植物園の楽しみ方イロイロ

写真1

写真2

写真3

植物園に何を求めますか？

リラックスできる時間を求める方、
植物の栽培知識を学びたい方、
知らない植物との出会いを求める方、
芝生広場で遊んだりお弁当を食べたりしたい方、
写真の被写体を探している方、
希少な植物の研究や保全を求めている方、
皆さんそれぞれだと思います。
植物園の楽しみ方は自由です。
どんどんお好きな方法で活用してください。

沢山の役割を植物園は担っていますが、
園の主体が何なのかでその役割は随分違っています。
例えば大学付属の園ならば、研究が主な役割でしょうし、
民間企業の園ならば、その地域の観光名所かも。
希少植物の自生地が近い園では、もちろん保全が活動が
重要な役割のはずですし、
街の中の園ならば、地域住民の方の庭のような存在かもしれません。

植物園のスタッフは何が出来るかを日々、模索しています。
そして強く思うのは「来てくれた方に楽しんでもらいたい」
と、いうことです。
これは、スタッフ宮内のようなへっぽこでも
皆さんのお住いの近くにある園の真面目で賢いスタッフさんも
変わらぬ思いです。
（と言い切ったけど、違ったらどうしよう・・・。
真面目な植物園スタッフの皆様、ごめんなさい。）

そんなスタッフ達が植物園を楽しんでもらうための
日々の工夫の一つが
ワークシートやワークショップです。
園内をただ見て歩くだけではなくて、
何か一つ発見出来たら、一つ楽しみが増えるのではないかと
考えて作られているワークシートは
どちらかというと、小学校低学年のお子さん位を
対象に作られていることが多いですが、
これが大人でもそれなりに楽しめるのです。
植物の解説板を読む以外に、
ワークシートに沿って何か答えを求めながら進むと、
普段の自分では目につかなかった何かに出会えたりします。
いつもの植物園、あまり変化もないしなぁと
感じている方、よかったら受付で
「園内で楽しむワークシートはありませんか？」と
尋ねてみて下さい。
「時間つぶしデショ」と思わずにぜひぜひ使ってみて下さい。
新しい発見があるかもしれません。

季節の恵みを材料にしたワークショップは
それぞれの時期に合わせて各園で開催されます。
年齢制限のあるものは大人の方は無理ですが、
どなたでも自由に参加できる催しもあります。
「子供向きの簡単な遊びなんて」と仰るなかれ。
昔遊んだドングリの独楽。今も上手に回せますか？
園内の何処にそのドングリが落ちていたか、
直ぐに思い出せますか？
収穫したムギの茎を指の腹でこすると、
どんどん金色になるって知ってましたか？
ストローって今ではプラスチック製だけど、
昔は本物の麦の茎だったって知ってますか？
単純な工作でも、大人になってからやってみると
色々と工夫したくなったり、自分の好みを反映させたりで
熱中してしまうものです。
ぜひ気軽に参加してください。
ワークショップで使った材料の植物について知ると
実物の植物の見方がちょっと変わるかもしれません。
自分でも栽培したり収穫したりしたくなるかもしれません。

せっかく植物園に来園されたのですから、
植物園らしい楽しみを満喫して下さい。
そして、「ここが面白かった」とか
「こんな事してみたい」とか
ぜひぜひ声を聞かせてください。
その声を、また園を充実させるために活かしたいと思います。

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22日に新潟市内で開催された日本植物園協会の
会議に参加してきました。
全国から集まった植物園のスタッフさん方から
素敵な工夫や情報を沢山教えてもらいました。
渋谷の園でも楽しい事を沢山したいなと思います。

写真左：全国の植物園のワークシート色々
写真中：植物センターのワークショップ：麦わらで
模様作りの栞
写真右：植物センターのワークシート：葉っぱゲーム

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