【日本文学と植物】日本の山野草を楽しむ コミュニティ

トピックテーマ

日本文学と植物

2019/02/04
ちょっと固いテーマですが、お好きな俳句、短歌、詩、
小説、それに主役または添えとして登場する植物を
ご紹介下さい。植物はその折々のものがいいですね。
 日頃あまり意識しないテーマかもしれませんが、
花鳥風月をテーマとする文学ですから、いくらでも
出てくるかも・・・?

コメント

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最新20件を表示

1 2012/04/12
しろりん
やはりこの時期は、松尾芭蕉の

  山路来て 何やらゆかし すみれ草

を挙げなくてはいけませんね。京都から大津へ至る、
逢坂山越えの道を歩いていたときの句だそうです。
すみれ草の代わりに、いろいろな5文字の名前が
入りそうですが、あまりに有名な句のため、
使うのはためらわれます。
 タイムトラベルを扱っているTV番組がときどき
ありますが、この時代の芭蕉の足跡を一緒に歩いて
みたいような。
2 2012/04/14
ヒメサユリ
 今晩は。

 本日待望の梅が咲きました。 そこで、

 「梅一輪一輪ほどの暖かさ」  服部嵐雪

 我が家での梅の開花は例年4月1日頃です。よって今年は2週遅れです。梅と桜の間隔は例年なら2週間程。ことしの桜の予報は今月20日頃なので、間隔は狭まっています。

 そう云えば今日の「天声人語」の話題もこれでしたね。雪国に住む人間の心情を格調高い文章で代弁して呉れています。

 此処まで書いて、梅は野草では無いので書き込みは不適格と気が付きました。構わず、スイッチオン。
3 2012/04/14
しろりん
ヒメサユリ様、こんにちは。
書き込みありがとうございます。ま、ウメ、ボタン、
シャクヤク程度なら可としましょうか?

やはり、そちらでも今年は梅と桜の花の間隔が
狭まったようですね。それにしても、今日梅の開花
ですか、当地ではとっくに終わって、葉が出始めて
います。日本列島本当に長いですね。
天声人語読んでみます。

ウメは新しく作る木本のコミュの方へ回そうかと
思います。
4 2012/04/15
しろりん
歌の歌詞は文学ではない、と思われる方も
おられるでしょうが、私は立派な文学だと
思っています。

 歌手さだまさしの作詞、作曲の歌に
「追伸」という歌があります。その歌詞は:

     撫子の花が咲きました
芙蓉の花は枯れたけど
あなたがとても無口になった秋に
こわくて私聞けませんでした
あなたの指の白い包帯
上手に巻いてくれたのは誰でしょう
※風に頼んでも無駄ですか
振り返るのは嫌いですか
どこにもある様な事ですか
私 髪を切りました

というものですが、カワラナデシコの花を見るたびに
その歌を思い出します。
 今はこういうタイプの女性は絶滅危惧種かも
しれませんね。

 画像はカワラナデシコの新芽が伸びてきた
ところです。ちょっと、元気良すぎるなぁ・・
5 2012/04/19
しろりん
「山笑う」という俳句の季語がありますね。
春になって、木々の新芽が出始めたころ、
山全体がうっすらと黄色を帯び、あぁ、春が
来たなと誰もが体感する刹那です。面白い季語。
写真を撮ろうと思ったときは、すでに「笑う」の
時期を過ぎていたような気がしました。(画像)
もう少し北部の山の中に改めて入ってみないと
見られないな。

 で、この一句。

  故郷やどちらをみても山笑ふ
            正岡子規
6 2012/04/20
はなぽっと
いまごろですが、庭にカタクリが芽吹きだしました。

古名を、堅香子「カタコ」「カタカゴ」といい、
万葉集にも詠われています。

  もののふの 八十(やそ)おとめ等が 挹(く)みまがふ
    寺井の上の堅香子(かたかご)の花
   
           「万葉集・巻十九  大伴家持」

    宮廷に仕えているたくさんの女性たちが、
    水を汲んでにぎわっています。
    井戸の上手にカタクリが咲いていますね。

カタクリがたくさん咲いている早春だったのでしょうか。
7 2012/04/20
しろりん
 はなぽっとさん、この時代のカタクリにも
興味はありますが、宮廷につかえていた沢山の
女性たちにもっと興味がありますね。
 どんな格好して、どんな言葉をしゃべって
いたのでしょう。
8 2012/04/20
しろりん
私の市では4月上旬の桜がほぼ終わると、今度は
市内の北部にある高原地帯にいくと、この中旬から
下旬にかけて桜が満開となります。うまい具合に
同じ市内で、2回桜の季節が楽しめるのです。
今日はあいにくの雨模様ですが、北の高原では
各種のサクラや花桃が目を楽しませてくれました。

ただ、その地域の1つの問題点は、スギ、ヒノキが
多すぎて、山が暗いのです。ここでは「山笑う」が
限られています。

と、そういえば、こんな詩を思い出します。

=======
あどけない話
=======--------------------
         高村光太郎 「智恵子抄」

智恵子は東京に空が無いという、
ほんとの空が見たいという。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
薄桃色の朝のしめりだ。・・
(以下略)

*****
私は東京方面に十数年しか住んでいないので
東京の空を語る資格はないのですが、
東名高速を経て東京にはいると
色はともかく、ビル群に視野が遮られ、
空がない!という気がします。

もっとも、桜若葉の間の空は以前の
スモッグの時代よりは今の方が改善しているかも
しれません。

東京方面の方、どう思われるでしょうか?
9 2012/04/21
しろりん
文学ではありませんが、ちょっと気が付いたので。
今名古屋の徳川美術館で開催されている「豪商の
たしなみーー岡谷コレクション」では、田中訥言(たなか
とつげん)という画家の100種類近い四季の草花を
描いた屏風が展示されているとのことです。(本日付
中日新聞)画像でみると、ノカンゾウ、サクラソウ、
アヤメ、カキツバタ、ガマらしい絵がみてとれます。
そういえば、3月に見たイタリアのボッテチェリの「春」
という絵にも、中心の人物とは別に、40種類以上の
500本もの草花が描かれており、それらは現在でも
現地で見られるそうな。
 いつの時代でも、洋の東西を問わず、野草を
好きだった方々は少なくないようです。
10 2012/04/21
はなぽっと
しろりんさん、こんばんは。
(北海道弁では、「お晩です」)

「百花百草図屏風」の絵、すごいですね。観たいです。

というのも、「ボストン美術館展」で、
「芥子(けし)図屏風」を観てきたからです。
(宗達派筆 17世紀中ごろ 江戸時代)

これは、芥子(けし)ばかりを描いていますが、
とても美しく、
私としては「雲竜図」と双璧でした。
11 2012/04/21
しろりん
はなぽっとさん、
「芥子図屏風」ですか、これも実物を見ると
圧巻でしょうね。
今は、麻薬が採れるからという一面だけを
とらえて禁止されている品種が多いのですが、
純粋に花だけを眺めるために自由にみられる
場所が欲しいものです。

 それにしても、本州中部のあるお方のもとを
訪れたとき、裏庭に鮮やかな一輪の大きな花が
部屋越しに見えました。

 「あれは何の花ですか?」と問うた
私に対して、主は「(しろりんさん)、あそこに
あの花があることはお互い誰にも話しては
いけないのです」と答えました。
 その答えですべて合点がいった私は
それ以上その花に言及することを控えたの
ですが、言葉はなくとも、もっと近くへ
行って、その実物の花もめでたかったと今でも
時々思い出します。
12 2012/04/22
はなぽっと
しろりんさん、お晩でした。(これも北海道弁。過去形のように言います)

ところで、
しろりんさんがおっしゃる理由で
もう、ケシは見ることもできないのですか?
花の名前なのに、死語になっているのでしょうか。

日本の花であれば、
コーンポピーとかアイスランドポピーではないですよね?
確かに英語表記では、どれもPoppieでしょうけれど。

本題とはなれてすみません。
いろいろな本を見ましたが、
ケシという項目が見つかりません。
13 2012/04/23
しろりん
はなぽっとさん、私がケシというときには、暗に
ケシ科の植物の中で法律で栽培などが禁止されている
植物を指したのですが、類似の植物の中でも麻薬が
採取できないために栽培が許可されているものもあります。
詳しくは下の役所のサイトをご覧ください。

http://www.pref.nagasaki.jp/kg_hoken/PDF/kesi.pdf

禁止されているケシを見ようと思うと、栽培が許可されて
いる一部の薬草植物園へ行くしかないと思いますが、
多分塀で囲まれていて、垣間見ることができる程度では
ないでしょうか? あるいは、栽培が禁止されていない
国へ行ってみることはできます。

同じ理由で、栽培が認められている種類については
園芸書の詳しいのには載っているのではないでしょうか?

私が手元の本をざっと見たところ、次の本には
ケシという項目で載っていました。講談社
「薬草カラー図鑑」当該部分を画像で添付しますね。
これは麻薬が採れる種類を指していますね。
14 2012/04/23
はなぽっと
しろりんさん、情報ありがとうございます。

屏風で見たケシが、あまりに立派だったので
どのような種類なのか知りたかったのです。

あの茎は、
確かに現在栽培してはいけない方のようです。

虞美人草のほっそりした茎と違うはずですね。
15 2012/04/27
しろりん
ツツジの木に隠れていたウツギの蕾に気がつきました。
ウツギの花(卯の花)といえば、この歌ですね。

=======

夏は来ぬ
ーーーーー
(佐々木信綱 作詞 小山作之助 作曲)

卯(う)の花の、匂う垣根に
時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ

さみだれの、そそぐ山田に
早乙女(さおとめ)が、裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる、夏は来ぬ

橘(たちばな)の、薫るのきばの
窓近く、蛍飛びかい
おこたり諌(いさ)むる、夏は来ぬ

楝(おうち)ちる、川べの宿の
門(かど)遠く、水鶏(くいな)声して
夕月すずしき、夏は来ぬ

五月(さつき)やみ、蛍飛びかい
水鶏(くいな)鳴き、卯の花咲きて
早苗(さなえ)植えわたす、夏は来ぬ
16 2012/04/27
しろりん
 「土と草」

               金子みすゞ

かあさん知らぬ
草の子を、
なん千万の
草の子を、
土はひとりで
育てます。

草があおあお
しげったら
土はかくれて
しまうのに。
17 2012/04/27
miruha
こんにちは。

はじめておじゃまします。

もう少し季節が早ければ・・・

我が園に 梅の花散る ひさかたの
天より雪の 流れくるかも   大伴旅人

が好きな歌ですが、梅はすっかり新緑になっているので。。。

最近庭で見つけたすみれです。丸葉スミレかな~?


春の野に すみれ採みにと 来しわれそ
野をなつかしみ 一夜寝にける   山部赤人
18 2012/04/27
しろりん
haruさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
私もよい歌、詩などを見つけると、関連した画像を
探すのですが、合わないときもたびたびです。

さすがにスミレを(食用?薬用?)摘むことは
ありませんが、「野を懐かしみ」という感覚は
この間感じましたね。

今日は暑くて、野を懐かしむとはいきませんでした^^
画像は、ユキザサです。
19 2012/04/27
はなぽっと
夏の思い出

    江間章子作詞、中田喜直作曲


夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかにうかびくる
やさしい影 野の小径(こみち)
水芭蕉の花が咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花(しゃくなげ)色にたそがれる
はるかな尾瀬 遠い空

夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかにそよそよと
ゆれゆれる浮き島よ
水芭蕉の花が匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶればなつかしい
はるかな尾瀬 遠い空

近所のウォーキングに出かけた友人から
先日、送られてきた写真です。
ミズバショウの季節は、初夏なのでしょうか。
札幌も時々暖かい日があります。

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