学名:Belamcanda chinensis
和名:ヒオウギ(檜扇、桧扇、日扇)
科名 / 属名:アヤメ科 / ヒオウギ属(ベラムカンダ属)
ヒオウギは、日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草です。厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれます。力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花材料として親しまれてきました。
主に栽培されているのは草丈が低く、ヒオウギの変種とされるダルマヒオウギで、茎葉が反り返るように湾曲する生け花向きのものなど、いくつかの品種や系統があります。花は一日花ですが、次々と咲き続けます。花後に袋状の大きなさやができ、熟すと割れて、中から5mmくらいの黒いタネが出てきます。タネはしばらく落ちずに残るため、ユニークな花材として利用されています。
ヒオウギは東アジア原産の1属1種の植物で、北アメリカでは帰化植物として野生化しているところもあり、「ブラックベリー・リリー」と呼ばれます。ヒオウギとイリス・ディコトマ(Iris dichotoma)との交配種にパルダンカンダ(× Pardancanda)があり、「キャンディ・リリー」とも呼ばれ、花色が豊富です。ダルマヒオウギとの交配種も育成されています。一般的な流通では品種名のないものが多く、ヒオウギ、またはダルマヒオウギの名前で出回ります。斑入り葉品種もありますが、性質は弱く、ややつくりにくくなります。
園芸分類 | 草花 | ||
---|---|---|---|
形態 | 多年草 | 原産地 | 日本、朝鮮半島、中国、インド |
草丈/樹高 | 40~100cm | 開花期 | 7月~8月 |
花色 | オレンジ,黄,ピンク,紫,赤 | 栽培難易度(1~5) | |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 落葉性,花壇,切り花 | ||
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