学名:Alchemilla mollis
その他の名前:レディースマントル
科名 / 属名:バラ科 / ハゴロモグサ属(アルケミラ属)
アルケミラ・モリスは、葉の形が聖母マリアのマントを思わせることから「レディースマントル」とも呼ばれます。黄緑色の小花がふんわりと群れて咲き、黄色いカスミソウのようですが、さらに繊細でソフトな印象を受けます。草姿のバランスもよく、柔らかな質感の葉がこんもりと茂り、全体に明るい雰囲気となります。葉は細かい毛に覆われて水をはじくので、朝露などが水玉となって葉の表面にしばらく残ります。花壇の縁取りや石組みの間、バラや低木類の株元の植え込みなどに向き、草丈の高い縦長の草花や、青や紫色の花と組み合わせると、お互いが引き立ちます。
アルケミラ属には200種以上ありますが、花壇や鉢で利用されるのは、主にモリス種(Alchemilla mollis)です。タネまきや株分けで育てた苗が「アルケミラ」または「レディースマントル」の名前で広く流通します。性質が強く花数も多いので栽培しやすく、園芸品種もいくつか育成されています。フラワーアレンジメントの添え花などとしても使いやすく、ハーブティーなどにも利用されます。
また、見た目がアルケミラ・モリスに似た別種のブルガリス種(A. vulgaris、A. xanthochlora)やエリスロポダ種(A. erythropoda)なども利用されることがあります。
園芸分類 | 草花,ハーブ | ||
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形態 | 多年草 | 原産地 | ヨーロッパ東部~小アジア(コーカサス) |
草丈/樹高 | 30~60cm | 開花期 | 5月~7月 |
花色 | 黄 | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 落葉性(冬も葉が残ることもある),ロックガーデン,ドライフラワー,耐寒性が強い | ||