今回はうちの園の件では無いのですが…県内のとある野外施設のヤブツバキにヒノキバヤドリギがついているという情報を得ました。それで、用事が重なったこともあって、見に行ってきました。
葉っぱが少なくて、元気のないヤブツバキに、50か所くらい、ヒノキバヤドリギがついていました。ヤブツバキの枝からヒノキの葉が生えてる~みたいな、変な感じです。
ヒノキバヤドリギは主にツバキやモチノキ、モクセイの仲間など、常緑広葉樹に寄生する常緑樹です。半寄生と紹介されることが多いのは、光合成能力があるからでしょう。しかし、根元は宿主の枝にしっかり癒着して、上手な接ぎ木の見本のようです。
図鑑には、関東より西に分布していると書かれています。暖かい地域では、庭木のツバキやモクセイの精力を奪う厄介者扱いです。ところが、北陸ではほとんどお目にかかれません。きっと、雪が原因です。
今回お目にかかったヒノキバヤドリギの宿主のヤブツバキは20年くらい前に植えられたものらしく、きっとその時からくっついていたんだろうということです。近くのネズミモチにも染って、30か所くらいついてました。しかし、シラカシやアラカシ、ウバメガシにはなぜか寄生していませんでした。
よーく見ると、茎の節々に1 mmにもみたない小ーーさい花が咲いてます。写真右は雌花です。アリがたかっていたので、花粉を運んでもらっているのでしょう。
ヤドリギの仲間って、変だなと思います。ヤドリギは落葉広葉樹に寄生して、冬でも青々としています。マツグミは針葉樹に寄生して、丸い葉っぱと赤い目立つ花をいっぱいつけます。木に的外れなワンポイントをつけているようです。きっと、何か秘密がありそう。
ヤブツバキ、ネズミモチには気の毒ですが、 北陸ではとても珍しいので、そのまま野外展示にしてもらったらいいなあと思います。
ちなみに、私的には、ずいぶんマニアックな劇画の「やどりぎへいさん」というキャラが思い出されるんですが多分、共感される方は少ないでしょうね…
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