富山昌克(トミー)さんの園芸日記
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富山昌克(トミー)さん  大阪府
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パフィオペディラム属は、難発芽性種子。

2014/09/22
パフィオペディラム属は、難発芽性種子。 拡大 写真1 パフィオペディラム属は、難発芽性種子。 拡大 写真2

パフィオペディラム属は、

昔から難発芽性種子といわれてきた。

パフィオだけ、フラスコ苗を作りにくかったのだ。

メリクロンの話ではなく、実生苗の話。

いまだにメリクロン増殖が不可能ともいわれている。

千葉大学に在学中、ボクの卒業論文のテーマは

このパフィオの発芽率を向上させることであった。

まずはなぜ難発芽性といわれるのか?

その原因から調査していった。

着生蘭の種子は親水性なのに、

地生蘭の種子は疎水性を示すものが多かったのだ。

たったこれだけの現象を証明するために

実験を行った。

水面に浮かぶから疎水性とはいえず、

比重が軽いから浮かんでいるのではないかという疑問から、

水・クロロホルム分配法という方法で疎水性を証明した。

水と油を混ぜると、油が水面上に浮かぶが、

クロロホルムの比重(20℃)は1.484なので、水と混ぜると

水の下に溜まって分離するのだ。

そのなかに

ラン科植物のさまざまな種子を掘り込んでいった。

案外、面白い結果が得られた記憶がある。


この話は続く。

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