みんなの趣味の園芸スタッフさんの園芸日記
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【園芸LOVE 原田が行く】「春の小川」の上を歩いてみました

2014/05/12
【園芸LOVE 原田が行く】「春の小川」の上を歩いてみました 拡大 写真1 【園芸LOVE 原田が行く】「春の小川」の上を歩いてみました 拡大 写真2 【園芸LOVE 原田が行く】「春の小川」の上を歩いてみました 拡大 写真3

広く愛唱されている歌「春の小川」。その〈春の小川〉はNHK出版(東京都渋谷区宇田川町)のすぐ横を流れています。渋谷区教育委員会の資料と地図を手がかりに追体験してみました。

「春の小川」のモデルは河骨川(コウホネがわ)といわれています。この川は初台駅のすぐ南を源にして、代々木4丁目付近を参宮橋にむかって流れていました。「春の小川」の作詞者、高野辰之さんは、その河骨川から数百メートル離れた代々木3丁目に1908(明治41)年から暮らしていました。

 高野さんは河骨川が流れる田園を散策し、その情景がモチーフとなって「春の小川」が誕生したといわれています。(余談ながら、コウホネは初夏から初秋、黄色の花を咲かせる水生植物です。)

 流れ下る河骨川はその後、西原3丁目付近から流れ来る小川、そして富ヶ谷2丁目付近から流れ来る二つの小川と、地下鉄代々木公園駅付近で合流します(このあたりから川は宇田川と呼ばれるようになります)。宇田川は代々木公園西側に沿うように下り、NHK出版の横を通過して西武デパートA館とB館の間を流れ、宮下公園の南端で明治通りに沿って北から流れて来た渋谷川と合流します。合流した渋谷川はJR渋谷駅の下、そして渋谷区ふれあい植物センターの横を通り、さらに途中、いくつかの小川を集めて流れ下り、浜崎橋のところで東京湾に流れ込んでいました。

 さて、この〈春の小川〉の河骨川と宇田川ですが、高度成長期、暗渠※になり地下にもぐってしまい、残念ながら、現在、その姿を見ることができません。姿を確認できるのは渋谷川で、JR渋谷駅に隣接する稲荷橋からです(JR渋谷駅南側、明治通り・青山通り交差点の歩道橋から見ることができます)。

 あらためて「春の小川」ルートを辿ってみると、毎日、みんな〈春の小川〉の上を歩いていたのでした。(文中の地名は現在のものです)

※暗渠(あんきょ)・・・地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路

(写真)代々木3丁目にある作詞者・高野辰之さん住居跡碑
(写真)暗渠になり地下にもぐった宇田川の上は遊歩道になっている
(写真)電柱に「春の小川」通りの表示があった

(元『趣味の園芸』編集長 原田)

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<5月12日メールマガジンにて配信>

【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。メールマガジンとFacebookページにも掲載しています。

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