何が、どう体を表わしているのか理解に苦しむものが多い。
だが、その漢字を見ると、何が言いたいのか、どうしてそのようになったのかわかる場合も多い。これは、表意(語)文字である漢字の有難いところ。
さて、このルコウソウのことである。「紅」は分かるよね。赤いってことだ。決め手は「縷」。音では、ル、ロウなどと読む。そして、訓では、いと・いとすじ・こま(かい)・ぼろとなる。そう、「いと」なのである。何が? 葉っぱだよ、葉っぱ。
残念ながら、ハゴロモルコウソウは、ルコウソウとマルバルコウソウの交配による品種であるとされるから、葉っぱは羽衣のよう。本家の縷紅草。葉っぱを見てごらんよ、まさに糸のようでしょ。糸のような葉っぱを持つ、赤い花。それが縷紅草って訳。
ハゴロモルコウソウ
羽衣縷紅草(ヒルガオ科サツマイモ属)
撮影地:通りすがりのお宅
撮影日:2018/08/30