センリョウのという植物の名は、この園芸日記をご覧になっている皆さんならば、たぶん、年末年始あたりによく見聞きしていると思います。
マンリョウもセンリョウも、それぞれ低木の名で「お金がいつまでもあり続ける」という意味から正月の縁起物として、よく寄植えにして売られています。(どちらも冬は常緑のうえ、正月頃に実をつけることが、愛でられるようになったそもそもの理由です。)
また、別名・百両のカラタチバナと、別名・十両のヤブコウジも一緒に寄植えする場合もあります。(アリドオシにも一両という別名があります。)
そして、「万両」「千両」という名も別名で、そっちばかり使っているうちに本当の名前が忘れ去られた、という説があります。
古文書の調査から、どちらも日本原産に間違いがないのに、江戸時代よりも前の文献には「万両」「千両」の名前が出ていないことを理由に挙げています。
ただ、湯浅浩史先生の著書「植物ごよみ」によると、センリョウは、古い生け花の書の『池坊専応口伝』(1542年)には“仙蓼果(せんりょうか)”と、日本で2番目に古いといわれています『花壇地錦抄』(1659年)にも“仙蓼”と書かれているそうです。
このことから、蓼(たで)に似ていて美しい実を結んでいる(もしくは、仙人が使うような薬用の効果がある)から、こう名付けられたのではないか、と結んでいます。
追記:当園には、あいにくカラタチバナもアリドオシも現在は栽培しておりません。ご了承ください。
写真左
山野草園と、ここで結実しているマンリョウです。
センリョウはセンリョウ科、マンリョウはヤブコウジ科の植物―実は全く別々の科(または種類)の植物なのです。
写真中
正門前のセンリョウです。
マンリョウの実は、葉の下側にぶら下がるようにしてついているのに対して、センリョウの実は、茎の先端につきます。
写真右
山野草園のヤブコウジです。
実は結実しているのですが、葉っぱに隠れて見えないようです。
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