イギリス：ハンプトンコートパレスフラワーショー

写真1

写真2

写真3

イギリスで見てきたものの中で
スタッフ宮内が面白く感じたものや、
印象に残ったものを紹介しようと思います。
まずは、ハンプトンコートパレスでのフラワーショーから。

その1：ガラス張りの庭：写真左
たくさんの見本庭園がある中で印象に残ったのは
鏡で囲われた部屋の中を覗きこむ庭でした。
写真左がその部屋の中の様子です。
五角形や六角形の小屋には小さな窓が
いくつか開けられていて、
そこから覗きこむと中のお庭が見られます。
小屋の内側は鏡張りになっていて、狭い空間なのに
鏡に映ることで無限の広がりがあるように見える訳です。
写真のお庭は映画「ジュラシックパーク」の世界のような
シュロやシダがメインのエキゾチックな植栽で、
庭の奥から恐竜が出てきそうな気がしました。
この鏡のアイデアは、日本一小さいのが売りの
我が植物園にはピッタリの気がしました。

その2：小屋らしからぬ秘密の隠れ場：写真中
日本でも庭の中に東屋（あずまや）を置くことが
ありますが、きちんと屋根のある家の形をした
建物のことが多いです。
今回見た中には、動物の巣みたいな不思議な形や
球形の宇宙ステーションみたいな形などもあり
バリエーション豊かで楽しかったです。
写真中は見本庭園の中にあった、ビーバーの巣みたいな小屋。
日本の公園などに置かれた休憩用の小屋も
こんな形をしていると楽しいですよね。
子供たちが好きな基地ごっこにも人気になるかもしれません。

その3：反対色を差し込む色遣い：写真右
庭の植物を構成する時、テーマカラーを決めると
どうしても同一系色でまとめがちではないでしょうか？
ホワイトガーデン、ブルーガーデン、イエローガーデン等、
統一された色の組み合わせは、
空間を落ち着いて見せてくれるので間違っていませんが、
なんとなく物足りなさを感じるようになったりします。
写真右の花壇は、青～紫色系の植物がメインですが、
所々に黄色やオレンジ色の植物が差し込まれることで
明るく感じます。
テーマとは反対色の植物が点々と植えてあると、
そこへ自然と視線が動くことで、
庭の奥へ奥へと誘われる効果があります。
反対色の組み合わせは、なかなか勇気が必要ですが
思い切ってやってみると楽しいなと感じました。

ハンプトンコートパレスのフラワーショーは
今回が25周年だったそうです。
広い特設会場は、右を見ても左を見ても
綺麗で賑やかで楽しくて、
興奮し過ぎて鼻血が出るかと思う程、
時間があっという間に過ぎました。
植物の苗や種子の他に、園芸用品が販売されていますが、
海外から訪れた人でも購入できるのは、
植物をテーマにした文房具や雑貨ですね。
ゆっくり見ると、1日では回り切れないので
余裕を持って2日の予定を立てた方が良いと思われます。
私は時間が無かったので、
全会場を走って見て回るだけで終わりましたが、
もしも時間に余裕があったら、今頃買い物し過ぎで
破産していただろうと思います。
（時間がなくて助かりました・・・・。
　　あれもこれも欲しかったけど・・・・。）

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