ホウレンソウの育て方・栽培方法
栽培カレンダー
中間地の主な作業
基本データ
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園芸分類 |
野菜 |
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収穫期 |
4月下旬~6月(春まき)、10月~12月(秋まき) |
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育て方のポイント
栽培のポイント
ホウレンソウは酸性土壌に弱いので、土づくりの際に必ず苦土石灰をたっぷりまきます。春まきの場合、とう立ちしやすいので、とう立ちしにくい品種を選びます。
ホウレンソウの栽培でよくある疑問、悩み
Q.東洋種と西洋種の違いは?
東洋種は、昔ながらの日本在来の品種で、葉は薄くて切れ込みが深く、根元が赤みがかっているのが特徴です。アクが少なくて食べやすいのですが、とう立ちしやすいので、秋まきがメインとなります。西洋種は、ヨーロッパでとう立ちしにくいように改良された品種で、葉の切れ込みは少なく、肉厚なのでバター炒めなどでも形がくずれにくいのが特徴です。ちなみに現在最も多く栽培されているのは、東洋種と西洋種をかけ合わせた交配種。両者の特長をあわせもち、アクが少なくてとう立ちしにくく味もよいため、市場のほとんどを占めています。
Q.タネ袋にある「べと病レース1~4に抵抗性」の表記はどういう意味?
べと病は、カビの一種によるホウレンソウの代表的な病気で、葉に黄色い斑点ができて品質が劣化します。「レース」とはべと病菌のタイプのことで、「べと病レース1~4に抵抗性」と書かれていたら、べと病菌の1~4のタイプに抵抗性があるという意味です。表示されている数字の数が多いほど、抵抗性の範囲が広いことを表します。
Q.収穫時、土の中に残った根の処理はどうしたらよい?
ホウレンソウやコマツナ、ミズナなどの葉菜類の収穫方法は主に2つあります。一つは根ごと引き抜く方法、もう一つは収穫する株の根元をハサミで切る方法です。
ホウレンソウの根は直根性で深く下に伸びるので、後者のほうが収穫しやすく、キッチンへ直接持ち込むときに汚れが少なくて便利なのですが、土の中に古い根が残ってしまいます。この根はそのままにしておいても腐りにくいので、次作の畑の準備をする前に、クワやホーなどで土の表面を削るようにして、きれいに取り除いておきましょう。
Q.道路わきの菜園で育てたら、とう立ちしてしまった
近くに外灯がなかったでしょうか。長日(日が長い)条件でとう立ちするホウレンソウを、外灯の光が一晩中当たるような場所で栽培すると、日が長くなったと勘違いして、とう立ちすることがあります。
そのような場所で栽培する場合は、夕方に段ボールなどをかぶせて遮光し、朝にははずすなどの工夫が必要です。また、庭先やベランダで栽培している場合も、照明をこまめに消す、カーテンを閉めて光が当たらないようにする、などの対策をとるとよいでしょう。
◆質問・回答は、
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特徴
ホウレンソウ(ほうれん草)は、緑黄色野菜を代表する野菜です。栄養豊富でビタミンやカロテン、鉄分、カルシウムなどの含有量が多いことが大きな特徴。甘みのある根元の赤い部分にはミネラル分の一種で骨の形成にかかわるマンガンが含まれています。
種類(原種、園芸品種)
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交配種
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東洋種と西洋種をかけ合わせた一代交配種(F1)で、育てやすく、家庭菜園向き。外見では、丸葉の西洋種のようなタイプと切れ込みの深い東洋種のようなタイプがある。
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赤茎種
- 葉の軸(葉柄/ようへい)、葉脈が赤い品種。アクが少なくあっさりした味わいで、サラダにするとよい。
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西洋種
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丸みを帯びた厚い葉が特徴。アクが強いので炒め物やポタージュなど、しっかり加熱する料理に向く。
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東洋種
- 葉の切れ込みが深く根が赤い、昔ながらの在来種。葉が柔らかで甘い。長日条件下でとう立ちしやすいため、秋まきに適している。タネにはとげがある。
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執筆:藤田 智(ふじた・さとし)
恵泉女学園大学人間社会学部園芸文化研究所教授。大学での指導のほか、各地で社会人を対象にした講演や菜園指導なども行う「野菜づくりの伝道師」。テレビやラジオへの出演、雑誌や書籍の執筆など、幅広く活躍している。
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