【ハオルチア栽培の基礎知識】ハオルチア部 コミュニティ

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ハオルチア栽培の基礎知識

2018/03/15
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【 ハオルチア栽培の基礎 】

まず始めに、ハオルチアとはどんな植物か。


何科だとか何属だとかはこの際どうでもいい、要は「栽培の実際」、どのように栄えさせるか だ。
いくら能書きを暗記しても、枯らしてたんじゃどぉしようもねぇ。

でも逆にいくら「実地の腕がモノを言う」つっても基礎知識がゼロじゃ心もとない。


まず、ひと言で云うと「ハオルチアは半日陰に生えてる」ってこと。

原産地じゃ岩陰・岩の割れ目や草の根元、背丈の低い灌木の下にうずくまるように生えてる。

灌木や叢(くさむら)の葉ッパで強烈な日差しは弱められ、軟らかい光線となりハオルチアの上へやさしく降り注ぐ。

ただしそれは雨季での話で、さしもの乾季にゃ日陰を提供してくれてた草やブッシュの葉が枯れ、季節が移り日差しの角度が変わるので冬にゃ差し込まない岩陰にも日差しが入り込んで来る。

遮蔽してくれる植物の葉が枯れ落ちてハオルチアは強烈な日差しに晒される。
ハオルチアは赤茶けて日焼けし、とうぜんそうなると生育を停止する【写真①】

しかし日本で栽培するのに なにもわざわざ直射日光を当てて日焼けさせることはない。
ネット上じゃ「紅葉させる」などと言って真っ赤にさせてる画像を見かけるが、日本の植物が秋に紅葉するのとは根本的にちがう。

もちろんハオルチアにとって ひでぇストレスとなる。
そのまま赤黒く萎縮して枯れてしまう事もある。

だから大切なポイントのひとつは、ハオルチアにゃ周年遮光が必要ってこと。

もちろん品種によってその度合いはちがうが、スプリング系など6,000ルクス以上の光線下じゃまともに育たない難物もある。

一般的に云うと、窓のない硬葉系は有窓の軟葉系より日焼けしやすく厚い遮光が必要とされる。

だが品種により大きく差があり、株によって個体差がある。
硬葉系でも 直射日光が平気な剛健種も存在する。【写真②】

結局はその株をよく観察しなきゃ適量の光線量は分からないってこった。

なお、ハオルチアは日陰に置いとくと徒長して見苦しい株になる。
その人の価値観にもよるが、おいらなどは徒長を最も栽培家の恥と思ってる。

徒長させるくらいなら日焼けしてた方がまだマシだ。
日焼けは取り返しが利くが、ひとたび徒長した葉は元にゃ戻らねぇ。
新葉が出て下へ回り込むまで何年も間延びした醜い葉を見せ付けられる。



現地じゃ冬が雨季で温度の低い季節に雨が降りハオルチアは成長する。
つまりハオルチアは夏の乾季は休眠してる いわゆる冬型(日本じゃ春秋型)の植物。


日本じゃ秋〜春と春〜初夏・梅雨期に成長させる。
なぜならハオルチアは昼夜の温度差がある程度ねぇと成長が鈍くなるから。

だからハオの日本の栽培環境はフレームか温室が望ましい。
真冬でも日中かなりの高温が作り出せるからだ。

しかしここで勘違いしてもらいたくねぇのは、現地じゃハオルチアは「夏で気温が高くなる」から休眠するのじゃなく、乾季になって水切れするから否応なく休眠するってこと。

ところが日本の夏は蒸し暑く熱帯夜になったりして明け方の最低気温が高くなり昼夜の温度差が現地ほどじゃなくなる。
だから(種にもよるが)半休眠状態になり一時的に生育を止める。

また、真冬も氷点下近くになっても もちろん生育を止める。

つまり日本の環境じゃ、温度に反応して(半)休眠に入るわけだ。

そもそもハオルチアの原産地は日本のような極端な寒暖はなく、夏の蒸し暑さもなきゃ雪が積もったり霜が降りることもないそうだ。

この原産地と日本の環境のギャップが解ってねぇとハオルチア栽培を極めることは出来ねぇ。

ただしここで云う温度差は気温じゃなく「葉面の温度」であり「根元の表土の温度」のこと。
問題は「空中の気温」じゃなく「植物体の表面温度」なのだ。

気温がそれほど高くなくったって日照により多肉の表面が煮えることだってある。

また裏ワザで、蒸し暑い真夏の熱帯夜に冷蔵庫へ入れる手もあるが、実際にゃ実行し難い。
鉢数もさることながら衛生面でも家族の猛反対に遭う。

専用の冷蔵庫を用意すりゃいいようなものだが、その品種によって最適の低温が違うから温度設定に悩む羽目になる。

また庫内の通風も問題になる。
内部にファンがある機種もあるがそれだと乾燥し過ぎる。
濡れた新聞紙にくるむ方法もあるがそこまで出来るクレージーなマニアは少ないだろう。

熱帯夜に一晩中クーラーの効いた部屋へ収容するのがより実際的だが、毎晩となると大変だ。
また、空中湿度の高いのを好むハオルチアにクーラーの送風はどうかな。


このように、ハオルチアの特性を頭に入れときゃ応用が利く。

あとは本人の工夫次第。

原産地の南アから遠く離れた日本での栽培だ、完全な環境作りなどあり得ねぇ。
それぞれの家庭によって創意工夫が必要。

「そこまでしてハオルチアなんか持ちたくねぇワ」

そうおっしゃるなら、仕方ねぇし。



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