迎春。新しい年が始まりました。正月なので日本画の話題です。
東京・江東区富岡にある深川不動堂には、日本画家の中島千波画伯が描いた大きな天井画「大日如来蓮池図」があります。今から10年ほど前、中島画伯にテキスト『趣味の園芸』の表紙画を描いていただきましたが、その頃、深川不動堂内仏殿4階にある宝蔵大日堂の天井画「大日如来蓮池図」の制作も進んでいました。
天井画の原画となる100号「大日如来蓮池図」が完成したのが2001年。その原画をもとに天井画が完成したのは、その後、2004年でした。天井画は90センチ四方の桐板123枚で構成されているのですが、一つひとつすべてを中島画伯が描いてできあがりました。(内仏殿4階には原画の100号「大日如来蓮池図」も展示されています。)
深川不動堂は大本山成田山新勝寺の東京別院として、江戸時代元禄の頃から江戸庶民に親しまれてきました。旧本堂から入って内仏殿4階の宝蔵大日堂にあがり、たくさんの大日如来像に手を合わせて、そして天井を見上げると――。天井いっぱいに広がる大日如来像とハスの花が、ほの暗いなかに浮かび上がります。(内仏殿4階の参拝は午前9時‐午後4時〈縁日は夜6時〉です。ご注意ください。)
新年、寺院や神社に参拝に出かけた際、天井や壁、襖、柱などに注意を向けてみてください。何か発見があるかもしれません。
(写真1)中島千波画伯による大日如来蓮池図。内仏殿4階の宝蔵大日堂の天井に描かれている
(写真2)大日如来蓮池図のハスの花
●成田山東京別院 深川不動堂
http://fukagawafudou.gr.jp/
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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<1月14日メールマガジンにて配信>
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毎回、とても「参考」になります。
返信する「大日如来蓮地図」ですか…。写真きれいですね。
天井いっぱいの蓮(@@)!
ぜひ、見に行きたくなりました!
松子様
返信するコメントありがとうございます。
天井画をぜひご覧になってください。
天井画のある宝蔵大日堂には中島千波画伯の100号の原画も
ありますので、あわせてご覧になれます。ほかにも2、3点、展示が
あったと思います。
深川不動堂の帰りには、門前の仲見世通りにおいしい深川丼と、
きんつばがおいしい和菓子店がありました。
HPで時間を確認してお出かけください。楽しいお参りになると思います。
(原田)
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