家庭菜園ではわき芽をすべて取る「1本仕立て」をおすすめします。理由は、(1)養分がわき芽に分散せず、立派な果実が収穫できる、(2)風通し、日当たりがよくなるので生育も旺盛になる、などです。
わき芽を2~3本伸ばしてしまうと、枝が込み合って風通しや日当たりが悪くなり、病気にかかりやすくなります。また、実は収穫できても、小さめのものになると思います。それでも伸ばして収穫したい場合は、株間を広めにとり、肥料を通常よりも多めに与え、枝を支柱で支えながら育ててみてください。

Q.トマトにはあまり水をあげないほうがいいって本当?
トマトの原産地は日照量が多く、雨が少ない南米アンデス高地。そのためトマトは多くの日照を必要とし、雨に当たるのを嫌います。ビニールハウスでの栽培や、株の上部をポリフィルムなどで覆う「雨よけ栽培」が盛んなのも、この特性によるものです。
では、水やりを控えればいいかというとそうでもなく、生育や果実の肥大のためには、ある程度の水やりは必要です。ただし、葉や茎に水を直接かけるのは控え、根元にたっぷりと与えるようにしましょう。
また、収穫直前にわざと水を減らしてトマトを小さくして糖度を上げるという方法もあるようですが、技術的に難しい面があるので、家庭菜園ではあまりおすすめできません。

Q.皮がかたい。やわらかくつくるコツは?
トマトの皮がかたいというのは、まず、品種による差があります。
スーパーなどで売っているトマトの多くは、ハウス栽培を前提にした皮のやわらかい品種ですが、家庭菜園向け(露地栽培用)品種は、裂果(れっか)しにくい皮の厚い品種が多いのです。
また、成長のスピードも関係しています。トマトの実は、早く大きく成長させると皮が比較的やわらかくなるのですが、じっくり育てるとかたくなる傾向があります。
したがって、土づくりや追肥などの管理をしっかり行って株を元気に育て、成長のスピードを促せば、ある程度、皮のやわらかいトマトを収穫できることもあります。

Q.青いトマトが腐る原因は?
おそらく、土中の石灰分(カルシウム)不足による「尻ぐされ症」という生理障害でしょう。土づくりの際に、苦土石灰の量が不足していたときなどに起こります。また、石灰を十分にまいていても、チッ素分の与えすぎや水不足、乾燥などが続くと、根からカルシウムの吸収がうまく行われないことが原因で、カルシウム不足に陥ることもあります。
対策としては、カルシウム分を多く配合した液体肥料の葉面散布が有効です。あるいは、根のまわりに石灰をまいて、たっぷりと水をまくなどといった方法もあります。

◆質問・回答は、『野菜づくり徹底Q&A』(NHK出版)から一部を抜粋しています。これ1冊でお悩み解決!野菜73種の「ギモン」が満載『もっと知りたい野菜づくりQ&A』もおすすめです。

特徴

家庭菜園では屈指の人気野菜です。果実の大きさによって大玉、中玉(ミディ)、ミニがありますが、初心者は作りやすくて病気に強いミニ品種がおすすめです。主枝(しゅし)と側枝(そくし)1本の2本仕立てにすれば、収穫量は通常の1.5倍に増えてお得です...

種類(原種、園芸品種)

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「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

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トマトのそだレポ(栽培レポート)

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