ガステリア属「バテシアーナ」
字義は「春のウグイスのさえずり」
名の由来は雅楽壱越(いちこつ)。数人で舞う舞踏。
戦前から虎ノ巻や臥牛を親として斑入り・葉変わりが作られ庶民の間で人気があったが、空襲やら疎開やらで園芸どころじゃなくなり、蒐集家所有の貴重種も持って疎開するわけにもゆかず壊滅、戦後ようやく焼け野が原から復興すると植物の輸入が自由となりサボテン・多肉が入って来てふたたび園芸熱が高まった。
その肌の枯淡な風合が日本人の「侘び・寂び(ワビ・サビ)」という名伏し難い風情を感じた愛好家に爆発的人気を巻き起こした。
春鶯囀は臥牛のように二方向に整然と葉を展開するタイプとらせん状にロゼットを展開するタイプがある。
ザラついた鮫肌の渋い味が魅力。
ランナーを伸ばして仔吹きし、茎はなく乾季には根が地上部を地下へ引き下げる働きをする。
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