かつて、あるミュージシャンのアルバムジャケットがあまりにきれいで、衝動買いしたことがありました。サクラの紅葉がモチーフでした。サクラというと普通、春の花をイメージしますが、以来、秋の紅葉が楽しみになりました。
今秋はサクラの紅葉を求め、11月上旬、東京・八王子市の森林総合研究所多摩森林科学園を訪ねました。多摩森林科学園は高尾駅から歩いて10分ほど、多様なサクラが1500本、園内に保存されています。いろいろな種類のサクラを見ることができる名所です。
落葉するカツラの甘い香りに包まれながら、樹木一つひとつにネームプレートが付いたサクラ保存林を歩くと、すでに葉を落とした樹もありましたが、まさに紅葉真っ盛りでした。赤みがかった柿色のような葉、橙色のような葉が織り成す微妙な色合いが日差しに照り映え、青い空を背景に絶妙なコントラストを描いています。
保存林のなかを歩くこと1時間、最も奥まったところたどり着くと、ちょうど見頃を迎えた樹が1本、見えてきました。かつて見たアルバム写真にどこか似ています。「やはり、サクラの紅葉は美しい!」、ひと時、懐かしい記憶に浸ってしまいました。
追記
園内の随所で、動植物に関する観察ポイントが明示されていました。野鳥、昆虫、動物……、そこここに気になる案内板が出てきます。多摩森林科学園はサクラばかりか、四季折々、動植物と触れ合えるワンダーランドでした。
多摩森林科学園は「みんなの趣味の園芸」の植物園日記でも情報を掲載しています。
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_profile&target_c_member_id=21583
そして「みんなの趣味の園芸」ショップではサクラの苗木を販売中です。
http://www.shuminoengei.jp/ec/html/category/001/003/383/category383_0.html
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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<11月25日メールマガジンにて配信>
【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。メールマガジンとFacebookページにも掲載しています。
※今週からタイトルを変更しました。「元」編集長よりも、「生涯現役」の「園芸LOVE」で行きたいと思います。よろしくお願いいたします!
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