今年もネジバナの話題がこのSNS他に載ります。万人に愛されるラン科植物ではないでしょうか。
植物和名に関していくつか名著を著わしている並木和夫先生が「植物春秋」に一文を書いておられます。(平成4年6月1日発行、通巻364号)
氏は隣地の分譲区画にいつもネジバナを見つけるので、見つけることに苦労したことはないと書いています。確かに私も経験がありますが、開発後の住宅分譲地はねらい目です。おそらく生育上の敵が少ないからでしょう。もう1つはネジバナを育てている愛草家の裸地化しているポットの中。やはり競争相手が少ないこととともに、栽培家が間近にその表土を見つめるので、1cm程度の苗でも見つかりやすいという事情があるのではないでしょうか。
さて、それ以上に見つかりやすい場所があります。孫引きで申し訳ありませんが、並木氏が続けて、以下のように書いておられます。
「ネジバナが芝生を好んで生えることは広く知られて
いる。フィールド百花(山と渓谷社)の著者
大場達三博士は、
シバなどのイネ科植物の根群が作りだす土壌が
ネジバナの発芽定着に適しているからであろう。
と、見ておられる。我が家に隣接した草地に
生えているネジバナも、茅、ススキ草地に紛れ
込むようにして生えている例が多い。やはり大場
博士が指摘された理由によるのかもしれない。」
(引用終わり)
このことはセンブリにも言うことができ、面白い
考察だと思います。
近年やたらカラーが多いミーハー的な園芸雑誌が
このまれるのに対し、白黒だけであっても、
示唆に富む昔の愛好誌の方がはるかに格が高いの
ではないかと思うのは私だけでしょうか。
画像はポットに小さな芽が出ているものを
そのまま維持した結果咲いたネジバナです。
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なるほど芝生ですね!私も公園に狙いを絞って探してみます。そうすると、並木先生はネジバナ、モジズリの語源についても言及されてますか?
返信する花娘さん、公園がいいですよ。但し、勿論芝生を刈ったばかりのところはダメですが(笑)
返信する並木氏は、「みちのくの信夫ぼぢずり・・」の句はただのごろ合わせに過ぎないという説も紹介してます。江戸時代の大百科事典「和漢三才図会」は、昔奥州信夫郡で、絹織物が作られ、捩摺(もじずり)といった。その文様はみだれ髪のように美しかった。これに由来してもじずりの名が与えられたのではないか、という説だそうです。
うちも芝生を張ったところに生えてきます。もっとも今は芝生はほとんどなくて雑草だらけですが。
返信するそのほか田んぼの畔のも見かけます。
こんばんは
返信するなるほど
広島にいた時に緑地帯の草刈した後にネジバナが群生していたのを思い出しました。
今ベランダでネジバナが咲いているので種ができたらイネ科の植物に合わせてみましょう
あおさん、今晩は。やはり芝生が定番のようですね。確かに田圃の畦でもみかけますが。
返信するタネ採りには芝生のが効率的です^^
えなば~ばさん、ラン科植物の中ではネジバナだけはいつまでも残ってくれそうですね。
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