ワレモコウ
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ワレモコウの基本情報

学名:Sanguisorba officinalis
和名:ワレモコウ(吾亦紅、吾木香)

科名 / 属名:バラ科 / ワレモコウ属

ワレモコウ
ワレモコウ
ヤクシマワレモコウ

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ワレモコウとは

特徴

ワレモコウは海岸近くからやや高い山まで、日当たりのよい草原に見られる多年草です。花は枝分かれする茎の先端に密集してつき、1~2cmほどの短い穂になります。花は穂の先端から咲き始めます。こういう咲き方を「有限花序」といいます。一つ一つの花は小さく2mm弱で、花弁はなく、赤みを帯びた茶色の部分は萼です。萼に長く色が残るので、秋遅くまで楽しむことができます。株元には羽状の葉が群がってつき、楕円形の小葉の縁には整ったぎざぎざの鋸歯(きょし)があります。冬には地上部は枯れます。
葉の縁に細くきれいな白い斑が入るものや、黄色い小さな斑点が散る斑入りがあります。また、草丈20~30cmで、5月から6月に開花する矮性種もあります。矮性種には葉の形、花期などが微妙に異なる系統がいくつかあり、「屋久島ワレモコウ」「済州島ワレモコウ」「丹那ワレモコウ」などの名前で流通しています。

基本データ

園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 ユーラシアの温帯から亜寒帯、北米大陸北西部~西部
草丈/樹高 20~180cm 開花期 6月~9月
花色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,盆栽向き,初心者でも育てやすい
植物図鑑の見方
園芸・ガーデニング作業の基本

種類(原種、品種、仲間)

  • ナガボノワレモコウ(ナガバノアカワレモコウ、ナガバノシロワレモコウ)

    Sanguisorba tenuifolia
    ロシアからモンゴル、中国東北部、朝鮮半島、日本列島に分布し、主に日当たりのよい湿った草原や湿地帯に生えるが、北国や高い山ではそれ以外の場所に生えることもある。9月から11月に開花し、花穂は長さ2〜7cm。花色は白と薄茶色の2色ある。葉が大きく、細長い。
  • サラダバーネット(オランダワレモコウ)

    Sanguisorba minor
    ヨーロッパから西アジア、北アフリカ原産。日当たりのよい草原に生える。草丈40〜90cm。5月から6月に緑から薄茶色の花穂をつける。葉は白粉を帯びる。若い葉を食用にする。日本では多湿のため花後に枯れやすい。高畝に植えるか水はけのよい土で植える。

育て方・栽培方法

ワレモコウの栽培カレンダー

「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑

執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
◆植物図鑑は、原則として作成時の情報に基づき掲載しております。図鑑の作成年によって、科名や属名などが最新の分類とは異なる場合がありますが、何卒ご理解ください。
植物図鑑の項目の見方について >  科名、属名の分類について >
◆植物には規制や保護が行われている種類、無断でふやして販売・譲渡を行ってはいけない登録品種などがあります。また薬剤の使用時は、ラベルをよく読み使用方法を守りましょう。
園芸を楽しむうえで知っておきたいこと >

ワレモコウのそだレポ(栽培レポート)

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