せいざえもんさんの園芸日記
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せいざえもんさん  北海道
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窓際園芸・・・つぶやき

2014/03/19
窓際園芸・・・つぶやき 拡大 写真1 窓際園芸・・・つぶやき 拡大 写真2

キッチンとダイニングの窓辺にもクリローや洋ランの苗を置いて栽培している。

クリスマスローズの苗は屋外栽培しているけど、数株室内に取り込んで早期育成を試みている。
写っている苗は昨年5月に発芽したもの。
お気に入りの交配から1株づつ選抜して取り込んだ。
生育が良いので1年後開花するだろう。

カトレア原種・パープラタは1株試しにミズゴケをはずしてペットボトルを使って水耕栽培している。

今日みたいに晴れると用土の乾きが早い。
ペットボトルでチマチマと水を与えて回る。
体調不良の時はそんな作業が苦だったが最近楽になってきた。



水やりしながら、ふと昔のことを思い返したり。
いろんなことがあって、いつのことだったかわからないことも多くなってきた…


大学卒業後、中学校教師として市内の生徒指導が課題といわれる中学校に着任した。

美術教師だと週1回の授業のため持ち学級が多い。

大規模校では1学年全部、クラス数が少ない時は全校生徒を教えた。
生徒が制作に没頭している時は問題を抱えた生徒と話した。
やがて授業よりもそちらが本業に。

近隣公園やたまり場の巡視(当時シンナーが流行ってた)、
家出生徒探し・・・見つけて保護しても親が見捨てているから家出を繰り返す。
校内では教師への挑発行為、いじめ、器物損壊・・・

2校目もかなりのもので男子トイレの個室の壁はすべて破壊されていた。むき出しの和式便座が廊下から見える状態。
カミさんと出会ったのがここ、結婚式ではクラスの生徒も祝ってくれた。
これが最後の3年クラス担任だった。
その後はほとんど3年の副担任。
オールマイティーに動き各クラスをフォロー

そして生徒指導部長になった。
不良グループに入って学校に来ない生徒を保護するため、校内は他の先生方、私は外回りと分業。
他校や委員会、警察、家裁と連携…各警察署をまわり不登校生徒が関わったさまざまな事件を追った。
一年近くかけてようやく家裁までもっていくことができた。
彼は更生して父の仕事を継いだ。

ここまでやると教師なんだか刑事なんだかわからない。
授業が終わるとすぐ情報収集のために関連中学校と関係機関をまわる毎日。
刑事から「〇〇の最近の動きは?」と逆に聞かれるようになった。

そして隣の区の学校に転勤。
ここも教師仲間には有名な学校。
卒業生の多くが暴走族・暴力団とつながり在校生グループに圧力をかけてカンパを強要。
しかし教師生徒間の溝のため明るみに出ない。
以前の生徒指導が力づくだったため教師への不信感・反発が伝統的に強く、強固な縦系列ができている。

紋切り型・制裁的な指導に心を閉ざした生徒はグループ化し校内で教師を挑発するが、彼らとは時間をかけて話ができる関係づくりから始めないと解決できないと感じた。

即効性(グループ生徒の排除)を求める同僚からはあからさまに失望されたが信念はくずさなかった。
外に出したら必ず事件を起こし、暴力団などに吸収されてしまう
教師の安寧より生徒の未来。

地域的に複雑な家庭を持つ生徒が多い。
相談を繰り返し、一緒に事件解決のために関係機関をまわり、時には叱りそれ以上に励まし学校を休まないように声をかけつづけた。
そし彼らは自分たちが卒業生らにされたことを下級生にしたくないといって卒業していった。
学校が変わり始めた。

でもまた次がある。
あいかわらず問題行動が多くある、その人数も少なくない。
3年副担が定位置になって数年が過ぎるうちに心身が消耗していった。

3年にいろいろ問題が多い学校だったが、1学年が崩壊した。
校内で事件が起きるのを防ぐため、神経を研ぎ澄まし予測し各所を見回るのが癖になった。
給食前後の時間帯が一番事件が多い。
学年の枠を超えて校内巡視、事故を抑止。
気がついたら給食を食べ忘れている日が多くなった。


10年前の今日だね・・思い出した。
2階の相談室から外に飛び降り、吹雪の中体育館の屋根に上った1年の男子生徒がいる。
ワイシャツの前をはだけて吹雪の中、仁王立ちしている姿が脳裏に焼き付いた。
心を開いたと思った次の瞬間、豹変している。
彼自身もどうしようもないと感じている。
積み上げても積み上げても自ら払いのけ崩してしまう彼…
病んだ心の痛みは理解できても癒すことができない。
熱心に彼と向き合ってきた担任も限界と虚しさを感じていた。

関係性を望んで反発していた世代とは異なる孤立した魂を感じた。

極度の不眠症、著しい体重減少に陥っていた私は心身の限界を感じその3月末に休職し長期入院した。
医師に典型的な「バーンアウト症候群」ですといわれた。

その後復職し、次の(最後の)学校に転勤。
しかし再度、不安発作を発症し休職。
1年半の復職訓練を積んだが、もう以前のように仕事ができる体に戻れないことを悟って辞職した。


それから2年してかつての同僚が管理職になっており声がかかって今のボランティアにつながった。

正直、今でも学校にいるのはつらいのだが…自分にできることがまだあるのだと知った。
不登校生徒、教室に入れない生徒のためにできる限りのことをしてみたいと思う。

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みんなのコメント(18)
  • 写真
  • 2014/03/19

独り言をつぶやきたいこと、私もよくあります。

コメントを入れてもらうのを期待してでも、いいねを押してもらいたいからでもなく、ただ、なんとなく、こぼしたくて。

きっと、読んでる人は、読んでると思います。読まない人は、読まないと思いますけど。
自分の中で、ほんとは答えは出ていますけどね。

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こんばんは

お日様が出るということは、気持ちもお花も元気の素ですね~

妹は、教護院の寮母をしていましたが、毎日大変だったようでやはり体調を崩してしまいました。

しかし、今でも慕ってくれ連絡をくれる人もいるようです。
逃げ出した子のいく先は、大抵ゲ-ムセンタ-で、家には帰らないようでした。

返信する

こんばんは

とっても大変なご苦労されたんですね
せいざえもんさんが、子供達のために一生懸命に努力し、活動されて、その結果ご自分の体調を崩してしまわれたんですね・・・

卒業された子供達、・・・・・せいざえもんに感謝してると思います・・・・きっと感謝しています

お体、大切にしてくださいね

返信する

こんばんは せいざえもんさん

少しずつ、現場に復帰されているのでしょうか。

思ったことはひとつ、吹雪の中に仁王立ちになった彼、そして
たくさんの癒やせなかったとおっしゃる彼らの人生、
さまざまな事柄は
せいざえもんさんのせいではない、とわたしは
思うのです。

一方で救われた子どもたちもたくさんいるのでは。
なかなかそういったフィードバックは
かえってきずらいというだけのことで

返信する

お久しぶりです。

頂いたクリローの種、置き場が悪くて雨にやられてしまい発芽させられませんでした。
貴重な種をいただきながら ごめんなさい。

パープラタの水耕栽培、興味あります。

娘たちの行っていた中学、そこもいろいろな問題を起こす子たちがいました。
卒業式に気ぐるみを着て卒業証書を貰う男子。
せいざえもんさんも もしかしたら赴任されていたかもしれませんね。

子供たちも病んでいますが 親も先生もみんな連鎖的に病んでいるような今の社会や学校。
幼児が親の虐待で亡くなったと言うニュースを見るたびに「どうして・・・」と思ってしまいます。

どうかボランティアをされて また体調を崩されませんように・・・。

返信する

子供たちの為に、誠心誠意尽くされたんですね。

その為に身体を壊されたって、何だか切ないです・・。

やはり道を踏み外す子供たちは孤独なんでしょね・・。

私は、今の時代の男女平等って言い出した頃から、家庭が崩壊されてきたんじゃないかなって気がしてならないんです・・・。

女性も社会に出て働きだした事で、家庭より仕事、子供より仕事・・・。

子育ては大変です、だからその大変な子育てから逃げるのに、仕事だからって言葉は逃げ道になるんですよね。

私は次世代の子供達をちゃんと育てるって事は、会社の仕事なんかより、女性にとっては大切な事だと思うんです。

家庭のお母さんの温もり、愛情が昔のお母さんにはありました。

無償の愛・・・。

最近の親は自分が一番大切みたいな気がします・・。

お父さんにももっと強い、家庭を守れるお父さんになって欲しいです。

昔的な考えなんでしょうが・・・。

返信する

それぞれの道にはそれぞれの苦難がありますね~。
「壮絶」と言う言葉だけではとても表現できませんね。

私は中国の現代化に40年間も苦労して命の危険にも遭遇した事も有りましたが、今の中国を見ていると「それまでの苦労は何だったのか」とむなしい気持ちがつのっています。

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おはようございます。

あまりのご苦労にPCの前に座っても手が動きませんでした。
生徒の皆さんのために身を削っての指導、、、、いまだに尾を引いてらっしゃるせいざえもんさん自身の体調を1日も早く回復されますよう祈っておりますね。

深い愛情で指導受けたみなさんたちきっとどこかで懸命に頑張ってらっしゃることと念じます。
有難うございますの感謝のお気持ちで、、、、、きっと
きっと皆さんに通じてます。

クリスマスローズさん早期育成ですね。
来期には開花、、、、いいですね。
そうだとすると非常に早い開花ですね。
私は早期発芽だけで終わりました。
あとは普通に育ててるのでう~ん早期は望めないかもしれないですね。
斑入りの花ですが白色がきれいになってきましたよ。
元気に育っています。
有難うございました。

まだ雪深いですね。
クロッカスも咲いています。
あと少しですね。
1日も早く雪解け訪れますように、、、、。

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紫咲さん、おはようございます。

コメントありがとうございます。
同感です。
ふと抱えきれない言葉が出てきて・・・
忘れてはいけないような気がして再確認してるのかも。

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よっこらさん、おはようございます。

妹さん、そうでしたね。
すぐに報われるとか、何か帰ってくるとかではないですが、きっと伝わっていたと思います。

無事生きててくれることが何よりです。
(悲しいですが、何人もの教え子が病気や不慮の事故で亡くなっていきました。)

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メギツネさん、おはようございます。

種子は残念でしたね。でもまた播いてみてください。
今年も種子の頒布を考えています。

パープラタの水耕栽培はペットボトルの上3分の1を切り取って根をむき出しにした株を入れるだけです。
ぐらつかない大きさのボトルにするのがコツ。
あとは水が煮えない程度の日照下で浅く水をはっておきます。

式に着ぐるみはいなかったですが…大胆な刺繍入りの制服の生徒が2名いました。
一人が式前日、訪ねてきて「先生の期待通りの格好は先輩への義理があるからできないけど、姿勢や態度はしっかりするから・・」彼らの参加態度はとてもしっかりしていました。
気持ちは通じていました。

ボランティア、できることできないことを見定めながら長く務めるつもりです。

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tyobiさん、おはようございます。

体を壊したのは私がもともと外見とは違って虚弱だったからです。

勤めていた学校の校区は経済的に恵まれない家庭、
離婚や死別で片親がいない家庭も多かったです。
そういった家庭で育った子供が全て問題行動を起こすわけではないですが、心にいろいろ抱えながら生活していたと思います。
ある一線を越えてしまった子供が行動を現してしまう。
それを止める大人がそばにいない。
みずからレッテルをはって隔絶していく悪循環でしたが、大切なのは自分の考えで向き合うことなんです。
「社会でやっていけないよ」の大人目線の言葉では子どもは止められないのです。

言葉の強さは声の大きさとかではなくて相手への思いの深さ。気持ちが通じる関係がはじまり、そう思うのです。

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優花ちゃんのジージ様、おはようございます。

中国でお仕事していたんですね。
技術職ですか?
誠心誠意やってこられたんですね。
今の日中関係を見ていると経済界と政治の隔たりが大きすぎる。
中国国内問題も大きいけど、日本国内の関係断絶をあおる風潮が気がかり。

私の亡父は「百年、千年先を考えろ」が口癖の銀行マンでした。
高卒で入社して仕事一途で45歳で支店長になると不良債権回収と同時に地域の立て直しを頑張り、最後は本社勤めでした。
定年間際「この銀行はこのままではだめだ…」そんなことを言っていました
銀行倒産後、語らない父でしたが無念だったと思います。
家庭を犠牲にしたと言ってましたが私は尊敬しています。あそこまで私にはできないです。

努力と結果が一致しないこと多くありますが、
でもしないことには何も始まりませんね。
一度途絶えてもきっと誰かが違う道で頑張ってくれるに違いないです。
今は多くはできないですが、それでも前向きで生きたいです。

返信する

kominさん、おはようございます。

体を壊すかどうかは個人差もあるんでしょうね。
自覚していないのですが…母に言わせれば虚弱だったらしいですから壊れるのが早かったみたいです。

このくらいで抑えておくというのができなかったですから仕方ないです。

私はどの子も好きです。めんどいなあと思うことありますけど、それは生徒も同じだったみたい。
たまに同窓会に呼ばれています。

返信する

冬将軍さん、おはようございます。

現場復帰というか、関わりは切れなかったみたいです。
教師に戻ることはないですが現場との関係は続くと思います。

生徒の人生すべて、背負うことはできません。
それぞれ家庭があっての人生ですから…
学校で気持ちが通じる・関係性がもてるという実感を互いに持てたらと願っていました。

グループ化してる時は判りにくいのですが・・
生徒一人ひとりを見た時、これは臨床心理の範疇に入るなと思われるケースがありました。
仁王立ちの彼もそうでした。
彼の突飛な行動を面白がっているとりまきをなんとかできなかったかなとも思います。

関係機関との連携が多様でなければ生徒個々の問題に踏み込めない、そう思います。
一昔は反社会的な側面から生徒指導を考えていましたが、今日では成育歴も含めた個々の精神的な側面をより深く考えていく必要があります。
実際そういう心の病を抱えた生徒が増えてきました。
仁王立ちの彼はそのはしりだった気がします。

今日ではスクールカウンセラーも導入していますが機能してるかは現場次第で十分とは言えないです。


教え子に感謝しています。
十分なこと、できていないのに慕ってくれます。
ありがたいです。

返信する

hayachan、おはようございます。

当時は当たり前と思ってやってました。
誰かがやらねばならないことで、彼らと話がしたい…それが願いでしたね。

熱心に頑張る先生方がいる一方で保身や功名心に走る教師もいます。
校則や指導方針を自分たちの都合の良い・楽できる(切り捨て)方向に替えたがる人もあります。
そういう人が校内で力を持つことへの反発もあったのでしょう。

私自身も職員会議が機能していないと判断した時は会議を通さずに管理職の承諾のみで突っ走ったことが多くありますから、人の事は言えないのですが…
ですから教師内での私の評価は分かれると思いますよ。
でも気にしていないです。
やるべきことをその時にしたと思ってます。
学校の平和も大切ですが、一人ひとり社会人として自立できるように道筋つくるのが大切だと思うのです。

クリスマスローズの早期育成・・・
期待の交配から選んで育ててます。
本葉が12枚出た株は時期外れですが初夏に花が来るかも?
育て方はそれぞれの家で無理のない方法を探すのが良いですね。
私も試行錯誤で今年はポット上げを秋にずらそうかなって思っています。

返信する

はじめまして。
donyi さんのページからお尋ねしました。壮絶な人生を歩んで来られたのですね。
せいざえもんさんの深い愛情はきっと卒業後の生徒さん達の心に深く刻まれていると信じます。
私も、普通ではない子育てをしましたので、人生とは?と言う問題について、よく考え、よく話し合いました。
子供から学ぶ事も多かったと思います。
今では、間違ってなかった、子供を産んで育てて良かったと思っています。
私のつぶやきも donyi さんのページに載せました。
お暇がありましたら、読んでいただけるとうれしいです。

返信する

大和撫子さん、こんにちは。

趣味園で日記を綴っている方、それぞれ深い思いを胸に抱えていると感じています。

息子さんは辛抱強くあきらめなかったですね。
挫折したままではいけない
彼は自身の希望に家族の願いを重ねていたのだと思います。
彼が自信をもって社会に出るまで支えた母
つらかったと思います。
でも頑張り続けたから今があるんですね。

遠回りだったかもしれないけど決して間違っていなかったと私も思います。

私自身、抑うつ状態と不眠症の長い闘病生活で家族には精神的にも苦労をかけたと思っています。
私が今生きているのも家族が支えてくれたから…
一人だったら苦しさにつぶれていたかもしれないです。

一人ひとりの問題と思われることも家族につながっていくのだと思います。
おっしゃる様に「共に学ぶ」その心が大切ですね。

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