こんちゃんさんの園芸日記
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こんちゃんさん  岡山県
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植物栽培の基本とバラの管理1/2

2014/08/09
植物栽培の基本とバラの管理1/2 拡大 写真1 植物栽培の基本とバラの管理1/2 拡大 写真2 植物栽培の基本とバラの管理1/2 拡大 写真3

栽培の参考にされる方もいらっしゃるかと思い、バラの講習会に使用した資料の抜粋を、以下に載せておきたいと思います。

●バラも植物の一つ
バラと言っても、あくまで植物の一つにすぎません。
まずは、植物栽培の基本をしっかりと行うことが、バラに限らず植物を上手に育てる第一歩となります。
そして、植物の性質を理解し、その種類に合うよう、少しずつ管理方法を変えることで、多くの植物をうまく育てることが可能となります。

●適した場所を選ぶ
・光条件
植物が生長するためには光が必要であり、十分に光に当ててやることが大切です。
しかし、最適な光の強さは、種類によって異なります。
植物によっては遮光する場合もありますが、通常露地で育てる植物は、置き場や植える場所などを工夫します。
バラに適する光強度は、5~6万lxと言われています。
日本の夏は10万lxを超えるので、盛夏期は少し日陰になるような場所が理想的です。

・温度、湿度・・・光条件と同じく、置き場、植え場所に注意!
温室栽培では、暖房したり、時に冷房することもありますが、一般的には自然任せです。
風通しや光の条件とあわせて、置き場、植え場所を選定します。
バラの生育の最適温度は16~26℃で、葉温21℃の時に光合成量が最大になるとの報告があります。
屋外で、温度をコントロールすることはできないので、だきるだけ風通しのよい場所で管理したいものです。

●土を作る
・土壌・・・水や栄養を吸収する健全な根の発達のために!
土は、物理性、化学性、生物性の良い土が理想です。
物理性とは、水保ち、水はけが良いこと、化学性とは、酸度(pH)やECが適当であり、緩衝作用があること、生物性とは、多様な微生物がバランスが取れた状態で存在することで、団粒構造と呼ばれる土が理想です。
良い土にするためには、有機物(堆肥、腐葉土、ピートモス等)の投与は欠かせません。

バラの場合、特に庭植えでは、一度植えつけるとその後植え替えることはほとんどありません。
そのため、植えつける前には、周囲の土も含めて有機物など必要な資材を十分に混ぜ込んでおく必要があります。
適した酸度は、弱酸性pH5.5~6.5ですので、アルカリ性の高い資材(一部の牛糞堆肥など)は少なめに、逆に、ピートモスのように酸性の強い資材の場合は苦土石灰等で調整します。
酸性に傾いた土壌を中和するのは容易ですが、アルカリ性に傾いた土壌を適正範囲に戻すのは、難しい面があります。
稲藁堆肥は非常に優れた有機物ですが、入手しにくいので、良く腐熟した完熟堆肥や腐葉土とピートモスなど複数の資材を混合すると良いでしょう。

なお、有機物は時間とともに分解され無くなっていきますので、毎年、減った分だけ少しずつ補うことが、土を良好に保つ秘訣となります。


※画像は、2005年当時の我が家の庭です。

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みんなのコメント(8)

9年前でも豪華に咲いていますね。目がハート

役立つ情報をありがとうございます。
バラは鉢植えですが、鉢植えの方が教えを実践しやすいかもしれません。来年はがんばります。グッド(上向き矢印)

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オランジュリーさん、こんにちは。

当時は、まだ時間的に余裕があったので、バラ以外にも、今より宿根草などが多かったですうれしい顔
改めて見ると、カミキリムシ被害で枯れてしまい、今は無い品種も写っており、懐かしい感じがします冷や汗

鉢植えは土量が限られており、地植えより細やかな管理が必要となる面がありますが、逆に、コントロールし易く、移動可能であるというメリットもありますねウィンク
来年、綺麗な花を咲かせてくれるよう、管理を頑張って下さいわーい(嬉しい顔)

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こんちゃんこんばんは
短くするとこんちゃんは

みなさん、やっぱり花が好きだと思います。ワタクシも漏れなく花は好きですが、その奥行きの深さや修得の困難さは並々ではなく挫折しそうになる事もあります。

そんな時、ワタクシも挑戦している薔薇栽培のレポートを伝授して下さいました。ありがとうございます。

早速コピーさせて頂きましたが、老眼も進んでいるので全く読めませんで、工夫しまして必要な所を残して折り曲げましたら200%拡大が出来ました。

すべての植物に通ずる由、実り多き園芸暮らしに役立てる所存です。

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がっちゃんさん、こんばんは。

植物は、大変多くの種類があり、それぞれ性質が違っていますので、いろいろ育てていると難しく、管理も煩雑になってしまいますねうれしい顔

地域的に気候が合わず、育てるのが困難なものは仕方ありませんが、管理の仕方の基本、考え方は、共通ですので、参考にしていただければ嬉しく思います。

パソコンは、あまり詳しくありませんが、「ツール」(同じかどうか判りませんが、画面の右上?の歯車みたいなマーク)をクリックすると、「拡大」という項目があるので、そこの倍率を変えると、大きな文字で見えますよわーい(嬉しい顔)

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こんばんは〜

実は、バラには手を出さないことを決めているのですが、バラに限らず、「植物の栽培」という点で、大変参考になりました。例えば、アルカリ性の土壌を適正範囲に戻すのは難しい、など、始めて知る知識です。
また、植物によっても違うのでしょうが、21℃が一番光合成が盛んだという点もかなり有用な知識と思いました。
その細胞の生きられる範囲、酵素活性が可能な範囲を考えると、光合成といえど、やはりある一定域での反応となるでしょうから、葉温を下げるための葉水、というのも必要だとよくわかります。ただ、水がレンズになり、葉やけを起こさないように注意ですね〜。夕方早め、まだ日があるうちに一度葉温を下げて上げるのが理想なのでしょうか。

いりろ勉強になります。
ありがとうございます。

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サクシュコトニさん、こんばんは。

バラは病気にかかり易いこともあり、私も長らく手を出さなかった植物なんですよ冷や汗
もう20年ほど前の話ですが・・・

アルカリ性の土は、硫黄華を使えば、硫酸基の働きで矯正できますが、時間がかかるのと、分量の調整が難しく、一般的ではないように思います。

適温の件については、あくまでバラの講習会資料として作成したものなので、植物の種類によって違いますね。
どの植物にも共通した温度というわけではありませんうれしい顔

ただし、どの植物も、葉温が40℃を超える高温になると、タンパク質が凝固し、障害を受ける危険性が非常に高くなります。

温度を下げるのは、呼吸作用と植物体の消耗にも関係しています。
温度が高いと、呼吸量が多くなり、それにエネルギーを消費されるために、体力が無くなっていきます。
特に、(多くの植物で)光合成をせず、呼吸だけを行っている夜の温度が高いと、植物は弱り易いですね。

葉は薄っぺらなものなので、一般的には、病気の発生を助長する葉水よりも、周囲の散水で温度を下げる方が良いと思います。
葉水は、本来は湿度を高めるために行うもので、自然の湿度では不十分な挿し木時や、高湿度を好む洋ランを栽培する時に行うものですねわーい(嬉しい顔)

返信する

こんちゃんさん 今日は。
早速拝見させていただきました。
私は凄く勘違いしてました。日本は酸性雨がふるので気を付けなければ酸性に傾きやすいと本で読んだ記憶があって、毎年牛糞堆肥に多めの有機石灰と一緒に混ぜてました。アルカリ性に傾くと戻しにくい!目からうろこでした。
とても参考になりました。有難うございます。

それにもまして、バラの密度の濃さに改めて感心致しました。
私もいつかこのような素晴らしいバラが育てられるよう頑張りたいです。

返信する

ravanさん、こんばんは。

土壌の酸度って、判り難いですよねうれしい顔
我が家ではアジサイを植えていますが、年を追うごとに赤っぽくなってきました(赤はアルカリ)。
雨ばかりでなく、与える肥料の種類も、土壌の酸度に影響しますので、先入観に囚われ過ぎないことが大切ですね。

栽植密度はかなり高いですね冷や汗
教科書ではダメと言われるくらい密植になっているような気がしますうれしい顔

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