その白い猫を初めて見たのは、何年前の、いつのことだっただろう。
少し先の曲がったしっぽを微かに揺らしながら歩いてきた。後ろに、リードの先を持ったおばさんを従えていた。大きい猫だ。威風堂々と歩いてくる。
ただ、その歩いている場所は、道の横の、水の流れていない、小さな側溝なのだが。
笑えて、いっぺんに好きになった、本町のしろさん。
夏の夜は、よく駐車場に腹這いになって、おなかを冷やしていた。やはり、おばさんを従えて。
出会うたびに、声をかけていた、しろさんがいなくなったとおばさんから聞いた。朝、一人で出してやるときに、いつものように、「気をつけんさいよ」と、言ったのに、いつもは振り向くのに、振り向かなかったと、おばさんは言った。
それきり、帰ってこない。14年いたのに、と。お山に帰ったんじゃろ、もう二度と帰って来ない、と、おばさんはあおざめた顔で、私に言った。
私は、しろさんのことを考えないようにしているけど、悲しみは後ろから迫ってくる。しろさんの歩いていた側溝を見るたびに、しろさんのいた駐車場を見るたびに。
…だから、ホワイト・キャットという薔薇を買い求めた。いなくなった、本町のしろさんのために。うちのしろこのために。世界中の白い猫のために。
画像、ホワイト・キャット
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こんばんは!
返信するなんだかピンボケの写真が悲しいです(>_<)
姉さんが泣いてるような~。。。
ホワイトキャットどんなお花なんでしょう~?
どんぐりさんのとこでも描いたのですが
ペレニアルのバラは詫び寂のあるような・・・・
そんなバラが多いですよね~。
らりこさん
返信する以前日記に書いてあったホワイトキャット。
見に来ました。
バラの家の案内によると、いろは純白だそうですね。
最近純白で気になったのはpeaceさんのしずく。
今まで、僕の中での白バラはノーマークだったんですが、なんだか気になる存在です。
家にある白はポリアンサやミニチュアです。
ジャクリーヌさんぐらいが大きくて白ですが、ワンポイントに白がありますからね。
純白のバラ。
やっぱりいいですね。
あっ。それと小林森治さんっていうところがおしゃれですね。
今はまだ、ラベルしか見えてないけど、今年の春はお見かけしそうですね。
らりこ姉さん こんばんは。
返信する胸がキュンとなりました。動物とのお話は大好きです。
しろさんとの思い出、大切にされてきたのですね。昔よく実家の庭に遊びに来ていたミケ猫を思い出しました。彼女もとても堂々として賢いネコちゃんでした。女性って人も猫もきっとドーンとしててどこか強いんだ(笑)
しろさんがホワイトキャット・この真っ白なバラとなって来てくれたのですね。
名前の由来も知りたい。ぺレニアルのバラなんですね。あとでカタログ見てみます。。
昨日の眠気は腹痛の前ぶれでしたf^_^; 服薬してなんとか乗り切れました…またゆっくり来ます、おやすみなさい☆
こんばんは
返信するはじめまして 何だか小説を読んでいるようで素敵でした。ホワイトキャット、花の形が素敵ですね。
私も始めてです。楽しみにしています・・・
こんばんは
返信する大切な猫さん
一匹なんていえません
家族ですから
一猫様です~
このバラも猫の
ように癒しなのでしょうね
お花がとても
楽しみです
咲きましたら見せてくださいね
ほんとは生で見たいけれど
お写真で・・・
ほのかさん、おはようございます。
返信するいやいや、正直に言うと、これを書くの、つらかったです~。泣きながら、書いてましたー。
ペレニアルも、気になるナーサリーですよね。河合さんの追っかけができたら、いいなあって思うんだけど、なかなかできない…。志野にもすごく心惹かれるのですが…。
ところで、このホワイト・キャットは、どんぐりっきーさんがおっしゃってるように、小林森治さんの1984年作出の古い薔薇です。無事に咲きますように。
どんぐりっきーさん、おはようございます。
返信する初めての、小林森治氏の薔薇ですが、青薔薇でないところが、はずれてますよね、私。もちろん、小林氏の青薔薇にも心からあこがれているのですが、どんぐりっきーさんのところで、見せていただく予定です(笑)。
うちは、白薔薇は、ホワイト・クリスマスがなかなかうまくいかないし、バニラ・ツイストは失敗しちゃったし、フラウ・カール・ドルシュキは、春しか咲かなかったし、難しいですねー。
うまく咲いたのは、アイス・バーグくらい。この、ホワイト・キャットには期待してるんですよ~。
いつか別れが来ますものねえ。
返信する尻尾の先が曲がってる猫は長崎に多いそうで、長崎猫と呼ばれているそうな。
僕の小さいころの思い出で、山陰の田舎に行くと、いつも白バラ牛乳を飲んでたような気がします。
返信する確か、鳥取の乳業メーカーだったように思います。
ピーちゃん、こんにちは。
返信するさすがに、ピーちゃん、私の気持ちがおわかりだわー。そう、しろさんに、帰ってきてもらいたい…。できれば、本人に。でも、それがだめなら、喪失感を埋めるためには、薔薇しかない…。
猫も、すべての動物は、メスの方がしっかりしてると思います。子育てをするために。あ、人間も、もちろん、ね。だから、弱い男の子を育てるために、「男なんだから、泣いちゃダメ」などと言われてきたそうな。私は一度も言わなかったけど。
しろさんは、オスでした。
この時期、特に、お勤めの方々は疲れが出るみたいですねー。日もだんだん長くなってきました。もう少ししたら、春の足音もしてくるはず。
おひさまさん、来ていただいて、どうもありがとうございます。
返信する私にとって、かなりつらい話でしたが、無事に書けて、記録にのこせて、ほっとしています。薔薇本体とは、関係のない話で、すみません。
今はとりあえず、これを書いたことで、気持ちが少し昇華されたような気分です。
うちにいる、キジトラの猫、ららにも、なにか、ちなむような薔薇がほしいですねー。
やま花さん、こんにちはー。
返信するそうそう、そうなの!私もよ~。一匹なんて、言えない。ひとり、と、言います。ホント、家族だもんねー。いつも、そばにいるから、むしろ息子たちより、親しい存在かも(笑)。
なんとか、春にはきれいに咲かせたいものです。ぜひ、見てくださいねー
あお@岐阜県さん!
返信するあおさんの最初の一文!
また、涙出てきました…(泣)。
長崎猫…。なぜか、歴史的な浪漫を感じることばですね。あまり、いわれは知りたくないような気もするけど、(恐いとか、かわいそうな話だったら、イヤだから)、ことば自体は、いいことばのように思われます。
長崎猫のしろさん…。
どんぐりっきーさん、こんにちは!
返信するそうそう、よくご存じですねー。白バラ牛乳は、大山乳業ですね、名前がかわってなければ、ですけど。今考えると、なんてステキなネーミング(笑)
私など、それで育ってきました。
今、家で取ってるのは、少し離れてるけど、地元の砂谷牛乳ですが、白バラ牛乳の方も生協でひいきにしてます。コーヒー牛乳(今は、そういう言い方はしないらしいけど)が、おいしいんですよー!
牛乳はびん入りが好き!
らりこ姉さんの想いは しろさんにも届いてると思います。しろさんを忘れないことが供養になるのですね。でもあまり悲しむと しろさんが向こうで辛いかもしれませんね…
返信する命とはみな尊い・感謝~合掌~
小林 森治さんのバラで私がずーっと気になっているのは…
『青のレクイエム』です(^_^)。『わたらせ』や『オンディーナ』 も…やはり幼少期から紫が好きだから。
ホワイトキャット☆バラになった・しろさんは…どんな香りがするのかなぁ(*^o^*)
今日は腹痛がかなり酷くて夕方早退して来ました。立ってられなくて…
早く休みますm(_ _)m
らりこ姉さんのいうとおりに、来月になれば春の足音がそっと聞けそうな先ほどの天気予報でしたよ
こんばんは!
返信するホワイト・キャット らりこさんには特別のバラですね~
白ネコちゃんとの思い出のバラを大切に
バラが咲いた時、きっとねこちゃんを思い出す。いいバラですね(*^_^*)
ピーちゃん、おなか痛いのに、わざわざ来てくれてありがとう。
返信するいろいろ、ありがとう。暖かくして、早くおやすみなさいね。明日も寒いようです。今夜は、薔薇や、そのほかのお花がたくさん咲く春の夢を見て。
よい夜を!
また、ゆっくりあしゃべりしましょう。
かおちゃん、こんばんは。
返信する優しい言葉をどうも、ありがとうございます。胸にしみとおります。
香り高い、真っ白な花が咲くといいのですが。
元気のいい苗が、質のいい土に植えられているようです。このまま、春までこの鉢で育てます。
咲いたら、また、見てやって下さいね。
こんばんは!
返信するらりこさんの思いが切なくて、とても感動の日記でした~
その日は振り返らなかったのね…本町のしろさん
その瞬間をまるで写真でも撮ったように
おぼえていたおばさん
二人の絆を感じちゃって、じ~~~~~~んです。
ホワイトキャット、
威風堂々としたお花を咲かせてくれるよ~きっと
もし、どこかで少し先の曲がったしっぽの白い猫を見かけたら
「おまえは、本町のしろさんじゃないかい?」って
声をかけてみよう。
らりこさん、お早うございます。
返信する早速のコメント有難うございます。
今朝は雑煮を食べました。正月気分?になりました。
餅搗きの頻度ですか、年末は5~6K位かな
(大半は神仏へお供えの重ね餅。息子の分含む)
春先は1~2Kかな?今回は特別です。
孫娘との約束ですから。
後は随時好きな時です。(笑い)有難うね。
zinniaさん、ありがとうございます。
返信する暖かいお言葉に、また、泣けてきました~。そうよ、猫はある意味、天下の回りものですから、どこかに、本町のしろさんはいるかもしれない…(泣)
どこかで、威風堂々と歩いているかも(泣)
菊の文チャンさん、こんにちは。
返信するずいぶん多くお餅をつかれるのですね。いいですねー。
今日のお昼は食べるものが何もなかったので、冷凍庫から、あんもちを取りだして、焼いているところです。
文チャンさんは、ひょっとして、ご存じじゃないですか?ふた昔前にはやった、吉岡鍋っていうお鍋を。母がそれで、スポンジケーキを焼いてくれたものです。今使ってるのは、そのふたで、おもちや毎朝の食パンを焼くのに愛用しています。
実家の鍋ではなく、連れあいの実家に同じ鍋があったので、ふただけ借りてきました。ん、中ブタかな。つまみのない、分厚い金属の。
ふっくら焼けて、よろしゅうございます
らりこのひとりごと
返信する今日久しぶりに、しろさんのおばさんと会った。おばさんは、私に初めて話すかのように、しろさんのいなくなった時のことを話してくれた。
しろさんがおうちから出て行くときに、何度もふりかえった、と、今回おばさんは言った。何度も振り返るので、「そんなんなら、行きんさんな」としろさんに言ったのだと。
もし、今回言われたことが、おばさんの編集であるならば、そう編集したかったおばさんの心を思うと、また、泣けてきた。
振り返らないしろさんと、何度も振り返るしろさん…。
私には、ただ、どちらも、悲しい…。
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