有名品種同士の交配種 =「雅(みやび)×稲妻」
と云っても、今の人気種とは違う。ひと昔前のビッグネーム。
最近人気なのは派手派手しい放射白線や網目白紋。
窓いっぱいに広がる白雲との組み合わせ。
とてもじゃねぇが、”雅(みやび)”とも鮮明な”稲妻”とも言い難い。
栽培家の世代交代と共にその好みも変わって行くのかもね。
現代女性の化粧と同じで、昔なら”夜の蝶”か歌舞伎役者じゃねぇと引かないようなキツいラインや頬紅がふつうになってる。
古臭い審美眼のオヤジのボヤキと言われそうだが、どうしても好みってものは抜け切れない。
元々は南ア原産だから、どんな派手な園芸作出種に人気が集中しようがいいようなもんだが、この万象は戦前からの多肉栽培の古典とも云うべきもの。
つい昔の郷愁が浮かじまうのは歳とった証拠か。
昭和は 遠くなりにけり
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