親しく感じていた人がつい最近、
悲しみの深淵に立たされていた事を知った。
その人は静かに静かに、
愛する人を突然失ったことを教えてくれたので、
私は驚いて、涙を流すしかなかった。
この人は、思う存分、涙を流せたろうかと思うと、
次から次へと悲しみの泉が湧き出して、
何も出来ずに膝の上へと流れていくのを見ていた。
両手をピッタリと合わせて、柔らかい碗の形を作る。
そっとその碗を水の中に入れて汲むと
感情は静謐な水たまりとなって私の手の中に宿る。
でもそれも、一時の事。
気付けば、
見えぬ隙間からヒタヒタと滴り落ちて
いつの間にか空っぽの碗だけが残る。
指と指の隙間の小さな小さな窪みに残った優しさだけを集めて、
涙を流せずに悲しむ人の、
眉間にそっと注いであげたいと心から思った。
その後、暖かな頬に、
冷めた私の頬を寄せてしばらくおやすみなさいと
囁いてあげたい。
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