みんなの趣味の園芸スタッフさんの園芸日記
写真

他のプロフィール画像を見る

みんなの趣味の園芸スタッフさん  東京都
お気に入りメンバーに登録
2014年08月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
54

【園芸LOVE 原田が行く】真夏の夜空に大輪のボタンが、キクが咲いている!

2014/08/11
【園芸LOVE 原田が行く】真夏の夜空に大輪のボタンが、キクが咲いている! 拡大 写真1 【園芸LOVE 原田が行く】真夏の夜空に大輪のボタンが、キクが咲いている! 拡大 写真2

花火大会が各地で行われています。漆黒の夜空に打ち上げられ、光り輝く花火を見物していると、夏の風情が満喫できます。

 この打ち上げ花火には「玉名」という花火の名前が付いていることをお気づきでしょうか。花火大会のプログラムにある、たとえば「昇小花八重芯変化菊(のぼり/こばな/やえしん/へんかぎく)」といった表現が玉名です。前半は「花火がどう打ち上げられ」、後半は「どう花開くか」を表しています。この玉名の場合、「上昇する途中で小さな花が開き」、発火するときは「二重の芯をもった丸い花火が開いて、やがて色が変化する」花火であることを示しています。

 花火を製造・販売する企業で構成された日本煙火協会によると、打ち上げ花火の基本形は「菊」と「牡丹」――夜空で火の花が丸く開き、尾を引いて広がっていくのが「菊」、一方、最初から彩りある火の花がぱっと開くのが「牡丹」なのだそうです。(なぜ、「菊」あるいは「牡丹」と呼ばれるようになったかは不明だそうです。)

 我々が見ている打ち上げ花火のルーツは徳川8代将軍・吉宗のときの「両国川開き花火」に遡り、「玉屋(タマヤーッ!)」、「鍵屋(カギヤーッ!)」はその頃、活躍した花火師だそうです。当時は黒色火薬が主だったことから、炭火色(すみびいろ/橙色)の強弱を楽しんでいたのですが、明治期、西欧から新しい火薬が導入され、花火はカラフルになったようです。

 最近、打ち上げ花火はさらに多様になり、撫子(ナデシコ)や向日葵(ヒマワリ)などもあるとのこと。真夏の夜空にどんな大輪の花が咲くのか、玉名を見ながらあれこれ想像する花火見物も面白そうです。

日本煙火協会 http://www.hanabi-jpa.jp/

(写真左)打ち上げ花火の三重芯菊。菊タイプは開いた花火の先端が尾を引くように広がっていく(写真提供:日本煙火協会)
(写真右)打ち上げ花火の八重芯牡丹。牡丹タイプは最初から花火がぱっと開いて輝く(写真提供:日本煙火協会)

--------------------------------------------------------------

<8月11日メールマガジンにて配信>

【園芸LOVE 原田が行く】は、「みんなの趣味の園芸」スタッフであり『趣味の園芸』テキスト元編集長の原田による園芸エッセイです。メールマガジンとFacebookページにも掲載しています。

「【園芸LOVE 原田が行く】真夏の夜空に大輪のボタンが、キクが咲いている!」関連カテゴリ

みんなのコメント(2)

菊とボタンですね。
解りました。
有難うございます。
花火は良いですね。

返信する

coron 様

コメントをお寄せくださり、ありがとうございます。今回、改めてボタンやキクの花の写真と花火の写真を見比べてみました。たしかに、花火が展開している様子は、それぞれ花の姿を反映していると思いました。

返信する
みんなの趣味の園芸にログイン/登録する

※コメントの書き込みには会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!