センニチコウ
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センニチコウの育て方・栽培方法

センニチコウ
センニチコウ(ゴンフレナ・グロボーサ)
センニチコウ
キバナセンニチコウ(ゴンフレナ・ハーゲアナ)
センニチコウ
‘ファイヤーワークス’

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栽培カレンダー

基本データ

園芸分類 草花
形態 一年草,多年草 原産地 熱帯各地
草丈/樹高 15~70cm程度 開花期 5月~11月
花色 白,赤,ピンク,黄,紫 栽培難易度(1~5)
耐寒性 弱い(‘ファイヤーワークス’はやや弱い) 耐暑性 強い
特性・用途 初心者でも育てやすい,開花期が長い,香りがある(品種による)

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

戸外の日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。水はけの悪い場所に植える場合は、盛り土したり腐葉土を混ぜたりして、水はけをよくしましょう。キバナセンニチコウ(G. haageana)は、鉢植えならば3℃程度保てる室内に取り込むと、冬越しさせることができます。‘ファイヤーワークス’は、強く凍らせなければ、戸外で冬越しできます。

水やり

鉢植えでは、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりしましょう。過湿にしないように注意します。なお、乾燥に強いので、庭植えでは水やりは、ほぼ不要です。

肥料

鉢植え、庭植えともに、5月から10月の間に、緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を月1回施します。

病気と害虫

病気:立枯病
5月から11月、深く植えたり、過湿になったり、株元がぐらついて傷がつくなどすると、立枯病が発生します。浅く植え、乾かし気味に管理し、ぐらつく場合は支柱を立てましょう。

害虫:ハダニ、ナメクジ
7月から9月に高温乾燥が続くと、ハダニが発生しやすくなります。水やりの際、葉裏にも水をかけると発生を抑えることができます。
6月から7月の梅雨どきに、ナメクジの発生が多くなります。夜行性で、昼間は鉢の底や石の陰に隠れているので、探して捕殺するか、夜に這い出てきたものを捕殺してもよいでしょう。苗が小さいうちは、食べられるとダメージが大きいので、特に注意が必要です。

用土(鉢植え)

赤玉土(中粒)5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土など、水はけのよい土を好みます。
元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を適量混ぜて植えつけましょう。

植えつけ、 植え替え

植えつけは5月から8月が適期です。植えつけ時、根鉢をくずす必要はありません。深く植えると株元が過湿になって、立枯病が発生しやすくなります。ぐらつく場合は支柱を立てましょう。
冬越ししたキバナセンニチコウと‘ファイヤーワークス’は、5月から6月に植え替えます。古土を軽く落として、新しい用土で植えつけましょう。

ふやし方

タネまき:気温が低いと発芽しにくいので、十分気温が上がる5月を待ってタネをまきましょう。

さし芽:‘ファイヤーワークス’は5月から6月に、充実した茎の先端をさしてふやすことができます。

主な作業

花がら摘み:5月から11月の開花中、花がら摘みをします。苞は咲き進むと縦に長く伸びてきます。下のほうは茶色く変色するので、見苦しくなったら摘み取りましょう。

切り戻し:6月から10月、花がらが目立ってきたり、伸びすぎて姿が乱れたら、切り戻して姿を整え、新芽を出させましょう。短く切り戻すと枯れる可能性が大きくなるので、各枝に緑の葉を必ず残す程度の長さを目安に切ると安全です。

支柱立て:5月から11月、株元がぐらつくとそこに傷がついて立枯病を起こしやすくなります。適宜支柱を立てて、株を固定しましょう。

特徴

センニチコウの仲間は、花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を観賞します。暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、長期間咲き続けます。庭や花壇、鉢に植えて育てたものが、切り花としてよく仏壇に飾られます。また、フラワーアレンジメ...

種類(原種、園芸品種)

キバナセンニチコウ‘ストロベリー・フィールズ’

キバナセンニチコウ‘ストロベリー・フィールズ’


Gomphrena haageana ‘Strawberry Fields’
草丈は80cmほどになり、センニチコウのなかでは最も背が高くなる。明るいオレンジ赤色の花が人気で、草丈を生かして切り花にするとよい。地下に球根をつくる。
‘ファイヤーワークス’

‘ファイヤーワークス’


Gomphrena ‘Fireworks’
スパイシーな香りの花が特徴的な品種。よく枝分かれして倒れながら横に広がり、大株になる性質。強く凍らせなければ、冬越しもできる。
「バディー」シリーズ

「バディー」シリーズ


Gomphrena globosa Birdie Series
草丈30cmほどの背の低いシリーズ。ピンク、白、紅色がある。草丈の低さを生かして、鉢に植えてもよくまとまり、花壇なら縁取りに植えるのもおすすめ。

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:奥 隆善(おく・たかよし)
千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了後、植物の育種の道へ。チョコレートコスモスやカランコエなどの草花から、ハクサイなどの野菜まで幅広く手がける、気鋭の育種家。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

センニチコウのそだレポ(栽培レポート)

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