myoi2さんの園芸日記
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myoi2さん  宮城県
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薔薇に懺悔

2014/12/06
薔薇に懺悔 拡大 写真1 薔薇に懺悔 拡大 写真2 薔薇に懺悔 拡大 写真3

カメラ Honey Bouquet

カメラ 紅葉 新宿御苑外

*

10月の京成バラ園でのおさはち先生のガイドツアー。
そのとき、きれいに咲き誇る、解説付きのバラとは別に気に留ったバラがありました。
ふわふわと可愛く咲いている黄色のバラ。香りもよく。
ああ〜きれいだな〜 と札を見ると・・・あ・・・育てたことのあるバラ。

・・・ハニーブーケを購入するのは実は躊躇しました冷や汗2

色々なことが走馬灯のごとく思い出されます。

バラを、初めて育てたのは今から20年くらい前でした。
通販、といってもその頃はサカタやタキイや趣味園テキストの裏に掲載されている国華園くらいしかなかったので、サカタから裸苗を取り寄せました。
プリンセス・ド・モナコ。
照り葉で白にピンクの覆輪、今でも流通している可愛いバラでした。
当時はバラ用の培養土なんて売ってなかったので、自分で本を買い、それを片手に、バケツに清水をため、そこで裸苗を水揚げしてから、赤玉土と、腐葉土、牛糞そして、ようりんを混ぜて用土を作りました。腐葉土が未発酵のものが大半で、発熱して根をいためることや、牛糞だって、完全発酵乾燥牛糞だけじゃなくて生乾きの牛糞そのものさえ売っていた時代です。知りませんでした。鉢は、素焼きの8号です。当時のマニュアル通りのはずでした。

(中略)

モナコは、それはそれはスクスクと生育し、消毒もし、ハサミもきちんと入れ、春は3番花、秋の2番花まできっちりと咲かせました。ローズセミナーなんてなかったので、神代植物園に行って、手入れをしているおじさんに質問したりしてました。気をよくして仲間の鉢が増えました。ネットなんてない時代です。
しかしモナコは翌年、冬剪定を済ませてから、私とともに大阪に行き、春は咲きました。しかし夏・・・関西の夏は地獄です。関東の比ではありません。知りませんでした。西日直撃ベランダは、灼熱地獄、50度にもなり、プラスチック棚すら解けてぐにゃりと曲がるベランダで夏を超すことが出来ず・・・いや・・・ あらゆる植物がすべて全滅しました・・・ 室内だって42度だった・・・葉挿しで増えたセントポーリアもレックスベゴニアも・・・合掌・・・げっそり

(さらに中略)

さて、ハニーブーケはそういうゴタゴタも終わり、関東に戻り、千葉〜埼玉から東京に引っ越した頃、21世紀になってからバラブームが始まり、オールドローズや、イングリッシュローズなどが注目を浴びている頃、ドイトの予約販売で取り寄せてやってきました。10年くらい前のことです。
時代は変わり、裸苗は輸入株だけになり、大抵の大苗は、ピートモス巻きか、硬質の小さいポットにピートモス植えで乾きを防いでいました。
まだ、今のように、培養土に植えられている時代でもありません。

しかし・・・
裸苗でなかったばかりに、バケツで水揚げはしませんでした。
ハニーは硬質ポットだったために、普通の土だと思って、そのまま新しい培養土を足して大きめの鉢に植え付けました。
今思えばそれが失敗でした。ピートモスは水を吸うことはなく、おそらくいくら水をやっても根には十分な水が行かなかったのでしょう。取り置きの間に乾いていた可能性だってあります。バケツで吸水すべきでした。

太い枝は春になっても芽吹くことはなく、次第に枯れ込み、
半分枯れ込んだ枝から弱ったひょろひょろの枝が出るだけでした。
20階という過酷な環境も追い打ちでした。強風・乾燥。その割に日当りがよくない。弱った細枝から出てくる新芽はよわよわしく、すぐうどん粉病で縮れ、枯れたり落ちたり。
そしてまた枝が枯れます。

そんな繰り返しで、ひとつくらい花が咲いたかもしれません。

それでもハニーは強靭でした。
翌年、また芽吹きます。
でも太い枝は全部枯れてしまい、弱々しいシュートだけ。
そこにコウモリ蛾が猛威を振るいます。幹に入り込んで鉄砲虫のように害を与えますが、大量に発生するのでもっとたちが悪い。
ほとんどのバラがなぜか枯れていきます。枯れたあとには、蛹が・・・
糸で綴られた枯れ葉で隠された侵入口。
室内の木立ベゴニアまでやられました。幹が空洞。

最後に確かよわよわしい黄色の花を咲かせて絶命しました。。。
懺悔します・・・。
最後にひっくり返したら、根はまったく張ってなかったです。白根すらなかったような気がする。
よくそれで数年生きたことすら。知識が当時あったら助けられたのに。

バラは一粒の種から育ちました。今いる株はみんなクローンです。
花を見るたびに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
せめて今度はちゃんと育てようと思います。
兄弟よ、悪かった・・・ うちに来たのが運が悪かったと思ってあきらめてくれ(違)。

「薔薇に懺悔」関連カテゴリ

みんなのコメント(9)

こんにちは
長いキャリアですね。そして相当の苦労を経て、未だ薔薇を育ててる、真性のロザリアンなんですね。
20年前なんて、園芸の「え」の字も頭にない、
全然植物に興味ない頃です。

自分は耐寒性のない草花から始めて、それと比して丈夫じゃんうれしい顔うれしい顔ってだけで薔薇を育て始めただけなので、最初にそんな想いをしていたら、とうに薔薇は辞めてたと思います。ってか、今でも「厭な想い」が増えて来たら辞めるけど(笑)
薔薇に対する深い愛情のない たまたま薔薇を育ててるだけの人間なので 素晴らしい!としか言葉が有りません。

返信する

ブラウンサムさん

園芸歴は長いですが(小学校の頃、誕生日プレゼントは観葉植物を要求)失敗歴もそれだけ長いです。
特にハイビスカス以外の花もの花木には、虫がつくのでオルトラン粒が世に出てくるまで手を出していませんでした(子供にマラソン農薬散布はやれない・やりたくない)(1年草は適当にやってた)。チュウレンバチが一面について、覗き込むと全部がウェーブのように身をよじるのを見て、バラは絶対いやでしたね冷や汗

バラは、場所によりますね。初心者でも上手な人は失敗なく育ちます。それに、最近の品種はすごく丈夫。

今から始める人は、ネットもあるし、情報もセミナーも通販も充実してるから、いいですよね。
大阪熱暑のあとは、しばらくバラは自粛してて、10年くらい前から復活して、その後2008年に仕事が超多忙になってからは細々と、その後、2011年くらいからまた復活ですね。ずっと熱意が継続してる訳ではなかったです。
あると、楽しいですよね(失敗は悲しいですが)。

返信する

20年前というと仕事が忙しく家の敷地に何があるのかも知らず、今になって松の木が5mくらいになったりセンダンが3mくらいになったりで手が付けられなくなっております。母親が植えたユズが実を生らせるようになったけど剪定がしてないので実を取るのに一苦労です。
20年前に買ったカメラはフィルムを使うのが面倒で仕舞いっぱなしですが、レンズは時々引っ張り出して使っております。でも花用にマクロレンズは新調したけど。

返信する

あお@岐阜県さん

私もハニーブーケを見るたびに過去を思い出すので
懺悔しなくてはと「懺悔」カテゴリを作りました(私だけです)が、スマホで見たら「研究」になっててほかにいっぱいいましたが何が起きたのだろう・・・冷や汗2(謎)

20年前といったらそうですよねー。ゆずがなるようになったは笑いました。その通りですねexclamation×2
19年前に大阪にいました。結局この21年で8回引っ越してて怒濤の人生でした。もったいないことをした・・・若さとか時間とか遠回りを。

返信する

しぇんぱい、じっくり拝読させて頂きました(`∇´ゞ
20年のキャリア、酸いも甘いも噛み分けてバラ栽培の想い出がいあっぱいあるんだろうなぁほっとした顔クローバー
ベランダ栽培で20年やってる人は、趣味園の中でもかなり少ない気がする。
今後ともご指導の程、ヨロピクお願いしまっす<(_ _)>

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あ、終末雪マーク出現したよ〜げっそり
靴の滑り止め買いに行かなくちゃあせあせ(飛び散る汗)
飛行機欠航しないことを祈るばかり。。

返信する

りす吉どの

私の行く先々、苦難が待ち受けていて、
それにバラが巻き込まれている感じで不憫ですげっそり
象徴的なのが2012年の竜巻も参ったからね・・・ちょうど蕾満載なところで裸苗になったり折れて枯れたり復活しないのも多いです。

返信する

りす吉どん

週末雪マークexclamation&question

でも金沢大学の先生が、小松空港は雪にすごく強いって言ってたよ。私らが成田で足止めされて寝袋になったときも、金沢の人たちは、先についたってメールが来て泣いてたもん(東京が実家で戻るつもりだった先生が)

返信する

波瀾万丈なのは天才の宿命っすよね。。乗り越える波富士山高いのも越えられる人にしか訪れないっていうし。。
飛行機の中でじっくりバラ話し聞かせて〜

そっか!雪国は東京みたいにヤワじゃないね手(グー)ほっほっとした顔

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