緑のカーテン効果で今年はゴーヤが生産過剰か?という記事はみませんね。「もらってもそんなに食えないゴーヤかな」、「赤にかわるゴーヤを見るぞ悲しき」と実感している園芸日記担当の倉重です。
今日は「植物園だより」にも書きましたが、笹だんごについてちょっとした発見をしましたので報告します。暑いときこそ、笹だんご!いつもより粘っているようです。
今日の話題65 笹だんごの秘密
新潟では旧暦の端午の節句、6月5日には田植えなどの農繁期が終わることもあって、「晴れ食」の団子としてた笹だんごを食べます。柏餅のかわりですね。
うるち米ともち米の粉をこねて、この時期に香り高いヨモギを入れ、あんを包んで、俵型にします。ササの葉3枚で団子を巻いて、蒸し上げればできあがりです。
新潟に来た時に笹だんごがなぜつくられようになったのか得心しました。関東では見たことのない、低地に生える葉の大きいチマキザサがたくさん生えているのです。身近に生える大葉のササを、物を包むのみ使用したことはごく自然の成り行きだったのでしょう。「越後名寄」(1756)にも「篠」の項に、「端午ノ粽(ちまき)ヲ包ミ、鮓(おしずし)ノ盖(ふた)トシ」とありますので、古くから利用されていたようです。
笹だんごは、新潟県内でも下越(村上市)から中越(柏崎市から十日町市)までの地域でつくられています。「新潟県植物分布図集 3」(植物同好じねんじょ会)のチマキザサの分布図に「新潟の食事」(農文協)に示された笹だんごの南限ラインを重ねてみました。すると、ちょうどラインの東(北)側、チシマザサの分布が多い地域が笹だんごをつくる地域、分布の少ない西側がつくらない地域となることが分かりました。写真右の黒丸がチマキザサの分布、赤線が笹だんごの南限ラインです。
食生活も植物の分布に密接に関係しているようです。素晴らしい発見!だと思いましたが、誰か他の人もとうに発見してる可能性大ですね。
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こんにちは
返信するお盆のいっとき開いたら県立植物園UP\(^o^)/
笹団子は新潟の名物。全県で作られているものだと。
違ったのですねビックリ!!です。
ひとつ利口になりました。
どちらの「おじちゃんとおばあちゃん」でしょう。
とってもイイ感じ。もみじマークの車。
ここいら辺も同じ風景です。
さすがに、この暑さで「笹団子」を土産に持たせられません。
返信する冷蔵・冷凍してまで食べる物でもない…
やはり季節に楽しみたい味わいたいものです。
(営業妨害かも)
お暑うございます。
6月に笹団子を作るのは、笹も十分に生育していて、
大きさ・堅さも包みやすくなるのも理にかなう?
団子作りは手間暇がかかり、最近の私はチマキ専門です…
私の6/26の日記で紹介!
上越地方の二等辺三角の形を覚えてからは、
年に数回も作ります。
この辺りの正三角形のチマキとの違いは、
どこから来るのか~分かりませんが。
こころ様
返信するいつもコメントをありがとうございます。毎日暑いですね。
私も参考書を読んで、これはと思いました。お住まいの方でも案外知らないですよね。
写真は三条市の下田で撮ったものです。お聞きしたら、周辺の皆さん、まだまだご家庭で笹だんごをおつくりになっているそうです。
hanura様
返信するお暑うございます。コメントをありがとうございます。今日と明日は夜間開園です。
笹だんごはいつもお土産に持っていきます。夏は、あまり食べませんが、冷凍のも売ってますね。おっしゃるとおり、6月には笹も育って、包むのに適した大きさとかたさになっているのだと思います。
チマキの包み方ですか。知りませんでした。今度調べてみます。
倉重様こんにちは。毎回楽しく園芸日記を読んでいます。笹団子懐かしくていいですね。久しく食べていません。ひとつ質問したいのですが、チシマザサの南限ラインが新潟県の中越にしていますよね。ということはそれ以南では繁殖していないということです。他の国ではこの植物は繁殖していますか? ヨーロッパなどでも野生のチシマザサを目にすることは出来ますか?回答よろしくお願いします。
返信するkrshg,sh様
返信するはじめまして。コメントをありがとうございます。
すみません。本文は修正しましたが、チシマザサではなく、チマキザサでした。分布図をご覧いただくと分かるのですが、チマキザサの分布は、笹だんごの南限ライン以北に多いということで、以南には全くないということはありません。国内の分布は北海道、本州の日本海側、四国、九州、海外では韓国の済州島、千島南部、樺太南部とあります(日本の野生植物より)。ちなみにチシマザサ(ネマガリタケ)は北海道、本州の日本海側、千島、樺太に自生します。
タケやササは東南アジアが分布の中心で、その中でもササ属はもっとも北に分布するグループです(冬季も雪で保護されるため日本以北にも進出できた)。ですので、ヨーロッパには自生のササの仲間は分布しないと思います。
息子が長岡にいたことがあるので、息子のところへ行ったときに土産によく買いましたよ。
返信するkrshg,sh様
返信する追伸です。海外にお住まいなんですね。
海外ではイギリスのKew植物園にササやタケのコレクションがあります。また、日本のようにどこへでも広がることはないということで、比較的寒さに強いスズタケ属(Arundinaria)やマダケ属(Phyllostachys)やササ属(Sasa)のクマザサ(S.veitchii)やチマキザサ(S. palmata)も栽培されるようです。ということで、ヨーロッパでも植物園では見られるのではないかと思います。
あお@岐阜県様
返信するコメントをありがとうございます。
長岡でもおいしい笹だんごが売っていますよ。私も行ったときには、ついつい大福なんかと一緒に買ってしまいます。え~となんというお店だったかな、そう「江口だんご」でした。
長岡には国営越後丘陵公園や雪国植物園もありますので、また是非どうぞ。
初めてコメントさせて頂きます。
返信する笹団子おいしそうですね。
笹の葉にもいろんな種類があるんですね。
笹といえば子供の頃は笹船を作ってよく笹遊びをしました。
私の住んでいる所は田舎なので笹がよくあります。
最近友人に教わり、クマザサ、ヨモギ、オオバコなどをブレンドして乾燥させお茶の葉を作りました。クマザサは健胃、胃もたれにもいいのだとか。香りもよくて味もまあまあです。
こんばんわ。
返信するあのくるんでいる笹はチマキザサっていうのですね。
朝日村の祖母のいる山にたくさん生えているし、よもぎも自生しているらしいです。
あずき、もち米、よもぎにそして笹!新潟のポテンシャルがつまっていたのですね。
俵型というのがまた新潟らしい。
トチの実(?)で作るトチモチもよく頂きます。
miyoshi様
返信するはじめまして。初コメントをありがとうございます。
石川県ですとチマキザサも生えていると思います。チシマザサの新芽(たけのこ)ネマガリダケも食べるのではないでしょうか。
飲んだことはありませんが、クマザサのお茶も聞いたことがあります。健康に良くても、おいしくなければちょっと思いましたが、味が良ければOKですね。
今後ともごひいきに、よろしくお願いします。
グレープ様
返信するいつもコメントをありがとうございます。
朝日村もチマキザサだと思います。ヨモギはどこでも生えていますよ。
とち餅はトチノキの実のアクを抜いてつくるんですが、結構面倒なようです。群馬にいたときにやり方を教えてもらいましたが、実際にやったことはありません。
新潟の平地にはほとんど生えていませんが、山手では昔から食用にされています。栃木県も山が多くて、トチノキが生えていて、重要な食料だったからついた名前なんでしょうね(多分)。
こんにちは
返信する小さい時、県境の湯沢や中里にスキーに行った帰りに、
いつも笹団子のお土産を買ってきました。
あの辺は上越だと思うのですが、
実際には作られていないのですか?
お土産用なのかな?
新潟は南北に長いので、食生活もかなり違うのですね。
chackee 様
返信するいつもコメントをありがとうございます!
湯沢だと中越ですね。私も来たときに混乱しまいしたが、新潟市は下越です。今は新潟のおみやげとしてどこでも売っていると思いますが、もともとつくらなかったのだと思います。今でも地元では食べないのかもしれまえん。聞いてみます。
食べ物の話に飛びつく自分です。
返信する新潟へ行くと必ずお土産に買って行きます。
笹に包まれて、郷土を感じます。柏もちも美味しいですが、笹だんご=新潟 凄いですね。
子供の頃 祖母にタケノコの葉に梅をのせて、吸っていた記憶があります。
ジュジュ様
返信するはじめまして。コメントをありがとうございます。やっぱり食べ物の話はいいですね。
新潟の笹だんごは、他の地域で食べる柏餅のかわりなんです。関東はカシワの葉で包みますが、西の方はサルトリイバラの葉を使います。一度いただきましたが、カシワとは違った香りがあっておいしかったです。
たけのこの葉にウメですか!珍しいですね。
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