夏の到来を告げるかのように、大賀ハスが千葉公園(千葉市中央区)で次々と咲いています。これから各地でハスの花を楽しむことができます。
古代のハスと呼ばれる大賀ハスは、1951(昭和26)年、現在の東京大学検見川総合運動場(千葉市花見川区)の、地中5.5メートルの地層から発見されました。そのハスの実を発芽させ、繁殖して、今日に至りました。
ハスの実を発見して発芽させたのは、幅広いハス研究から後に「ハス博士」と呼ばれた故・大賀一郎博士たち研究チーム。大賀博士は独自の方法で約2000年前のハスと推定しました。日本史年表を見ると弥生期にあたります(ハスの実と同じ地層にあった丸木舟は約3000年前と推定されました)。ハスの実は長い長い時間、地中で眠っていたのです。
この大賀ハス、一つの花が咲いているのは4日間。といっても、その間、花は早朝に開いて昼までに閉じてしまうので、午前中早い時間が観察のチャンスです。お椀型で直径25センチほどの、透明感のあるピンク色をした花を間近で眺めていると、美しさとともに生命力の凄さを思わずにはいられませんでした。(取材当日はそぼ降る雨に濡れ、しっとりとした美しさが印象的でした。)
管理する中央・稲毛公園緑地事務所によると、大賀ハスの見ごろは7月上旬まで続き、600以上の花が咲くのではないか、とのことでした。6月28日には「大賀ハスを観る会」が行われ、観蓮会でおなじみの象鼻杯も予定されているそうです。
▼ 千葉公園
http://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-inage/chibakouen.html
(写真)蓮池では600以上の大賀ハスが次々と咲いている
(写真)撮影時間と花の状態から開花3日目か。中心にある花托の周囲が緑色を帯びている
(写真))開花4日目。花弁が散り、中心部の花托が残る(花托:ハスの花の中心部にある漏斗状のところ)
(元『趣味の園芸』編集長 原田)
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