【ムラサキの栽培】趣味の薬用植物 コミュニティ

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ムラサキの栽培

2011/12/31
紫根染めや火傷薬「紫雲膏」で有名なムラサキは、かつて日本のあちらこちらで普通に自生していたそうですが、現在はほとんど野生が見られなくなった植物です。根を乾燥させたものを「紫根」と呼びますが、市販のものの多くが中国産です。

稀に園芸店で苗が販売されていますが、残念なことにその多くが、近縁のセイヨウムラサキか、日本産ムラサキとの交雑種になっています。残念というのは、これらの根はあまり紫色にならないからです。つまり、紫色色素であるシコニンの含量が低いということです。また、西洋種や交雑種はとても丈夫で繁殖力が旺盛、その上、日本産ムラサキとどんどん交雑して雑種化を進めてしまうのです。

そのような事情から純正なムラサキの植物を入手することは難しくなりつつあります。昨年、たまたまムラサキの種子をいただいたので、今春播種してみました。種皮が石のように硬いため(学名の由来にもなっている)発芽率が心配でしたが、そのまま播いても良く発芽するようです。ただ、同じように播いても発芽しない場合もあるとのことで、安定した発芽率を得るためには条件検討が必要なようです。

写真1枚目:発芽の様子
写真2枚目:移植のため幼苗を掘り上げました。セイヨウムラサキではこんな濃い赤紫色にはなりません。

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