9月にはキクを題材にしたいけばなコンサートを
御紹介しましたが、今回は、3本仕立てのキクです。
実は、「こんなに立派に咲きました!」と紹介したくて
春からずっと栽培していたのですが
色々と管理のタイミングがずれたせいで
皆さんに仕立てキクとしてお見せできる状態になりませんでした。
ううう。悲しい・・・・・・。
植物園スタッフとしては情けない話なのですが
戒めとしてアップすることにしました。
花はとてもきれいに開花したので
花の写真だけになります。
3本仕立てにするためには、非常に手間がかかります。
春に挿し芽で苗を作り
春から夏にかけてポット苗→5号→9号と鉢増ししながら
栽培していきます。
その間に、1本立ちの株から3本にするため
摘芯をして枝を作り、それぞれの枝を真っ直ぐに伸びるように
誘引しながら高さを調整していきます。
キクはもともと脇芽が多く出るので
夏の間は、脇芽をまめに摘み取ります。
花芽が出てくると、最低2つの芽を選んで他の芽は掻き取り
最終的には1つの花のみを開花させるように
栽培していきます。
キクは短日植物ですので開花をそろわせるためには
しばらくの間、短日処理をおこなう必要があります。
うまく仕立てるためには、何にとっても生長に合わせて
こまめに誘引と摘芽をすることです。
3本に分けるタイミングを外すと、間の抜けた姿になるため
5月の生長期に観察を怠らないことが重要です。
小輪のコギクが咲き誇る姿も楚々として良い物ですが
3本仕立てには、堂々とした貫禄があり見応えがあります。
来年は皆様に、良い結果を御報告できるといいなあ。
物言わぬ植物とうまく対話するには、
失敗も経験の内と思って頑張らねば。
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