>fuchiさん
「奥多摩コアジサイ」は、コアジサイ(H.hirta)とガクウツギ(H.scandens)の自然交雑種と言われており、昔の名前は「秩父アジサイ」でした。その名のとおりに、多摩~秩父あたりが自生地です。
通常のコアジサイは乾燥に弱く、冬場に雪で覆われる地域でないと栽培は困難ですが、この奥多摩コアジサイは比較的強いです。茶花に好まれます。
あと、天城山には、コアジサイとコガクウツギ(H.luteo-venosa)の自然交雑種があって「天城コアジサイ」と呼ばれます。奥多摩の1/3位の、ミニサイズです。
http://www.rokkosan-shizen.jp/sub460.html
コアジサイと同様に、装飾花が無く、中央部分の両性花だけ~という品種はいろんな種類のアジサイに有って、「コアジサイ咲き」と呼ばれる事もあります。
写真はアジサイの近縁種のDichroaという熱帯性品種。これもコアジサイ咲きです。通常は青花ですが、赤花の品種もあります。
南方性のガクウツギをコンテリギ(紺照木)と呼びますが、これにもコアジサイ咲きがあり、「リュウキュウコンテリギ(H.liukiuensis)」と呼ばれます。
http://oki-park.jp/tropical/hanadayori/2006/06/post-6.html
ノリウツギ(H.paniculata)のコアジサイ咲きは「日高ノリウツギ」と呼ばれます。
http://plaza.rakuten.co.jp/hakuai/diary/200812110000/