「なんだ、アカマンマの写真なんか載せて
うちの周りにもたくさん生えてるよ、珍しくないよ。」と
思われる写真かもしれません。
しかしながら、腐っても植物園ブログ。
そんな安易な道端の植物を記事にする訳ないじゃないですか。
この植物は、
日本人の魂を染めて、暮らしを彩ってきたアイ:藍です。
ヒロシゲブルーと呼ばれ、海外の人々を驚かせた
美しい青色は、この植物から生まれます。
江戸時代に浮世絵で有名になりましたが、
奈良時代から既に藍染めは行われており、
延喜式や枕草子にも藍染めの色について記述があります。
日本最古の染料ですが、媒染がなければ
青色には染められないヤマアイはトウダイグサ科の植物。
タデアイとヤマアイは別の植物です。
タデの葉なんだから、
もっとヤナギみたいにシュッとしているのでは?
という疑問を頂く前に、
写真のアイはマルバアイです。
マルバアイ:Polygonum tinctorium rotundifolia
タデアイ:Persicaria tinctoria
ヤマアイ:Marsdenia leiocarpa トウダイグサ科
藍染めの青色を藍色というようになったのは、江戸時代からで、
それまでは、
タデアイで染めた色のことを縹(はなだ)と呼んでいました。
植物センターでは、毎年5月頃に種まきをして
アイを育てます。
夏には生葉で、冬になると乾燥葉で染物の実習を行う為です。
開花後の葉で染めると、綺麗な青色にならないので
人数分の葉を確保するには、
こまめに収穫しなければいけないのが大変な作業です。
現代では、スポーツのテーマカラーに「サムライブルー」などと
いう呼び名で青色が多用されるようですが、
テレビを見ながらスタッフ宮内は個人的にですが、
日本の伝統文化を伝えていく為にも、
例えば応援用の旗を藍染めで作るとか、
選手の着るユニホームの一部を、藍染めするとかすれば
伝統産業の継承に繋がるのではないかと安易に考えたりします。
生きたお金の使い道ってもっとないのかしら。
おっと、余談はこれくらいにして。
アイは栽培時に連作を嫌うので、
自宅で染物に挑戦してみたい方は、
ぜひ毎年土を入れ替えるようにして下さい。
8月上旬に花が咲き出しますが、開花させた株の葉は
染めた時、綺麗な色が出ないので、こまめにピンチをかけて
葉をどんどん収穫し、9月末に、花を咲かせて種子をとると
次の年用の種子が準備できます。
葉だけでなく、茎も染めにつかえますので、興味のある人は
色々挑戦してみて下さい。
タデアイでも大丈夫ですか?
返信するいまいち色が~って聞いたんですけど。
来年は作って染物したいな~って考えているけど、連作嫌うんですか~。
他の作物との兼ね合いはいかがなんですか?
アイだけの畑がいるのかな~。
こんにちは。
返信する確かにタデに似てるけど、豪華ですよね
お金をどこに使うか、価値ある使い方は人にとってさまざまでしょうが、本物の良さは、わかる人はわかるが、わからない人にはわからない。残念ながら、わーぎゃー騒ぐのだけが好きな人には、わからないでしょう。
高いし、洗たくしたら色落ちしそうだし
花壇で見るのがいちばんかも
ひかるり様
返信するタデアイで全く問題ないですよ。
タデだからといって、放置せずに施肥してやることと
開花させないことが、綺麗な色に染めるこつですね。
風通しが悪いのを嫌うので、
アイだけ単独で植えたほうが良いと思います。
プランターでもしっかり生長しますよ。
ぜひ来年、ひかるり染色工房を!
コメントありがとうございました。
スタッフ宮内 拝
くじら様
返信する洗濯の色落ちはちょっと怖いですね。
私も、自分で染めたTシャツは、白物とは一緒にしないように
箪笥の中でも気をつけています。
イヌタデよりも豪華なタデアイ。
蓼を食べる虫たちも、「なんであれが人気?」と
不思議がっているかも。
お金の使い道も、食べ物も、好き好きってことでしょうか。
コメントありがとうございました。
スタッフ宮内 拝
こんにちは。
返信する藍染は、学生時代に染色実習で、たしかやったことがあるような・・・。
遠い記憶で怪しいな
藍染、とても素敵ですが、さむらいブルーのユニフォームには適さないでしょうね~。
汗だくになって、身体も真っ青になったりして。
サポーターもね!
応援旗とか、グッズはいいかも~。
タオルがあるんですが、その代わりに藍染の手拭いとかね。
kiko様
返信する時間が経つにつれどんどん顔が青く染まっていく選手たち。
いいじゃないですか、無茶なタックルとか避けられそうです。
最後に、ハグを拒否されそうですが。
ユニフォームの交換もないかも。
藍染め手拭いで応援。
楽しいですね!
コメントありがとうございました。
スタッフ宮内 拝
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