【カワラヨモギ】趣味の薬用植物 コミュニティ

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カワラヨモギ

2012/01/17
土手などでよく見かけるカワラヨモギ(学名:Artemisia capillaris)は、生薬や漢方の分野では「茵蔯蒿」として知られています。開花期には草丈1m以上になり、この花序(花の集団)を採取・乾燥させたものを茵蔯蒿と呼びます。ちなみに中国(中医)では、茵陳蒿はカワラヨモギの若芽を意味します。日本でカワラヨモギの若芽は綿茵陳と呼ぶのでややこしいですね。

薬理作用としては「血管拡張、脂質代謝改善、肝障害改善、利胆」などがあり、口の渇きを止め、尿利を増し、胆汁の分泌を促す。肝炎、黄疸、腎炎、痛風、皮膚掻痒症、二日酔いなどに用いるとされます(下記参照)。
http://metabolomics.jp/wiki/CrudeDrug:Artemisiae_capillaris_Flos

秋には地上茎が枯れるため刈払ってしまうので、冬の間は写真のような綿毛の生えた苗の状態で過ごします。

コメント

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1 2012/01/17
conocono
カワラヨモギは北は青森県から南は八重山諸島まで、日本中に広く自生するとされています。しかし、地方によって形態や成分が異なるタイプがあって、DNA研究の結果から少なくとも4タイプ存在することが報告されています。

中でも八重山諸島に自生するカワラヨモギは別名「リュウキュウカワラヨモギ」とも呼ばれ、本州で見られるものに比べて葉が随分と細いものです。しかし、自生地の環境によっても姿形が変化することもあるので、同じ条件で比較してみたいと思っていました。数年前に八重山のカワラヨモギを入手したので鉢栽培してみました。写真は今の姿で、自生地にあった状態より葉が幅広になっています。面白いのは本州のカワラヨモギに比べて「毛」が少ないことで、上の写真に比べると全く別の種のように見えます。詳しくは分類学者に教えてもらわねばなりませんが、変種扱いくらいにした方が良いような気がしています。

沖縄では薬用に使うとかあまり使わないとか種々の意見があって利用法がはっきりしませんが、本州のものに比べて成分もかなり違うのではないかと想像しています。

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