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うちのデカい臥牛

2017/08/08
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いつ頃からウチのフレームに居るのだろう?

そうね、少なくとも十七年は経ってるな。
ミレニアムの騒ぎの頃だったよ 買って来たの。


ガステリア属 臥牛(がぎゅう); 写真1枚目

戦前からサボテンに交じって栽培されて来た種。
どこか万年青(おもと)や東洋蘭にも通ずる渋い味わいの多肉。

多肉フアンにゃ周知の有名種だけど、サボテン多肉栽培初心者にゃ、めずらしい物かも知れない。

その草姿のシブさから、私のような多肉オールドファンに根強い人気があるけど、ここ最近爆発的に増えたいわゆる「多肉女子(タニッキー)」にキモ~いとか言われそう。

昔から臥牛にゃいろんなタイプが作り出されてるけど、原産地の南アフリカの自生する様子(写真2枚目)を見るに、どうやらウチのデカ臥牛はオーソドックスな原種に近い種だと思われる。

他にも、白点のびっしりついた「スノーホワイト」って銘の入った小型の臥牛もおりますが(写真3枚目)、私などはやっぱ昔のタイプの臥牛に親しみが湧くねぇ。

栽培は、いかめしい面構えの割りにゃまぁまぁ丈夫なので安心して育てられるけど、ポイントは直射日光を当てると日焼けを起し肌色が赤茶けて成長を停止しちゃうから周年遮光は欠かせない。

よく多肉栽培ブログで赤紫色に日焼けして葉まで萎縮した臥牛の写真をUPしてるのを見かけるが、あれは寒さで「紅葉」してるんじゃなく、祖先が原産地じゃ遭遇した事のない強光線や寒気に晒されて生育を止めた姿。
いわば仮死状態になって休眠してるのでござるよ。

仮にそんなところへジャブジャブ灌水(水やり)してごらんなさい、鉢にもよるだろうけど用土はなかなか乾かずいつも過湿状態。
早晩根元から腐って来るのは必然。
いくらガステリア属が丈夫だとは云え、あくまでも乾燥地帯に自生する多肉植物、そんな剛健な観葉植物のような栽培では枯らせてしまうのは当然。

私はもともと若い頃に東洋蘭に凝りまくって、引っ越しを契機に栽培・コレクションに挫折し、「管理に手抜き出来る」という不純な動機からサボテン・多肉へ転向した者。

けしからん男だが、蘭の栽培で培ったノウハウは多肉植物栽培に大いに役立った。

とくに、半日蔭・水はけ・高気湿・通風という栽培環境が似通ってるハオルチア・ガステリア類の管理にどれだけ役立ったか知れない。

               ※

ここで『半日蔭』についてひと言追記しておきます。
半日蔭は日陰とはちがいます。
日陰ですと反射光しか葉に当らないので、苔・蘭・万年青はともかく多肉植物では必ず徒長して弱々しい姿になります。
多肉の場合、半日蔭とは適度に遮光された軟光線の降り注ぐ環境を指します。
寒冷紗・ネット・防虫繊維・和紙・・・最大はスダレで遮光した明るい軟光線、これでないと少なくとも多肉と名の付く植物は十分に光合成を行えません。
ガステリアの場合は盛夏には50%が目安で秋の深まりと共に徐々に減らしてゆきます(パーセンテイジは種類によっても左右されます)
早春の場合はその逆です。

温室・フレーム内では早春に意外とハオ・ガステの日焼け事故が起こります。
それは、寒さを気にするあまり通風をしない状態で遮光の少ない光線を浴びさせた結果です。
ハオルチア・ガステリアの場合、種類にもよりますが、冬場と云えども遮光に気は抜けません。
念のため申し上げました。

                ※

それで、写真1枚目の臥牛。

葉渡り15cmに近い葉の展開、この種にしては大型。

巷間 マニアの間では小型のずんぐりしたいわゆる「ダルマ型」や肌がザラザラしたタイプがもてはやされ、かなり高額な値段で売り買いされているようだが、こういう戦前からの古いタイプの臥牛もなかなか見応えがあっていいものです。我田引水ですかね。

写真3のような白点タイプや班の入った「臥牛錦」もたしかに見映えがしますが、こういうオーソドックスタイプも誰かが繁殖・系統維持しなきゃ種の多様化がなくなってしまう。

このデカ臥牛を眺めながら、そんな気負った気持ちを抱きつつ「多肉な日々」をおくるオヤジでありまする。


くだらない持ち物自慢でした 🙇


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コメント

最新20件を表示

1 2017/08/27
芋焼酎
コミュニティーに参加させていただきました。

ガステリアも案外多肉女子に人気あるんじゃないでしょうか。
エケベリアを代表とした見た目きれいめな多肉を愛する方も多いですがその一方でリトープスやこのガステリアなど、傾向としては爬虫類が好きそうな層の心を掴んでるのかなと想像しています。
私は爬虫類好きというわけではないのですが、ガステリアとリトープスの姿に惹かれ少ないですが育てています。
軟葉ハオルチアも好きです。あの透明な窓と全体の姿、どの品種もいいですね。

半日蔭について教えてください。
ガステリアを育てているのですが、遮光できない環境で日射時間のみを短くすることによって半日蔭に近い生育になるでしょうか。
例として窓辺で昼の強光を避けて朝と晩のだけ透明なガラス越しの日照を取る管理です。
3 2017/08/27
湯島臥牛
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いらっしゃいませ、お待ちしておりやした。

ガステリアが女子に人気・・・そうですか。

もしそうなら、この趣味園で変人扱いされてんじゃねぇかって疑心暗鬼が吹っ飛んじゃいました。
よかったぜ~ イェイ !(^^)!♪

お若い女性たちは御存知ないでしょうが、ガステリア類は戦前・大正~敗戦まで都市部で人気があり、盆栽棚や玄関わきのフラワースタンド(鉢棚)に何種類か置かれていたそうです。
(小生も御存知ないです、戦後生まれですから)

また、ハオルチア・ガステリアは東洋欄・万年青(おもと)と栽培環境が似通ってるせいか、蘭栽培家の棚の隅っこにも置かれ「変わったサボテン」として御近所の質問を誘い、蘊蓄披露が楽しみの隠居老人のささやかな娯楽となっていたと想像されます。

ガステリアは相対的にハオルチアに比べ地味で、この臥牛に代表されるように成長が遅い種が混じってます。

また昔の普及種の「虎の巻」、その小型変種「子宝」及びそれらの多種多様な交配種のごとく成長が早くジャンジャン仔吹きして群生するタイプもあります。

エケベリアのように次々と華やかに新葉が展開してゆき、晩秋には紅葉して鮮やかな色となって栽培者の眼を楽しませてくれるジャンルとは異なり、多くは深緑色でザラザラのサメ肌であったり、ゴツゴツした無数の突起がグロテスクに肌を被う、それはある種の皮膚病を連想させ潔癖症の女性軍の嫌悪感を買う。

しかし、ここが現代日本人の欠落した部分ですが、緑深き日本の風土に溶け込んだような「侘び寂び」を感じさせる和風の趣き(南ア原産なのに)を漂わせる草姿に郷愁をおぼえる。

深山幽谷に結んだ小さな庵の庭石にひと鉢置き、渋茶をすすりながらつくづくと眺めてみたい。
こんな妄想をかき立てる植物、それがガステリアではないでしょうか。

この情景はご質問の「半日陰」の分類にも通ずるもので、これはあくまでも私見ですが、多肉植物栽培の「半日陰」と、日本原産のシダ・苔・イワヒバや、中国産ではありますが棕櫚竹・観音竹などの「日陰植物」栽培に於ける「半日陰」とは少しニュアンスが違うのではないでしょうか。

小生のPC・スマホに保存している原産地の画像を見ると、半砂漠の岩陰であったり灌木の根元であったりして、直射日光は長くは当たらないものの、岩盤の「照り返し」や、モジャモジャした草の茂みを透して差し込む遮光された軟光線。
日本の山中の「木漏れ日」の環境とはかなり異なると思います。

ただし、灌木・ブッシュは乾季に落葉してしまいますからその季節は相当量の直射日光を浴びると思われ、その際ガステリア・ハオルチア類はかなり日焼けするようです。


(写真1:花梗を残してかなり日焼けした臥牛)

(写真2:ゴロタ石の間のハオルチア・スプレンデンス)

(写真3:休眠中の日焼けして埋もれたハオルチア・コレクタ)


ただ写真をよく見ると、これらのハオルチアは透明の窓だけを残して葉の側面から下の部分を土中に埋没して蒸散を窓の部分だけに限局して抑制し、休眠中にもわずかながら光合成を行っていると思われるのに対し(半休眠)、写真1の臥牛は下葉まで地上に露出して、まるで干物のように日焼けして完全休眠しておるように見えます。

もちろん、小生はガステリア・ハオルチアの日焼けしてる画像はそんなにはたくさん所有してませんから、たまたまそういう環境の個体の写真だった可能性もないではありませぬ。

しかし日本の環境との決定的違いは、乾季・雨季がはっきり分かれてることで、日本のように1年を通して降雨が見舞う環境ではないということです。


ここで、栽培者の方針が別れ、「原産地の環境を再現するのが自然で、植物にとってそれは幸せで正しい事だ」として、日焼け・休眠を前提として栽培するというのがひとつ。

もうひとつは「輸入株はともかく、ほとんどのガステリア・ハオルチアは国内繁殖・クローンであり、わざわざ強制休眠させて成長を遅らせる必要はなく、可能な限り究極まで肥大させる方が本来植物の欲してるところで、その方が瑞々しく美しく育つ」というもの。

前者の場合、盛夏の強烈な直射日光は避けるものの、春秋は早朝に日光に当て、低温期の冬には終日日光に晒す。

しかしこれは手加減がむずかしく、下手をすると生育期なのに日焼けして生理障害を起こし成長をとめてしまう危険が伴い、葉先が焼けて枯れてしまったり下葉が次々と黄変して脱落するケースが多くなります。

「それが原産地の本来の姿だ、ハウス栽培のようなハオ・ガスはモヤシみたいで魅力に欠ける」

そうおっしゃるならば、これ以上何も申し上げられません。
それも一面の真理だからです。

現にネット上では、痩せて葉先の枯れたハオルチア、茶色を通り越して紫色にまで日焼けしたガステリアの画像を堂々とUPしてるブログも散見されます。

でもそれはけっして「かわいそうな栽培をすんなよ」と非難することは出来ないと思います。
その人なりの栽培ポリシーですから。

後者の場合は、いわゆる業者と呼ばれる商業目的の栽培プロが代表格です。

百均やホームセンターの大量生産の安売り多肉を大型ハウスで栽培するケースで、半透明のビニールハウスで軟光線を降り注がせ、大量の灌水を施し空中湿度を高めて促成栽培を行うもの。

昔はこういう栽培法を「蒸し作り」と呼んで、趣味家の作り込み株と分けて評価したものです。


小生の場合は、パネル交換をしながら周年遮光した日光を当てることを40年間続けております。

パネルの遮光膜も、盛夏はゴミ袋の半透明ビニール、早春から晩秋までは防虫繊維のシート(3種類の粗密あります)、厳冬期は荒いカラス除けのネットを2枚3枚重ねして遮光材としておりまする。

大小のフレームに収容してますので、遮光はパネルのみの交換で済み、ゲリラ降雨の場合でもベースのビニールを一番下に張ってありますので安心。


お尋ねの「直射日光に当てる時間の長短で採光量を調節するのは?」という栽培法は、これも一つの方法ですね。

「1年を通して明るい日陰で栽培する」方法では明るい黄緑色になり色彩的には綺麗ですが、葉はヒョロっと徒長して見るも無残な姿になりますので、これよりははるかにマシでしょう。

ただ、季節により日射時間を調節しなければいけない煩わしさが付きまといます。

また、生長最盛期と生育鈍麻期を読み違えると、日焼けを起しそのシーズンを棒に振るというリスクがあるのはお解りの事と思います。

その手間ヒマを惜しまないならば、その採光方法はより原産地に近い日射となり植物にとっては好ましいかも知れませぬ。

ただ、小生のトップページのプロフィール紹介欄にも記した通り、いったいどの方法が多肉植物にとって好ましいのかは究極のテーマだと思います。

そして、ガステリア・ハオルチアとひと言で云っても種により欲しがる光量の多少に大きく差異があります。

御存知のように、軟葉系は硬葉系より多くの光量を必要とします。
ガステリアでも春鶯囀のように強めの光を欲するものと旧来型の臥牛のごとく遮光を強めにすべき種もあります。

幼苗の時から強い遮光下で栽培した物は大きくなっても日焼けし易いし、日焼けを繰り返しながら大きくなった物はいきなり遮光を強めると徒長しやすい。

極端に云えば一鉢一鉢に個体差が生じます。

まぁ、ある程度将来の草姿を予想しながら試行錯誤するのは致し方ないでしょうね。

小生も40年間そうして来ました。
馬鹿な失敗も繰り返しました。

元来外来植物である多肉栽培はそうしてゆく以外にないのかも知れません。
それが栽培者の宿命でしょうね。

でも、そのこと自体が多肉栽培の醍醐味とも云える。

もうこれで十分という事は生涯訪れないでしょう。

一生勉強ということですね。




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