父が育種好きだったため、
幼い頃から、このような果実を観て育ってきた。
完熟すると、裂開して
なかからチョークの粉のようなものがでてくる。
それはそれは細かい粉状のものが
いっぱいでてくるのだ。
父はそれは谷折りしたハガキの上に
出して薬包紙に包んでいた。
うれしそうに包んでいたのが不思議だった。
ボクは果実なんだから、
食べられないのかな?って
父にばれないように
こそっと、かぶりついたことが何度かあった。
そのたびにあまりのまずさに後悔するのだが、
なぜかプリッとした果実を観ていると
美味しそうに見えたことが何度かあったものだ。
ちなみにカトレヤ果実のなかには
500万粒くらいの種子が含まれている。
フラスコに無菌播種すると、
それはすごい数の実生苗が出来上がってくる。
500万のタネから
おそらく1000本くらいの未生苗を作り、
3年後には12株まで減らして
選抜してようだ。
初花が開く寸前、
父はよく蕾をこじ開けて
花形や花色をチェックしていたものだ。
千葉大学で育種学の講義を受けるまでは
父のこのような選抜法が正しいのかどうか
わからなかったものだ。
ここでいつか育種学もご披露したいなあ。
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